ここ「ライトセクター」ではウクライナの極右組織「ライトセクター」あるいは「右セクター」を扱う
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ウクライナ
■ 【キエフ発】 ウクライナ危機・新局面に 極右が国会封鎖 「田中龍作ジャーナル(2014.3.29)」より
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 ウクライナ危機が新局面を迎えた。28日、極右組織「ライトセクター」が国会を封鎖したのだ。ライトセクターは3日前、幹部のサチコ・ビリーが内務省の特殊部隊によって射殺されたことから「報復」を宣言していた。

 ライトセクターはアルセン・アバコフ内務相(兼務・警察庁長官)が辞任するまで封鎖を解かない構えだ。

 国会前は右翼ではない国会議員や市民100人余りが封鎖に加わり騒然となった。彼らは口々に「アバコフ内務相の辞任と訴追」を求めた。
(※ 中略)
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 ある国会議員はトラメガ(小型拡声器)を手に声を大にした―
 「(ヤヌコビッチ前大統領の追放につながった)独立広場(マイダン)の戦いでは100人近い市民が治安警察の凶弾に倒れた。(警察のトップだった)アバコフ内相の責任を法廷で追及すべきだ」。

 「アバコフ(内務相)は辞任して法廷へ」と手書きしたプラカードを持つ女性(50代)に聞いた。この女性も右翼ではない。

 「ヤヌコビッチ前政権の閣僚は皆辞めたのにアバコフだけなぜ新政権に残ったのか?」。女性は憤った。

 筆者が「ライトセクターを支持するのか?」と尋ねると「支持する。マイダン(独立広場)の攻防では最前列で戦ってくれたのが彼らだから」と歯切れよく答えた。
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 ライトセクターなしには戦いの勝利はありえなかった。ヤヌコビッチ前大統領の追放もあり得なかったのである。にもかかわらず新政権は「ライトセクター」の幹部サチコ・ビリーを粛清した。サチコは戦術の要だった。独立広場(マイダン)の戦いを支持した普通の人々が怒るのは当然だ。

 始末されたサチコのスポンサーはロシアの諜報機関だったことが明らかになっている。サチコのようにロシアから金が出ていたりすると国会を封鎖するライトセクターを排除するのは容易ではなくなる。

 極右のライトセクターにロシア系市民を攻撃させ騒乱状態を作り出せば、ロシアにとってはまたとない軍事介入の口実となる。ロシアにとってライトセクターは十二分に利用価値があるのだ。

 国会前にはライトセクターのテントも立った。独立広場の攻防の際、政府施設や国会議事堂周辺は警察が守りを固めたため、「革命戦士」たちもここまでは侵攻できなかった。今回、敵陣深く入ったのだ。

 国会封鎖で新政権の屋台骨が揺らぐのは避けられそうにない。


■ 【キエフ発】 極右幹部 革命の功労者はなぜ殺されたのか 「田中龍作ミャーナル(2014.3.28)」より
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 ウクライナ‐ロシア関係が凝縮された男の死だった。男の名はアレクサンダー・ムズイチコ(通称:サチコ・ビリー=1964年ロシア生まれ)。極右政党「ライトセクター」の幹部だ。
 暫定内務省は25日、サチコを射殺したと発表した。発表によれば治安警察が24日、ウクライナ西部の都市リブネのカフェでサチコを発見。拘束しようとしたところ銃撃してきたために撃ち返し、射殺のやむなきに至ったという。
 「ライトセクター」は反ロシア民族主義で鳴る。ヤヌコビッチ前政権を倒した独立広場(マイダン)の民衆蜂起で先頭に立っていたのが「ライトセクター」だ。それを戦術面で指揮していたのが武闘派のサチコだったといわれている。
(※ 中略)
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 ライトセクターなくして独立広場での戦いの勝利はなかった。ヤヌコビッチ前大統領の追放もなかったのだ。功労者だったサチコがなぜ殺害されたのか。
 謀略小説顔負けの事実が浮かびあがる。サチコのスポンサーはロシアの諜報機関だったというのだ。サチコの窓口となっていたブラディスラフ・スルコフという大佐の固有名詞まで明らかになっている。
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 メディアで繰り返されていたが西側の見方はこうだ―
ロシアはクリミアに続いてウクライナ本土の南部や東部でも騒乱状態を起こし、ロシア系住民の保護を名目に軍事介入する。
 ロシアはサチコを使ってロシア系住民を攻撃させ騒乱状態を起こしたかったというのだ。これ以上国土を奪われたくないウクライナ新政権が機先を制するためにサチコを亡き者にした、ということになる。
 独立広場の市民革命を演出した米国は、サチコを利用するだけ利用した。ウクライナ新政権はサチコが邪魔になってきたため消した。
 ライトセクターは27日、「アルゼン・アバコフ暫定内務相に報復する」と発表した。米国にそそのかされた新政権は、いずれ手痛いシッペ返しをくらうだろう。

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■ 【キエフ発】 『ウクライナ危機・新局面に 極右が国会封鎖』 ←これって、プーチンは大歓迎?…鴨。 「文殊菩薩(2014.3.29)」より
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面黒い! 田中龍作は、
「始末されたサチコのスポンサーはロシアの諜報機関だったこと」などと書き、ウクライナのテロ クーデタの指導者の一人だったサチコ(サーシャ・ビリー)が「ロシアの手羽先」だったこと暗示している。

となると…、
ウクライナのクーデタは、米国のネオコン企画・立案してきて…、クーデタを成功させたのはロシアの諜報機関(プーチン)ということになる。
(「サチコのような人間がいなければクーデターは成功しなかった!」 と、《櫻井ジャーナル》も書いている。→ http://p.tl/hpSX
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ライトセクターなしには戦いの勝利はありえなかった。ヤヌコビッチ前大統領の追放もあり得なかったのである。にもかかわらず新政権は「ライトセクター」の幹部サチコ・ビリーを粛清した。サチコは戦術の要だった。独立広場(マイダン)の戦いを支持した普通の人々が怒るのは当然だ。

 始末されたサチコのスポンサーはロシアの諜報機関だったことが明らかになっている。サチコのようにロシアから金が出ていたりすると国会を封鎖するライトセクターを排除するのは容易ではなくなる。

 極右のライトセクターにロシア系市民を攻撃させ騒乱状態を作り出せば、ロシアにとってはまたとない軍事介入の口実となる。ロシアにとってライトセクターは十二分に利用価値があるのだ。
(※ 後略)












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最終更新:2014年03月29日 22:09