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■ 軍事ジャーナル【1月4日号】台湾と北朝鮮の同時承認か? 「鍛冶俊樹の軍事ジャーナル(2018.1.4)」より
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賀正
 昨年の1月4日号「台湾と北朝鮮」で、私は「米国は北朝鮮を承認するしかない」と書き、更に「トランプは台湾を承認するだろう」と書いた。
http://melma.com/backnumber_190875_6469450/
 本誌は予言書ではなく、単にその時点における展望を提示しているに過ぎないから過去の発言に拘泥する訳ではないが、この1年間の米国の動きを見ると私が予想した方向に動いている。
 昨年、米国は中国の潜水艦を封じ込めるべく対潜哨戒機P3Cを12機、台湾に供与した。12月に台湾が公表した国防報告には初めて「米国との軍事交流」が記載された。これらは米台同盟を意識した動きであろう。一方、米国は先月上旬、北京で北朝鮮と極秘会談を持った。
www.sankei.com/world/news/180104/wor1801040002-n2.html

 もちろん私の個人的な感情としては、米国の台湾承認は大歓迎であるが一方、北朝鮮承認などは見たくもない事態だ。だが1970年代において米国は沖縄を返還するという日本が大歓迎する対応をした一方で、中国を承認するという日本にとっては見たくもない事態を現出させた。
 しからば、半世紀近く経った今、再び米国が日本にとって夢と悪夢を現出させたとしても何の不思議もない。要するに国際政治とは夢と悪夢のバーター取引なのだという事は、中近東ではとうに実証された法則であろう。

 もともと台湾と北朝鮮は中国に取ってバーターの関係にある。1950年、毛沢東は台湾侵攻を決意していたが、朝鮮戦争の勃発で北朝鮮を支援して派兵した為、台湾侵攻を諦めざるを得なくなった。つまり中国に取って台湾と北朝鮮とをバーターするのは可能であろう。
 米国の立場からは、例え北朝鮮を軍事占領したとしても、肝心の韓国が親中、親北、反米政権では南北統一は何の意味もない。それよりも朝鮮半島をまるごと中国にくれてやったとしても、代わりに台湾を押さえて中国の海洋進出の防波堤にした方が地政学的に有利であろう。

 日本には、北朝鮮よりも中国が脅威だとする一部の意見があるが、上記の事態はむしろ逆の状況を示唆する。米国が北朝鮮を承認したとしても、北朝鮮の核が完全に除去されるとは考えにくく、恐らく北朝鮮の核は日本を狙い続けるであろう。
 在韓米軍が台湾に移動するとなれば、北朝鮮の核に対峙するのは日本列島しかなくなるから、中国の脅威に対抗するのは台湾であり、北朝鮮の脅威に対抗するのが日本の役割だという事になろう。

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■ Fw:軍事ジャーナル【1月4日号】台湾と北朝鮮の同時承認か? 「Hideoutのブログ(2018.1.4)」より
















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最終更新:2018年01月04日 17:45