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共生社会と人権に関するシンポジウムにおける岸田総理のビデオメッセージを視聴しましたが、怒りを禁じえません。まるで日本国民がマイノリティの方に不当な差別を行っている悪い民族であるかのような内容は日本人に対する侮辱であり、日本国民に対してこの発言の撤回と謝罪を求めます。誰一人として彼らに対して差別的行為を行っていないとは思いませんけれども、この表現では誤解を生んでしまい、日本人全体に対する間違った先入観や偏見を生じてしまいます。
『残念ながら、我が国においては、雇用や入居などの場面やインターネット上において、外国人、障害のある人、アイヌの人々、性的マイノリティの人々などが不当な差別を受ける事案を耳にすることも少なくありません。』具体例を含め、このような事例がそれぞれ何件あって、どのような形で報告を受けたのかを明示してください。
『近年、外国にルーツを有する人々が、特定の民族や国籍等に属していることを理由として不当な差別的言動を受ける事案や、偏見等により放火や名誉毀損等の犯罪被害にまで遭う事案が発生しており、「次は自分が被害に遭うのではないか。」と、日々、恐怖を感じながら生活することを余儀なくされている方々もおられます。』川口の状況を観てください。逆ですよ。川口市民の多くの皆さんが日々恐怖を感じておられるのが実態ですよ。
マジョリティが加害者側・強者でマイノリティが被害者側・弱者というステレオタイプの観方は少なくとも通用しません。逆に、自分が被害者ポジションを取ることによって相手よりも優位に立とう、マウントを取りに行こうとする戦略があるのです。
それに、日本の歴史を観てください。いわゆるLGBTの方や外国人の方や障碍者の方やアイヌの方を行政等で差別したことは僕の知る限りありません。
1919年のパリ講和会議で世界で初めて人種差別撤廃を提案したのは日本です。
日本国民に対してこの発言の撤回と謝罪を求めます。



■ 賢者の名言 「TOKYO FM(2017.5.22)」より
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多数派は常に間違っている。
マーク・トウェイン(作家)

え、、どういうことでしょう?これは、アメリカの作家、マーク・トウェインが遺した言葉です。マーク・トウェインは蒸気船の乗組員や、軍隊への従軍、さらに新聞社での仕事を経て、作家に。「トム・ソーヤの冒険」や「ハックル・ベリー・フィンの冒険」は、いまも世界中で読み継がれるベストセラーです。そんなマーク・トウェインの言葉が、今日の一言。「多数派は常に間違っている。自分が多数派にまわったと知ったら、それは必ず行いを改めるときだ。」マーク・トウェインのジャーナリスト魂、批判的精神を表した一言。「みんながこうだ!」と言い出したら、その考えにちょっと疑問を持たないといけないよ、というわけです。周りや流行に流されず「常に自分頭で考える。」これがスマートな大人の流儀。「賢者の名言」今日の言葉は・・・「多数派は常に間違っている。」今日があなたにとって素敵な一日になりますように!


■ 多数派同調バイアスと正常性バイアス 「株式投資と心理学」より
(※mono.--前後略、詳細はブログ記事で)
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多数派同調バイアスとは、自分以外に大勢の人がいると、取りあえず周りに合わせようとする心理状態。

正常性バイアスとは、異常事態に遭遇したとき「こんなはずはない」これは正常なんだと自分を抑制しようとする心理状態。

断っておきますが、多数派同調バイアスも正常性バイアスにしても、これ事態が悪いと言うものではありません。周りと同調すると言うのは人間社会を円滑にしていますし、異常事態に遭遇したとき、それを理性で抑制すると言うのは、むしろ好ましい態度でしょう。しかし、時としてこれらが最悪の結果を招いてしまうこともあるのです。

■ いつから「マイノリティ」が少数派のことだと勘違いしていた?(追記あり) 「みやきち日記(2014.6.29)」より
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声高に叫ぶな! - シートン俗物記というエントリのはてなブックマークで、以下のようなコメントを発見。

snailslow 「女性」は日本人の50%近くを占めるのでマイノリティじゃないのだ。そのへんからして認識がおかしい。 2014/06/28

はてなブックマーク - 声高に叫ぶな! - シートン俗物記
まだこんなこと言ってる人がいるのかと嘆息。

「マイノリティ」は英語だから、以下、英英辞典の"minority"の項目から引用してみます。わかりやすいあたりで、メリアム・ウェブスターの子ども向け辞典にしておきました。(強調は引用者によります)

: the state or period of being a legal minor
: the smaller number; especially : a group having less than the number of votes necessary for control
: a part of a population that differs from other groups in some characteristics and is often given unfair treatment
Definition of minority - Merriam-Webster's Student Dictionary

差別問題において女性をマイノリティと呼ぶのは、この3番目の意味、つまり「母集団の中で、なんらかの特徴において他の集団と違っており、しばしばアンフェアな扱いを受けている人々」という意味においてです。日本の女性がジェンダーという特徴のために「アンフェアな扱いを受けている」ことは、都議会のヤジ事件を見ても、そもそも議会での女性議員比率が他の先進国に比べ極端に低いことを見てもすぐわかるはず。シートン俗物記さんで言及されている通り、女性差別はマイノリティ問題でしかあり得ません。

辞書だけがソースでは納得しない方々のためついでに紹介しておくと、DePaul大学のRichard T. Schaefer名誉教授はマイノリティ集団を「有力な集団またはマジョリティの集団のメンバーに比べ、有意に支配力や権力が少ない下位集団」と定義し、「数の上での少数派だけとは限らない。例:女性、南アフリカの黒人、1920年代のミシシッピやサウスカロライナの黒人」と説明してます。

さらに、日本語版Wikipediaの「社会的少数者」の項目にも、こんな説明がありますね。

数としては少数でなくても、差別や構造により社会的に弱い立場におかれている場合には「マイノリティ」と呼ばれることがある。たとえば女性がマイノリティであるという主張は一般的である。

社会的少数者 - Wikipedia
というわけで、人数の問題じゃないんです。差別や不公平な扱いの話をしているのに、単に人口の50%近くを占めているというだけの理由で女性は「マイノリティじゃない」ととらえる方が、よっぽど「認識がおかしい」と言えます。こんなところから説明しなきゃいけないとはね。












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最終更新:2023年05月16日 14:39