★ 集団的自衛権で辞職 元自衛官インタビュー 「沖縄タイムス(2014.7.14)」より
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命は惜しい―。政府が集団的自衛権の行使を容認するために、憲法解釈を変える閣議決定をしてから約2週間。海外での武力行使が現実になろうとしています。自衛隊が「軍隊」化することを危惧し、3月に辞職した20代の元自衛官に、集団的自衛権について、どう考えているのか、聞きました。

 ― いつ入隊しましたか。

 18歳で自衛隊に入って、沖縄県内の基地に配属されました。

 ― なぜ自衛官を辞めたんですか。

 今回の集団的自衛権容認の閣議決定で、海外の「戦闘」に加わることが認められるようになります。自衛隊は、人を殺すことを想定していなかったのでまだ、「仕事」としてやれましたが、今後はそうはいきません。昇任試験も合格したばかりで、自衛官を続ける道もありましたが、戦争に加わって命を落とすかもしれません。命は大事です。
 今後、自衛隊が軍隊化されて、辞めることを決断するのが例えば40代だった場合、社会に出たとしても、通用しないと思いました。自衛隊の組織内のことしか知らず、世の中のことが分からないから。それなら、自衛隊以外の社会で、自信を持って生きていきたかったです。

 ― 今回の集団的自衛権行使容認をどう捉えていますか。

 戦争への参加宣言で、自衛隊の軍隊化だと思っています。自国が攻撃されていないのに、他国の争いに参加して、相手を撃つことになり、日本がテロの標的になる恐れもあります。
 今は容認に反対意見が多いですが、政府が容認してしまったことで、仕方ないと考えた国民の支持が少しずつ広がっていくのではないでしょうか。今後は、さらに憲法解釈が拡大していくと考えています。
 去年の終わりごろ、秘密保護法が成立して、友人関係や家族についての調査がありました。国に管理されることに違和感がありました。統制のために政府が強引に法案を通したようにしかみえませんでした。
 秘密保護法の成立で、集団的自衛権の行使容認への流れはできていたと思います。日本が主体となる戦争が今後、起こることも否定できません。

 ―自衛官になった経緯は?

 小学生のころから、かなりの貧困生活でした。働きながらスポーツをしていた時、「自衛官募集」のポスターをたまたま見かけました。衣食住を保証するとの趣旨の内容が書かれていたので、すぐに飛びつきました。給料は家族に仕送りしました。

 ― 辞める直前まで、元同僚たちと集団的自衛権についてどんな話をしていましたか。

 話題にも出ませんでした。自衛官は死ぬことは考えていません。自衛官も一生活者。先輩たちからは、「定年まで国に面倒を見てもらえるよ」と何度も言われましたし、ある先輩は「自分たちが自衛隊にいる間は何も起きないよ」と言っていました。
 でも、そんなに楽観的に考えられませんでした。政権や世界情勢によって、自衛隊の立ち位置は変わります。10年後、どうなっているのか分かりません。定年まで無事という言葉は信用できませんでした。仕事としての自衛官なので、全ての自衛官が、24時間、国を守るという気概があるかは疑問が残ります。

 ― 訓練内容は、入隊したころと辞める直前で変わりましたか。

 安倍政権になってから、内容が大幅に変わりました。人を標的とする訓練が始まりました。これまでは、相手を捕獲することが基本でしたが、もう今までと違います。軍隊としか思えません。
 1年に2回だった実戦訓練は実際、増えました。人殺しは嫌です。これからは、自衛隊をやめる人がもっと増えるかもしれません。
 ― 集団的自衛権の行使で懸念することは。

 元自衛官を政府がどう扱うかという点です。
 今は、自衛隊を辞める時に、予備自衛官や即応予備自衛官になるか、何の関わりも持たないかを選びます。でも、集団的自衛権の行使で、自衛官のなり手が少なくなっていった場合、予備自衛官にならなかった人も有事の場合は召集されるのではないかと考えています。
 もう自衛官は、安定した仕事ではありません。

