■ 山本太郎となかまたちの「なかまたち」 「私的憂国の書(2014.12.27)」より
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 先の衆院選で当選者が僅か2名と、衆参両院合わせて5名という政党要件を失った生活の党に、山本太郎が加わった。これで目出度く5名を確保し、小沢生活は政党助成金を得ることになった。山本太郎が加わった生活の党は、党名を「生活の党と山本太郎となかまたち」に変更するそうである。この新党名を聞いた時の脱力感たるや半端ではなく、「国民をバカにするのもいい加減に…」とさえ思ったが、同時に、党名に込められた胡散臭い方向性には警戒が必要だ。それについては後述する。

 かつて、自民党に後足で砂をかけて飛び出し、新生党、新進党、自由党と、既存の枠組み外で政界を揺さぶってきた小沢は、自社さ連立を「理念なき数合わせ」と批判した。ところが、民主党に合流したあたりから、その批判を自らが体現するかっこうで「数」を優先した。民主党の本流から外れた小沢は離党し、「国民の生活が第一」という、ポピュリズムの極みとも言える政党をつくり、嘉田由紀子滋賀県知事を担ぎ、「日本未来の党」を結党。2012年の衆院選で惨敗するとあっさり嘉田と袂を分かち、「生活の党」をつくる。そして、再び選挙で惨敗し、党の存続が危うい状況になった今、自分が批判した野合を体現する「生活の党と山本太郎となかまたち」で延命を図る。

 個人名を含む政党が国会で議席を得るのは憲政史上初めてのことだという。ただ、そういうワイドショー的な見方とは別に、新党名「生活の党と山本太郎となかまたち」には、単に小沢が延命を図った以上の意味があるように思える。それは、「なかまたち」の意味するものだ。単純に解釈すれば、小沢率いる生活の党4名に山本太郎が加わるだけでなく、山本太郎の取り巻きも、議員資格はないものの、党に合流するという意味として捉えられる。ではこの「なかまたち」とはなにか。
(※mono.--以下略、詳細はブログ記事で)


★ 生活に山本太郎氏入党 再び「政党」に 交付金も支給へ 「産経ニュース(2014.12.26)」より
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 先の衆院選で政党要件を失った生活の党は26日、新たに無所属の山本太郎参院議員を加え5人となった。総務省に同日、政治資金規正法に基づく政治団体の届け出を行い、再び「国会議員5人以上」の政党要件を満たし、来年の政党交付金を受け取ることができるようになった。

 党の正式名称は「生活の党と山本太郎となかまたち」に変更した。代表は小沢一郎氏が引き続き務める。生活は衆院選の当選者が小沢氏ら2人にとどまり、「比例代表の得票率2%以上」の条件も満たせずに政党要件を失

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★ 窮地の「生活・小沢氏」野党再編展望描けず 所属4議員で「政党」から陥落 野党再編「民主」難色 「産経ニュース(2014.12.22)」より
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 小沢一郎代表率いる生活の党は、衆院選の当選者が小沢氏含めわずか2人で、政党要件も失った。それでも野党再編に望みを捨てていない小沢氏だが、政党をつくっては壊してきた言動を、民主党など他の野党は警戒する。過去20年余りで8政党を渡り歩いた「豪腕」が、いよいよ窮地に陥っている。

 小沢氏はかつて自民党幹事長や民主党幹事長を務め400人以上の勢力を率いていた。今や生活は参院2人を含め所属国会議員は4人。政党要件に必要な「国会議員5人」を下回った。

 比例代表の得票率が2%以上あれば政党要件を満たすが、衆院選は1・93%で、昨年の参院選に続き達成できなかった。小沢氏が所属した勢力としては最盛期の100分の1以下に転落し、小沢氏も45年に及ぶ議員生活で実質初めて「政党」以外の所属となった。

 それでも小沢氏は15日の記者会見で「行動をともにする方がいれば考えていきたい」と述べ、「あと1人」の確保に意欲を示した。このままでは生活は来年の政党交付金の対象外だが、年内に所属国会議員が5人になれば4億円程度の交付金が手に入る。そのため、無所属議員らを勧誘する動きもある。
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 小沢氏は会見で「政権担当能力のある受け皿をつくるために全力を挙げたい」とも訴え、自民党に対抗できる野党再編、新党結成に意欲を見せた。ただ仮に生活を存続できたとしても、小沢氏がからむ野党再編の実現は難航しそうだ。

 「復党しませんか?」

 衆院解散が確実となった11月中旬。民主党の岡田克也代表代行は名古屋市内のホテルで、小沢氏側近の生活の鈴木克昌幹事長(当時)と極秘に会談し、鈴木氏ら元民主党の生活議員の復党を呼び掛けた。そして岡田氏は間髪入れず、こう続けた。

 「ただし、小沢さんは抜きです」

 民主党時代に消費増税をめぐる党内抗争に火をつけ党を飛び出した小沢氏への警戒心は解けていない。

 「残るのはオレだけでいい。ただ、ひとつ頼みがある。野党再編は必要だ。そのために絶対に民主党で当選してくれ」

 岡田氏との会談翌日、鈴木氏と面会した小沢氏は、そう指示した。他党で野党再編を仕掛ける「先兵」の役割を鈴木氏に期待したようだ。ただ、2年4カ月ぶりに復党した鈴木氏は古巣の雰囲気について「党再生優先の純化路線を志向する勢力の大きさに驚いている。野党再編は簡単ではない」と話す。小沢氏の計画通りに進む保証はない。(内藤慎二)














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最終更新:2014年12月27日 17:33