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■ 世田谷区役所炎上! 漫画家・山本さほ氏告発、謝礼引いた職員は「横領」? 弁護士が回答 「2018/10/4 20:3710/5 18:04updated サイゾーウーマン」より
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 漫画家・山本さほ氏が10月2日、Twitterに投稿した「区役所と仕事したまんが」をきっかけに、世田谷区役所が大炎上している。

 山本氏は、同区役所から依頼され、オーストラリアの姉妹都市交流のプログラムで、海外の子どもたちに漫画を教えるワークショップの講師の仕事を引き受けたという。ところが、区役所職員M山氏という人物は、「預かったデータを紛失」「会場をダブルブッキング」というミスを起こし、さらには会場のキャンセル費2万円を、山本氏のギャラから出すと宣言したそうだ。その後、ギャラは支払われることになったものの、もともとのギャラ自体が「予算から場所代を引いたもの」だったことが発覚。山本氏は、「世田谷区役所と仕事したんだけど、やばすぎて笑うしかなかった…。人のことなんだと思ってんだろう」と、この騒動についてツイートしている。

 この漫画は、瞬く間に大拡散され、翌日には、世田谷区長・保坂展人氏が、Twitter上で謝罪。「担当課長が漫画家の山本さほさんに連絡をさしあげ、本日中にお会いして、直接お詫びをさせていただくとのことです。さらに、なぜこのような誤った対応をしてしまったのかを調べると共に、同様のことを繰り返すことのないよう厳正に指導いたします」と報告している。

 しかし、謝罪ツイートに対しては、Twitterユーザーからの厳しい声が集中することに。中でも気になるのは、M山氏の行為は「横領に当たるのではないか?」といった指摘だ。「指導ではなく、辞めさせるべき」などの声も高まっているが、果たしてこの騒動を、弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士はどのように見るのだろうか?

■謝礼は、渡していない段階では“役所のお金

 「横領」と聞くと、女性行員が交際していた男性に貢ぐために約9億円の横領をした「滋賀銀行9億円横領事件」などを思い浮かべる人も多いだろうが、そもそも横領とは、法的にどのように定義されるのだろうか。

「横領とは、自分が預かっている他人のお金などを、その他人を排除し、利用したりすることを意味します。これを難しく言うと、『自己が占有する他人の物に対し、所有者を排除する意思とその物の効用を享受する意思を発現する行為』となります」

 今回のケースでは、「仕事上預かっているお金」を横領したことになるのではないかと、ネット上で疑念を抱かれているが、「その場合は、『業務上横領』という罪になります。通常の『横領罪』が5年以下の懲役なのに対し、『業務上横領罪』は10年以下の懲役です」といい、罪が重くなるそうだ。

 そして肝心の世田谷区役所職員M氏のケースだが、山本氏のギャラから場所代を引いたものが渡されていたということで、確かに疑惑の目を向けられても致し方ない気がするが、山岸氏は「横領に当たりません」と語る。

「たとえ、役所の担当者が“山本さんの謝礼”を預かっていたとしても、まだ、山本さんに渡されていない段階では、これはまだ“役所のお金”です。そうすると、その中からキャンセル料を支払うとしても、『役所のイベントで偶発的にかかった経費を、その“役所のお金”から支払った』ことには違いないので、役所を排除してまでそのお金を利用した、とまでは言えないということになります」

 今回のケースは、法的に問題はないというが、山岸氏は、公務員の対応に問題があるのは事実とし、見解を述べる。

「公務員の中には、責任感のない方も、少なくないような気がします。一般的には、『評判が下がる』と、『売り上げが下がる』ことにつながりますが、役所にはそういった図式がないからかもしれません」

 ネット上では現在、世田谷区役所に対する批判が渦巻いており、一部ユーザーが、区長に対してまで「辞職」を求めるなど、暴走している様子も散見される。今回の騒動が、単なる“炎上”として消費されるのでは、区役所そして区民がよりよい関係を築ける一歩となるよう願いたいものだが……。

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■☆ まんがワークショップに関するトラブルについて 「世田谷区ホームページ(更新日:平成30年10月4日 ページ番号:0162208)」より
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1.経過

平成30年6月、世田谷区と姉妹都市の関係にあるオーストラリアのバンバリー市から小学生親善訪問団の来日(9月25日~10月5日)に際して、子どもたちのための「まんがワークショップ」を開催したいので、手配をしてほしいとの依頼が世田谷区に対してありました。

10月1日(月曜日)に「まんがワークショップ」は開催されましたが、当日、会場の手配の連絡ミスにより実際には使用しなかった会場側から区に対しキャンセル料の請求の連絡がありました。この際、対応した区職員の誤解により「まんがワークショップ」の講師に対して、講師謝礼から会場キャンセル料を差し引く旨を伝えるという事態が発生しました。

報告を受けた上司において、事実関係を確認し、講師に会場キャンセル料を負担いただくのは適切ではないと判断し、撤回させていただきました。また、当日、講師には事前に説明をさせていただいていた金額の謝礼がバンバリー市より支払われました。

2.区の対応

 ・ツイッターに掲載されている内容について事実確認を行い、一部認識の相違はあるものの、概ね同様の趣旨のやり取りがあったことを確認いたしました。

 ・10月3日に国際課長及び担当係長が講師と面会し、謝罪を行うとともに、会場を手配されていた店舗を訪問し、連絡ミスについてお詫びいたしました。

 ・会場を押さえていたことに対しては、区として費用を公費負担いたします。

3.今後の対応

今後の事業執行において関係者とやり取りを行う際は、口頭のみではなく、書類による確認を徹底するとともに、区民及び事業者との対応においては、誠実かつ丁寧な対応を行うよう職員を指導してまいります。

世田谷区

姉妹都市交流を続けるオーストラリア・バンバリー市の小学生親善訪問団のプログラムで、漫画家の山本さほさんに御協力をいただいたワークショップの件、管理職に事実確認をしました。ダブルブッキングで生じたキャンセル料を謝礼から差し引く等の発言をしたことがわかり、山本さんや予約をした会場に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

今後、再発防止策を講じ職員への指導徹底に努めてまいります。

世田谷区長 保坂 展人














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最終更新:2018年10月05日 18:27