+ ニュースサーチ〔中国の諜報〕












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● 中国の国家情報法pdf

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■ 中国「国家情報法」第7条への指摘に、外交部「第8条にはこう書いてある」 「レコードチャイナ(2019年2月20日(水) 10時50分)」より
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「ここで強調しておきたい。第7条では確かに『いかなる組織や公民も国家の情報活動を支持、協力し、知り得た秘密を厳守しなければならない』と書かれているが、続く第8条では『国家の情報活動は法に基づいて行われ、人権を尊重、保障し、個人や組織の合法的な利益を守らなければならない』とされている」と説明。「この法律を批判する人は、本当に詳しく条文を読んだことがあるのだろうか。この法律を一方的に、切り取って見るのではなく、全面的に見て、正確に理解することを求める」と述べた。



★ 中国から亡命希望の元スパイ、豪に膨大な情報を提供 報道 「AFP(2019年11月23日 12:43)」より
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【11月23日 AFP】香港と台湾、オーストラリアで中国のスパイ活動に関わっていた男性がオーストラリアへの亡命を希望し、中国の政治干渉活動に関する膨大な情報を豪当局に提供していたことが分かった。豪メディアが23日、伝えた。


 豪メディア大手ナイン(Nine)系列の複数の新聞によると、亡命を希望しているのは、「威廉王(William)」こと王力強(Wang Liqiang)氏。王氏はオーストラリアの防諜(ぼうちょう)機関に対し、香港で活動する中国軍の情報将校の身元と、香港と台湾、オーストラリアで行われている活動の内容と資金源に関する詳細な情報を提供した。

 王氏自身も、香港と台湾、オーストラリアのすべてで、潜入工作や妨害工作に関与していた。任務の中には、中国本土に移送され、反体制的な書籍を販売した容疑で尋問を受けた書店関係者5人のうち1人の拉致も含まれていたという。

 ナインによると、王氏は有力紙のエイジ(The Age)とシドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)、報道番組「60ミニッツ(60 Minutes)」とのインタビューの中で、中国政府が複数の上場企業をひそかに支配し、反体制派の監視と調査分析、報道機関の取り込みを含む諜報(ちょうほう)活動の資金を出させていることについて、「微細にわたって」説明した。

 王氏は現在、妻と幼い息子と共に観光ビザでシドニーに滞在し、政治亡命を申請している。

■中国に戻れば死刑
 王氏によると、香港では民主化運動に対抗するための大学や報道機関への潜入など、上場企業を隠れみのにした諜報活動に関与した。そこでの王氏の役割は、香港のすべての大学に潜入し、反体制派に対するバッシングとサイバー攻撃を実施するよう指示することだった。

 台湾には韓国のパスポートで別人になりすまして潜入し、2018年の地方選と来年の総統選への干渉工作を行った。さらにオーストラリアでは、エネルギー業界のダミー会社を通じて同国でスパイ活動を行っているとみられる高位の諜報員に会ったという。

 ナインのウェブサイトに23日に掲載された24日放送予定の「60ミニッツ」の映像の中で、王氏は「帰国すれば命はない」と通訳を介して述べ、中国に戻れば死刑に処されると訴えた。

 王氏に関する今回の報道は、オーストラリアで高まっている中国の諜報活動や内政干渉への警戒感をさらにあおるとみられる。

 今年9月までオーストラリア保安情報機構(ASIO)の長官を務めていたダンカン・ルイス(Duncan Lewis)氏は、22日付のシドニー・モーニング・ヘラルドに掲載されたインタビューで、中国が「水面下で狡猾(こうかつ)」に組織的なスパイ活動と利益誘導を駆使してオーストラリア政治体制の「乗っ取り」を企てていると警鐘を鳴らしていた。(c)AFP



■ ファーウェイは巨大な諜報機関だった…中国、5G通信主導で世界諜報インフラ完成へ 「ビジネスジャーナル(2019.07.27)」より
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 次世代型通信規格「5G」が始まろうとしている。大容量通信、同時多接続、超低遅延というハイスペックを謳う5Gだが、それを主導しているのは米国政府から「スパイ企業」と呼ばれた中国大手通信企業「ファーウェイ」だ。

 昨年のファーウェイ創業者の娘である孟晩舟氏逮捕をきっかけに世論は「ファーウェイはスパイ企業なのか?」と疑問を抱いたが、その疑問に明確に答えられた人はいない。

 ファーウェイは、単なる通信スパイではない。筆者の見解では、ファーウェイは世界各国の諜報機関と連携する巨大な諜報機関だ。

(※mono....以下略)


■ ブログで「助けて!」 ハニートラップを命じられた中国人女優が激白した驚きの手口とは? 「dmemoニュース(AERA dot.2019年10月21日16時00分)」より
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 中国軍の伝統的戦略の一つであるスパイ活動。6年前にはハワイで元米陸軍将校の男性が27歳の女性の罠にはまり軍事機密を漏らし逮捕・起訴された。中国が得意とする「ハニートラップ」の実態などを暴露した『潜入中国 厳戒現場に迫った特派員の2000日』(朝日新書)の著者、峯村健司氏が、諜報任務を受けた中国人女優の邵小珊(シャオ・シャオシャン)に直撃取材。TBSラジオ「荻上チキ・Session−22」(2019年9月18日放送)で、その手口と胸の内を明かした。放送の一部を特別に公開する。

