+ ニュースサーチ




■ 中国、「対米交渉」金融リスク回避に絶対必要な貿易合意「経済崖っ縁」 「勝又壽良の経済時評(2019-02-26)」より
/
中国の習近平氏は、自らの政治生命がかかっている事態に直面している。金融リスクの発生をいかに回避するか。それには、現在の米中貿易協議を是非とも成功させなければならない局面に追い込まれている。その意味で、米国のトランプ氏は有利に「ディール」を行える立場だ。

『ロイター』(2月23日付)は、「中国主席、金融リスク防止と安定成長の追求訴える」と題する記事を掲載した。
https://jp.reuters.com/article/xi-financial-risk-idJPKCN1QE005

中国の習近平国家主席は、中国経済の安定的発展を追求する一方で金融システムリスクの回避に留意するよう共産党幹部らに訴えた。新華社通信が23日に報じた。

(※mono....中ほど大幅に略、詳細はサイト記事で)
/
『ロイター』(2月24日付)は、「トランプ米大統領、対中関税引き上げを延期、協議進展受け」と題する記事を掲載した。
https://jp.reuters.com/article/china-tariff-trump-idJPKCN1QD0Z9

(※mono....中ほど略、詳細はサイト記事で)
/
米中間の合意事項は、トランプ氏の意向で「覚書」でなく、「協定」に格上げされた。米国が中国に食い逃げされない予防線である。中国は、ここまで譲歩して金融危機発生圧力を減らし、習近平氏の政治生命を助ける挙に出てきたと読める。


■ 最近の中国の金融政策と不動産市場の状況 「イヴァン・ウィルのブログ(2019年2月23日)」より
/
 最近、中国の金融政策に関する報道が多くなっています。今日(2019年2月23日(土))付けの日本経済新聞朝刊の9面には「中国 資金調達が再加速 『影の銀行』規制棚上げ 1月残高伸び率1年半ぶり拡大」という記事が載っていました。

 こうした動きに関連して、「人民日報」ホームページ(人民網)の「財経チャンネル」には2月21日付けの北京青年報の記事「穏健な金融政策は変えることはない 決して『じゃぶじゃぶ』(中国語で「大水漫灌」)にはしない」が載っていました。この記事では2月20日に開催された国務院常務会議において、李克強総理が次のような発言をしたことが報じられています。

「我が国が最近実施している一連の金融政策は、外界世論、特に市場参加者からは積極的な評価を得ているところであるが、これは量的緩和ではないのか、との疑問の声も出ている。私はここで重ねて申し上げるが、穏健な金融政策は不変であり、決して『じゃぶじゃぶ(大水漫灌)』にすることはない。」

 逆の見方をすれば、李克強総理のこのような会議での発言をわざわざ報じているところから見ても、中国国内にも「これって『じゃぶじゃぶ』の金融緩和政策じゃないの?」という声があるのだと思われます。李克強総理は否定していますが、上に紹介した今日付けの日経新聞の記事で報じられている「償還期限のない『永久債』の発行」と「中国人民銀行が投資家の購入した永久債と人民銀手形との交換に応じる仕組み」は素直に見れば、日米欧の中央銀行が行っていた(行っている)国債等の購入と同じような「量的緩和」のように私には見えます。

(※mono....中略、詳細はサイト記事で)
/
 「中国企業が発行するドル建て社債の金利が上昇している」との日経新聞の記事に関しては、最近、人民元の対米ドルレートが「人民元高・米ドル安」の方向に動いていることが気になります。「米ドル社債を発行している中国企業にとっては人民高・米ドル安の方がいいんだから、現状はむしろ歓迎すべきでしょ」という意見もあると思いますが、ここ数年の動きを踏まえると、最近のかなりの程度の強い「人民元高・米ドル安」に対しては私は「何か不自然」という感覚が否めないのです。現在、米中貿易交渉が大詰めを迎えていますが、対米交渉を有利に持っていきたい中国がかなり無理をして「人民元高・米ドル安」に誘導しているのではないかとの疑いが拭えないからです。もしこうした「無理な動き」が限界を迎えて、急激な人民元安の動きが始まると、中国企業のドル建て社債を通じて中国のマンション市場という「灰色のサイ」が暴走を始める「引き金」が引かれることになる可能性があります。

(※mono....以下略)


■ 支那金融界の実体 「浮世風呂(2015.4.5)」より
/

中国の中央銀行とは


中国の中央銀行HSBCとよく各ブログでも論じられ、当ブログも引用元からそのまま中国の中央銀行HSBCと記事にしたことがある。時系列的に追っていきたい。

 鄧小平時も政府の中央銀行は存在したが、実態はHSBCが中国の中央銀行の役割を担っていた。その水面下では虚々実々の動きがあったようである。

 1949年:中華人民共和国設立後の計画経済下では「中華人民銀行」が中国唯一の銀行として中央銀行と市中銀行双方の機能を持っていた。

 改革解放路線以降で、鄧小平が、華僑・客家を中国に呼んで中国に産業を起こしてくれ、と資金の流入を依頼した。

 拡大する市場経済に相応しい金融システムに転換するために、以下の「②中国の銀行組織について」にあるように銀行は専門特化し、市場に上場されていった。

しかし、現在の中国人民銀行からはHSBCの影響は見られず、共産党政府の支配下にある単なる一部局に位置する。札の印刷から発行、各銀行への元の投入も、すべて共産党政府の指示で行っている。

★中国の銀行組織について

中国人民銀行は中国の中央銀行だが、先進諸国のような独立性はなく、中央政府の一部局として扱われている。中央銀行はたんなる執行機関であり、金融政策はすべて中国政府が決定している。
(※mono.--以下長文略、詳細はブログ記事で)


★■ 意外なほどもろい、中国の金融システム - 習近平体制は本当に銀行改革ができるのか 「東洋経済(2013.6.14)」より
(※mono.--副題のみ。)
  • 市場資金の逼迫の根本原因は何だったのか
  • シャドーバンキングの代表格、「信託」の実態は?
  • もうひとつのマッチングビジネス「理財商品」とは?
  • 二極化する中国の金融システム
















.
最終更新:2024年01月29日 19:51