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李春光
■ 民主党政権は売国政権だった 「浮世風呂(2013.9.30)」より
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 2011年5月、民主党政権下で起きた中共の諜報機関「軍総参謀部第二部」出身エージェント・李春光の工作活動露見。日本政府中枢に食い込んだ大掛かりなスパイ事件である。

中共の外交官が立件されたのは、これが我が国初めてのケースである。

中共大使館の1等書記官として大胆に犯行を重ねていた李春光。その正体を暴き、行動を追っていたのは警視庁公安部外事二課。いわゆる外事警察によるカウンター・インテリジェンスだ。

警視庁は2011年5月31日、李春光を外国人登録法違反で書類送検した。直接の容疑は住所などを偽って外国人登録証を不正に更新したもので、長期間に渡る暗躍ぶりと比べれば軽微だが、事件の入り口に過ぎない。

ウィーン条約に違反する書記官の商業活動も、枝葉末節のレベルだ。警視庁は5月中旬に出頭を求めたが、中共大使館側が拒絶。李春光は5月23日にシナに逃亡した。
(※ 中略)
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【嘘を繰り返す鹿野・筒井コンビ】

「顔と名前が一致しないが、どこかでお会いしたことはあるかも知れない」
農水相の鹿野道彦は昨年5月30日、記者団の質問にそう答えた。曖昧な返答で逃げ切る算段だった。しかし農水省の激震が止まない中、3日後には、李春光と過去に最低5回会ったことを自供せざる得なかった。

「書類を渡したことも、見せたことも、内容を伝えたこともない」
李春光事件の政府・民主党側キーマンで農水副大臣の筒井信隆も、5月30日にはそう答えていた。ところが、筒井も僅か2日で前言を撤回。自らの嘘を認めた。

「機密というハンコを押していない文書に関しては渡しただろうが、ちょっと覚えていない」
副大臣が犯行に直接加わった異例の情報漏洩だ。「忘れたw」で済む問題ではない。そして李春光との関係は鹿野よりも密接で、3年前のコンタクトも確認されている。
「1回じゃないかな。ぜんぜん親密な交際なんかない」

副大臣室の出入りに関するこの筒井発言も全くの嘘だった。農水省幹部は、繰り返し筒井の副大臣室を訪れる李春光を目撃していた。中共のスパイが何度も政府庁舎の中枢に入り込んでいたのだ。

現職閣僚と敵国スパイの異様なコンタクト。そこでパイプ役となっていた黒い人物が、巨大詐欺疑惑の農水省元顧問だった。今春浮上した「シナ利権の闇」に李春光事件は直結していたのだ。
(※ 以下略、詳細はブログ記事で)

■ インテリジェンスなき国(2) 李春光・中国元書記官スパイ疑惑「捜査は見送ったんだ」 「産経ニュース(2013.2.4)」より
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 日本警察から中国に「追放」された中国人元外交官は落ち込んでいた、という。「日本との交流の仕事をずっとやってきた。私にはこれしかできない。すぐには難しいかもしれないが、いつかまた日本に行って中日交流に関する仕事をしたい…」。スパイ疑惑が浮上し、警視庁公安部の出頭要請から逃れるように昨年5月に帰国した李春光・元在日中国大使館1等書記官。中国政府最大のシンクタンク、中国社会科学院に戻った今、周囲にそう漏らしているという。
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◆投資話で金稼ぎ

 物腰柔らかい話しぶりや振る舞い、私生活もホームページでさらけ出し、とてもスパイに見えない。平成11年に特別塾生として半年間過ごした松下政経塾では日本の市民オンブズマン制度を熱心に研究する一方、同塾が自衛隊将官らを招いた安全保障分野の講座は一切、興味を示さなかった。

 その代わりに見せた別の関心事。それはもうけ話だった。「中国でポリ袋を生産し、日本のシェアを取る」「再生資源が多い日本のゴミを中国に輸出すればカネになる」。怪しい話を携えた人物が出入りした。