 ― 集団的自衛権の行使で、自衛隊はどう変わると考えていますか。

 仲の良い国から要請があれば、多くの自衛官が紛争地域に行くことになります。でも、今の自衛隊は人を殺すことを基本的には想定していません。
 米軍との共同訓練が、年に数回あるが、余りにも米軍と力に差があると思いました。防衛が主の日本は、大勢の自衛官が犠牲になる可能性があります。
 米兵でも、イラク戦争に行った人が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいます。集団的自衛権が行使されれば、自衛官たちは精神的にも大きな影響が出ると思います。
 亡くなった場合の弔慰金も気になります。イラク復興で派遣された時は、殉職した場合、政府は家族に最大で1億円給付するとしていました。でも、集団的自衛権の行使で多くの人が亡くなった場合、税金で全てを賄うことは難しくなって、額も減るのではないでしょうか。
 2年前、自民党は自衛隊を「国防軍」や「防衛軍」に名前を変えることを議論した経緯もあります。そうなると、もう軍隊です。政府は、秘密保護法、集団的自衛権を強行してきています。自衛隊が軍隊に変わる日は、そう遠くないと思います。


■ 集団的自衛権で辞職する自衛官は存在するのか 「Annex to a house(2014.7.15)」より
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まあ、実在したとすれば、辞めて貰って良かったんじゃ無いか?
(※ 引用記事略)
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覚悟が無いのであれば、辞めるべきだろう。

しかしね、3月に辞職した自衛官が、7月に閣議決定した集団的自衛権の行使容認を理由にするとは……訳が分からないよ。

そして、この受け答えがもはや自衛官としての誇りを失っている。
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 ― なぜ自衛官を辞めたんですか。

 今回の集団的自衛権容認の閣議決定で、海外の「戦闘」に加わることが認められるようになります。自衛隊は、人を殺すことを想定していなかったのでまだ、「仕事」としてやれましたが、今後はそうはいきません。昇任試験も合格したばかりで、自衛官を続ける道もありましたが、戦争に加わって命を落とすかもしれません。命は大事です。
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論旨もちょっとおかしいな。突っ込みを入れておこう。

 今回の集団的自衛権容認の閣議決定で、海外の「戦闘」に加わることが認められるようになります。

今までも建前は海外での戦闘は無かったが、そのリスクはあったぜ?そして、しつこいようだが、閣議決定は7月だ。

 人を殺すことを想定していなかったのでまだ、「仕事」としてやれましたが、今後はそうはいきません。

……人を殺さずにどうやって防衛するんだ?支那が攻めてきたら、「どうぞどうぞ」と上陸を許すのか?それとも、殺さずに捕縛する?自衛隊の装備で?

 昇任試験も合格したばかりで、自衛官を続ける道もありましたが、戦争に加わって命を落とすかもしれません。命は大事です。

命が大事なことは同意するが、自衛官は、『事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託に応える』との宣誓を行って入隊しているはずだ。これを忘れたというのであれば、辞めた方が良いだろう。

弱気な人間が隊にいれば、隊の士気を低下させるばかりか、危険に晒す可能性だってある。撃つべき時に引き金を引けず、味方を危険に晒すような人間は、自衛隊にいるべきでは無いのだ。
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もう、最初から最後まで支離滅裂である。
こんな自衛官が存在するとは信じたくないが、もし、存在したのであれば、辞めていただいて結構だ。

しかし、これが沖縄タイムスの捏造記事であったとすれば、非常に大きな問題である。もはやメディアの地位を得て、新聞を発行するという立場は取り上げなければならないだろう。

昨今、元自衛官や現役自衛官を名乗る人のインタビュー記事があちこちに載る始末だが、全て耳を疑うような話ばかりである。
自衛隊に居た知人が、「バカバカしい」と嘆いていたが、この記事は流石に酷いな。


■ 読者質問「集団的自衛権で、戦争やテロに巻き込まれるのでは?」に答える! 「蘭月のせいじけーざい研究室(2014.7.15)」より
(※ 前後略、詳細はブログ記事で)
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まず、一般人さんが引用しておられる、「元自衛官の声」みたいなやつからバッサリ斬っていきましょうか。
この元自衛官なる方、こんなことを仰ってますね。

いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。 でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。 自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。

これはまぁいいです。その通りです。
問題はここからです。

いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。 日本を守る話ではないんです。 売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。 売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。

( ゚д゚)ポカーン

いやー、笑えますね。元自衛官とか名乗りながら、一体何を言い出すのかと。
安全保障について最低限の知識があれば、この方の支離滅裂さは理解できる筈ですが、この人にはそれがないらしい。

このブログでも以前にお話しましたが、おさらいしましょう。











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最終更新:2014年07月15日 17:29