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■ 昭和天皇の戦争責任 - 増田都子の『昭和天皇は戦争を選んだ!』 「世に倦む日日(2018-08-29 23:30)」より
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昭和天皇の戦争責任の問題について、本を読み探して勉強をしている。昨年、岩波書店から山田朗の『昭和天皇の戦争―「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと』が出版されていて、宮内庁の公式伝記である「実録」が、いかに公になっている不都合な事実を隠蔽し、昭和天皇を美化する目的で史実を歪曲したものであるかを明らかにしている。この作品が学界のブランドである岩波から出たことは事件だろう。山田朗といえば、昭和天皇の戦争指導の具体的事実を一つ一つ暴き、証拠を提示したことで有名な歴史学者で、その著作は主に新日本出版社から刊行されている。その山田朗が、おそらくは保阪正康や半藤一利や御厨貴も編集に関わったであろう正史の「実録」の虚偽を暴露する本を、権威の卸問屋たる岩波が世に出したということは、この国の歴史認識の問題において重要な出来事であろうと思われる。果敢な挑戦であり、歓迎すべき成果である。吉田裕の『昭和天皇の終戦史』、豊下楢彦の『安保条約の成立』に続く、山田朗の「昭和天皇の戦争責任」が岩波新書で登場する日も近いかもしれない。

そうなれば、昭和天皇の戦争責任をめぐって何らか新たな史料が発見され、報道され議論になるとき、朝日の記事解説は古川隆久ではなく山田朗が担当することになる。それは、この国の歴史認識の標準が根本的に変わることを意味する。岩波はこの問題について着実に実績を積み上げてきて、吉田裕と豊下楢彦の所論をスタンダードにしてきた。吉田裕と豊下楢彦によって昭和天皇の実像が提供され、確かな説得力を築いているため、右翼が多い2chでも、昭和天皇の戦争責任の議論については過去と同じ様相にはならないのである。(1)姑息で臆病で醜悪な終戦工作、(2)敗戦直後のGHQへの命乞いと責任の頬被り、(3)新憲法制定後の政治介入と外交専断、等々については、右翼でも憤激を覚えるものだ。昭和天皇の戦争責任の論議に首を突っ込めば、否応なく(1)-(3)の不都合な事実と直面しなくてはならず、この史実を反駁し転覆するのは容易でない。嘗ては、(1)-(3)が歴史認識として所与ではなかったから、古川隆久的な「昭和天皇=平和主義者」の表象と観念が成立し、その言説で世間を納得させることが可能だった。明らかに、昭和天皇を擁護する主張は生命力を失っていて、政治言論としてドグマ化してしまっている。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)















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最終更新:2018年08月30日 18:31