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■ ブロックチェーンはなぜ注目され、なぜ恐れられているのか 「INTERNET Watch:大河原 克行(2018年4月20日 11:00)」より
(※mono....前半略)
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 「インターネットに次ぐ技術革新」といわれる「ブロックチェーン」は、データの改ざんが極めて困難であることに加えて、比較的安価にシステムを構築、運用できるという特性を持っており、昨今話題の仮想通貨での利用だけにとどまらず、企業活動の基盤として、あるいは社会基盤としての応用にも注目が集まっている。

 今回のイベントは、企業がブロックチェーン技術を活用する上で、必要となる基本的な情報や、黎明期ならではの不安材料およびリスクについて正しく理解することを目的に、半日間に渡って幅広い視点からプログラムを構成。ブロックチェーンの「今」を知ることができる内容となった。

中央管理者を不要にする可能性を秘めているのがブロックチェーン


(※mono....中略)

 牧野氏は冒頭、ブロックチェーンのインパクトについて言及。未来学者であり作家でもあるドン・タプスコット氏が「今後、20~30年に最も大きなインパクトをもたらす技術はビッグデータでも、ソーシャルメディアでも、AIでもなく、ブロックチェーンである」と指摘したことを紹介。さらに「ブロックチェーンの最大の破壊力は、中央の管理者を不要とするところである」としながら、「中央管理者モデルでは、官僚主義であり、余分な時間やコストが生まれやすく、口座開設などの契約ができないため取引できない人たちが生まれる。こうした課題を解決できるのがブロックチェーンであり、中央管理の仕組みに慣れた金融業界などが焦りを見せている。ブロックチェーンは、あらゆる中央管理者を不要にする可能性を秘めており、だからこそ注目され、だからこそ一部から恐れられている」と指摘した。

 講演の中では、岐阜県飛騨高山市や飛騨市、白川村が、地域通貨としてブロックチェーンを活用した「さるほぼコイン」を発行していること、ガーナでは78%の土地が未登記であり、ここにブロックチェーンを活用した仕組みが導入されていること、さらには、東京海上日動では外交貨物保険証券をブロックチェーンで共有実証実験を開始していることなどを紹介。そのほかにも、中国では、歯を磨くと仮想通貨の報酬を得られる歯ブラシが発売されたり、パートナーや恋人との交際をブロックチェーンに記録すると改ざんが不可能になるため、自分と交際相手の過去の交際履歴が閲覧できるサービスが行われていたユニークな事例も紹介した。


 「中央管理者がいないということは、どんなアイデアでも、形にしやすいことにつながる。ブロックチェーンは、そうした可能性を秘めた技術である」とした。

シンギュラリティ時代に、人間は何をすればいいのか


(※mono....以下略)


■ 宇宙探査機にブロックチェーン技術、NASAが研究に助成金 「Cointelegraph:Ana Alexandre(2018年04月19日)」より
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 アメリカ航空宇宙局(NASA)が、ブロックチェーン技術により人間を介さずに意思決定を行う、自動操縦の宇宙探査機開発を支援する新たな研究助成を行った。ニュースサイトのスペース・ドット・コムが18日に伝えた。

 オハイオ州のアクロン大学で電気・コンピュータ工学を研究するジン・ウェイ・コチシュ助教は、NASAから33万ドルの研究助成を受けた。この研究プログラムでは、宇宙空間で使用する安全なコンピューターシステムの開発におけるイーサリアム・ブロックチェーン技術の応用可能性を調査するという。アクロン大学の発表文の中で、ウェイ・コチシュ教授は次のように述べている。


「このプロジェクトでは、イーサリアム・ブロックチェーン技術を活用し、宇宙探査に必要な、安全性と認識性能の高い分散型のネットワーク・コンピューター・システムの開発を目指している…宇宙空間における危険を認識して回避し、さまざまな作業を自動で遂行する技術開発を行う。自分の研究がNASAに認められて光栄に思う。システムが自ら考え実行するという能力を備えた技術の開発に挑戦し続けることができて興奮している」

 「スマートコントラクト」の技術を使ったシステムで、宇宙探査機が自ら「考え」、浮遊する宇宙ゴミを自動で察知し回避することができるようになるという。ウェイ・コチシュ氏によれば、この技術を用いることで、宇宙探査機が遂行できる作業が増え、より多くのデータが提供されることが期待できるという。科学者たちは宇宙空間における危険予測に時間を割く必要がなくなるため、より多くの時間を情報解析に費やすことができるようになる。

 アクロン大学は、ウェイ・コチシュ氏の技術がいつ宇宙に送られるのかについては明言していない。しかし、NASAのグレン研究センターで高度通信プログラムマネージャーを務めるトーマス・カクプラ氏は、今回の研究は、宇宙における通信とナビゲーションの分野でブロックチェーンの応用を検討する初の試みだと述べた。

 2月には、「スマートコントラクト」を実行できる分散型アプリケーションを備えたブロックチェーン・プラットフォームのQtumが、「史上初となる宇宙基盤のブロックチェーンノード」を中国の衛星で打ち上げたと発表した。
















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最終更新:2018年04月20日 16:56
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