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■ 「アイコス」は「ニコチン依存症製造器」に改造されていた 「yAHOO!NEWS[石田雅彦 ライター、編集者](2018/9/18 20:16)」より
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 加熱式タバコについては、依然としてその健康への悪影響がはっきりとわからない。最近のシステマティック・レビュー(Systematic Review)論文によれば、少なくとも2/3の研究がタバコ会社自身やタバコ会社からの資金提供によるものであり、アイコス(IQOS)は利用者がニコチン依存症になりやすいよう改造されていたことがわかった。

加熱式タバコの研究はまだ少ない
(※mono....中ほど大幅に略)
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ニコチン依存症製造器
 興味深いのは、同じタバコ会社のITの研究で、ライバル社のアイコスから副流煙(蒸気)が出ているという結論が出ていた。また、PM2.5のような微細粒子状物質の放出があるとする論文もタバコ会社のものにみられたが、一部のタバコ会社関連の論文にはこうした微細粒子状物質は出ないとするものがあり分析結果に違いがある。

 アイコスを製造販売するPMIは、開発当初のTHS2.1から機器に改造を加えてTHS2.2にした。両者の違いはニコチンを吸収した際のピーク時の濃度で、THS2.2ではより短時間で高ニコチン濃度になるようにピークを調整している。

 短期間の急激なニコチン吸収によりニコチン依存症などの中毒になるので(※5)、アイコスの製品特性は使用者の依存性に合致したものに変えられているようだ。

 このシステマティック・レビューは、加熱式タバコに関する汚染物質や使用者の血中濃度、環境汚染、疫学調査、症例報告と目的も手法もバラバラの論文を集めている。その点で特定の評価軸での比較はできていない。

 ただ、査読付き雑誌とはいえ、タバコ会社が関係した論文が掲載された雑誌は『Regul Toxicol Pharmacol』や『Nicotine & Tobacco Research』など一部に限られている。また、31論文のうち約2/3の20論文がタバコ会社に関係した研究者によるものであり、加熱式タバコに関する情報の非対称性は際立っていた。

 自社の製品についてどうしても点が甘くなるだろうし、研究資金を提供してもらえばデータの取り扱いに影響が出る可能性や疑念も生じかねない。加熱式タバコについては、まだまだ独立した第三者機関による調査研究が必要だろう。













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最終更新:2019年08月24日 16:38