 警視庁の捜査でも、李元書記官は中国への投資話で日本企業から多額の金を集めたことが判明。「スパイというより、不良外交官の金もうけ」。事件はこんな印象で終わった感がある。しかし、民主党が政権を退いて日がたつにつれ、捜査側から「本音」がぽつりぽつりと漏れてきている。

 ◆政権直撃の恐れ

 「政権を直撃する事件になる可能性があったので、農林水産省ルートの捜査は事実上見送ったんだ」

 警察関係者はこう打ち明ける。中国人民解放軍総参謀部の諜報機関「第2部」に所属していたとされる李元書記官は、松下政経塾時代に後の民主党国会議員らと知り合うなど政界人脈を開拓。1等書記官として19年夏に着任すると、水面下で政界工作を展開していた。

 「第2部」は、中国の情報機関の中でも予算が豊富な最強の組織。「中国軍の頭脳」といわれるほか、暗殺や誘拐などの特権もあるとされる。

 警視庁公安部は、李元書記官の着任直後から動向監視を続けており、政界工作を把握。そんな中、農水省の政務三役に食い込んだ李元書記官が、農水省の「機密」文書を入手していた疑いが浮上したのだ。

 事実、農水省の最高機密に当たる「機密性3」指定の文書4件が、李元書記官と関係の深い一般社団法人「農林水産物等中国輸出促進協議会」に渡っていた。

 しかし、機密を漏らしたのが政務三役だった場合、国会議員は特別職の国家公務員であるため、国家公務員法(守秘義務)違反は適用されない上、「国務大臣、副大臣及(およ)び大臣政務官規範」(大臣規範)違反にはなるが、罰則がない。

 「(警察庁の所管大臣である)国家公安委員長に、とんでもない人物を送り込んだり、警察に無理解な民主党とあえてケンカするのは得策じゃない。自主規制したんですよ」

 警察関係者は捜査の裏側を、こう振り返る。

 ◆お寒い防諜手段

 「スパイ天国」とも揶揄(やゆ)される状況は、スパイ防止法がないことに起因することはよく知られる。警察幹部は「この法律がないのは、政府が戦後長い間、中国などとの軋轢(あつれき)を避け、優柔不断な弱腰外交を続けてきたからだ」と指摘する。

 そもそもウィーン条約によって「不逮捕特権」が認められている外交官のスパイ活動は、日本の裁判にかけられない。

 このため李元書記官が立件されたのは、外交官の身分を隠して外国人登録証を不正に更新した外国人登録法違反という「別件」。国内の防諜(カウンターインテリジェンス)を担う外事警察は「別件」という「お寒い手段」しか持っていない。今回の事件は、こうした日本の実態を浮き彫りにした。

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 ■「反TPP」利用日米分断

 「外交政策に影響を与えたかといえば、0・1%も与えていない。単純に金もうけだけでしょ。スパイというほどじゃない。下っ端の下っ端」。玄葉光一郎前外相は自らの民主党政権下、農水省を舞台に起きた李春光・元在日中国大使館1等書記官の事件をこう評した。元書記官の存在すら知らなかったという。

 正反対にこの事件に強い危機感を抱いていたのが、元外務省主任分析官、佐藤優氏である。

 「ラストボロフ事件、レフチェンコ事件に匹敵する重大なスパイ事件だ」

 引き合いに出した2つは旧ソ連の工作員が日本で繰り広げた広範な工作活動を自ら暴露した戦後最大級の事件。今回の事件はそれに肩を並べるとまで言う。

 佐藤氏が李元書記官の存在を知ったのは平成22年秋。菅直人首相(当時)が同年10月「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加を検討したい」と所信表明演説で唐突に表明、TPP参加をめぐる論議がわき始めたころだった。

 TPP反対の急先鋒(せんぽう)だった農水省の高官や農水族の与野党の国会議員に次々と接触。中国人民解放軍にパイプがあると自らの存在感を誇示しながら、日本のTPP不参加の交換条件として、「レアアースを安定供給する」「中国の富裕層向けにコメ100万トンを輸入するシステムを作る」と持ちかけていたというのだ。

 「1等書記官にしては威勢がよい」。佐藤氏は工作機関との関わりを疑った。

 ◆コメ輸出材料に

 日本語が達者な李元書記官は以前、東大や松下政経塾で研究員も務め、中国・洛陽市職員の肩書で、友好都市の福島県須賀川市に日中友好協会の国際交流員として来日。農水関係者を中心に人脈構築工作(ヒューミント)を展開していた。

 安全保障や外交分野に比べれば農業分野は一見、格落ちに見える。しかし、佐藤氏は関係者の脇が甘い分野を突く巧妙さに感心するだけでなく、この分野だからこその深い理由が隠されているとみる。

 「TPPは単なる経済協定ではない。アメリカの環太平洋の安全保障システムと裏表にある。コメをまき餌に日本を中国陣営に引き込み、日米同盟を弱体化させる意図が透けてみえる」。アメリカ主導のTPPから日本を引きはがし、中国主導の日中韓自由貿易協定(FTA)に引き込もうとしたというわけだ。

 しかも、コメ農業は日本の政治の急所。李元書記官は農水関係者に「中国は必ず食糧不足になる。日本のコメがどうしても必要だ」とも働きかけていた。

 中国がだぶつき気味の日本のコメを買ってくれるなら、中国主導のFTAに乗ろうという機運も生まれてくる。

 日本の弱みを材料に、日米を分断させる巧妙な対日情報工作-。そんな側面が浮かび上がる。

 ◆政策・世論ねじ曲げ

 確かに工作は実を結びつつあった。

 筒井信隆元農水副大臣が主導していた中国への農産物輸出事業に李元書記官が深く関与。その結果、23年12月に訪中した野田佳彦前首相の日程に、日本産の農産物を北京で展示する「日本産農水産物展示館」の視察がねじ込まれた。筒井氏は3日までの産経新聞の取材に応じていない。

 そうこうするうち、TPP参加交渉は遅れる一方、日中韓サミットは24年5月に北京で開催され、同年11月には日中韓FTA交渉が開始された。

 TPP交渉に前向きだった野田政権を牽制(けんせい)し、中国に有利な方向に誘導する工作が行われていたことは想像に難くない。

 中国のインテリジェンスは、ロシアや欧米のように金銭や脅しで情報収集するのではなく、目的を悟らせずに緊密な人間関係を構築、知らず知らずに、日本の政策や世論を中国の国益に沿うようねじ曲げ、中国の政策の浸透を図るのが特徴とされる。

 佐藤氏は「第2、第3の李春光はいる。中国の諜報活動への警戒が必要だ」と指摘している。

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【用語解説】李春光事件

 在日中国大使館の李春光・元1等書記官側に農林水産省の機密文書4点が漏洩(ろうえい)したとされるスパイ疑惑。警視庁は昨年5月、外国人登録証を不正に更新したとする容疑で李元書記官を書類送検したが、直前に帰国しており、起訴猶予処分となった。

■ 警視庁公安部が「在日中国大使館の李春光1等書記官」のスパイ活動を見破った、高く評価したい 「板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」(2012.6.1)」より
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◆いまや、あと3か月の「死に体」になっている野田佳彦首相に、またもや災難が降りかかっている。ご存知、「在日中国大使館の李春光1等書記官」の「スパイ事件」である。警視庁公安部の久方ぶりのお手柄である。
 表向きは、「日本の農産物などを中国・北京の施設で展示・販売する事業の推進」といわれているけれど、これは偽装(カムフラージュ)だ。本当のスパイ目的は、あくまでも「軍事技術」にある。このことがわからなければ、このスパイ事件の本質は、解明できないのである。従って、「軍事」の観点を抜きにした情報は、ほとんどが無意味と言っても過言ではない。とりわけ、ロシア、中国、北朝鮮などのスパイには、この観点を抜きにしては、スパイ事件は考えられないのである。
 このなかでも、最も警戒すべきは、中国スパィである。あのクリーム(ポマードではない)で頭髪を整えていた橋本龍太郎元首相はもとより、現在の自民党幹部のなかでも、中国人の女性スパイに篭絡された政治家は、数限りない。
(※ 以下略、詳細はブログ記事で)









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最終更新:2013年09月30日 18:37