+ 続き

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荻上:中国はさまざまな情報工作、情報収集を展開しているそうですね。そうした中で日本の企業、あるいは政治家、あるいは自衛隊とか色々な人を対象に情報収集を幅広く行っています。その中の一つとして、ご著書の中で女性諜報員の話が書かれていました。これはどんな存在なんでしょうか。

峯村:いわゆる美人局(つつもたせ)、英語で言うところのハニートラップについて本書では書きました。中国はこれにずいぶん力を入れているんです。ターゲットとした人物に接触し、色仕掛けで誘惑し、弱みを握って脅すという手法ですね。実際、私が出会った一人は女優の方で、軍の諜報活動を担う総参謀部(現・連合参謀部)第2部(総参2部)に命じられ、ハニートラップをやれと言われていたそうです。しかし本人はやりたくない、助けてほしいと連絡してきたので、会って話を聞きました。章子怡(チャン・ツィイー)のヌードシーンの代役を務めたことでも話題になった女優さんです。その一部始終について本書中で書いています。こうしたスパイ活動は幅広く、日本だけじゃなくてアメリカも含めて行われているとみられています。

荻上:例えば、どんな対象の人からどんな情報をどんな手口で取られたということがあるんでしょうか。

峯村:これ、なかなか面白いんですけど、かなり少数精鋭で、誰かをターゲットにするというよりは、「人民戦争論」のように、わりと投網式に幅広くやってる節がうかがえます。詳しくはわかっていませんが、中国内外で数万人といわれる諜報員が携わっていると言われています。例えば、ハワイではアメリカの元軍人がハニートラップにかかり、米軍の戦略核の配備計画や弾道ミサイルの探知能力といった軍事機密を漏洩した罪で逮捕、刑事訴追されています。女性は捕まっていないんですが、中国人大学院生だったことが判明しています。いわゆる「素人」が工作にかかわっていたんですね。

荻上:対象者も幅広く、元軍人だろうが、警察官だろうが、地元の有力者だろうが、そうした人だったとしても誰か1人が引っかかれば情報にプラスになるということで、あちこちで展開されているということですか。

峯村:そうだと思います。とにかく大量に集めた情報をあとで精査していくというやり方だと思います。

荻上:これは日本もターゲットになっているんですか。

峯村:そうだと思います。かつて上海の日本総領事館に勤務していた日本人男性が外交機密を強要されたとして自殺した事件があります。上海にあった日本人向けのカラオケクラブ「かぐや姫」という店で知り合った中国人女性を通じて情報機関の当局者が接触してきたといいます。

荻上:なるほど。それは共産党なんですか、それとも人民解放軍ですか。それともまた別の組織なんですか。

峯村:大きく分けると2つの組織があって、1つは人民解放軍の中でも総参謀部(現・連合参謀部)という専門の部署があります。もう1つが、私を拘束して取り調べたと思われる国家安全省のいわゆる反スパイ組織、いわゆるスパイを防止する組織の2つの系統があると見られています。

荻上:反スパイというのは単にスパイをつかまえるだけではなくて、さまざまな情報をむしろ収集していく、実質はスパイ組織ということになるんですか。

峯村:そうですね。攻撃と防御と両方やってる組織だと思います。

荻上:アメリカあるいはその他のさまざまな国に対して牽制したり情報収集をしたりしている状況が今の中国のさまざまな科学や経済成長の発展の裏側にはあるわけですね。

峯村:そうですね。サイバー攻撃もスパイ活動も含めて、アメリカに様々な形で攻撃をしかけ、情報を盗むという事件が発生しています。まさにアメリカのトランプ政権が怒っているのは「そういうフェアじゃないやり方で盗んだ情報を使って我が国を追い抜こうとしている中国は許せない」という理由です。こうした反感がきっかけとなり米中の貿易衝突が起きているとも言えると思います。

荻上:動機付けになっているということですね。

峯村:そうですね。

荻上:さきほど、女性諜報員の話をうかがいましたけれど、当然ながらさまざまな諜報員がいろいろな所で活動してるわけですよね。

峯村:さきほど申し上げたように投網方式なので相当な数がいると思います。ただ、日本政府の関係者と話していても、数万人規模というぐらいで、実態がなかなか把握できないのが現状だと言っています。

荻上:なるほど。あとツイッターで「ヤマケンさん」という方から、<『助けてほしい』というハニートラップかもしれず賭けだな〜>という意見がありました。このあたり記者として見抜くのは難しいですよね。

峯村:難しいです、ほんとに。この本に登場した女優さんに関して言うと、ブログで自ら「助けて」とSOSを発していたので、おそらく困っているんだろうなと思って私が接触して話を聞いたわけです。しかし、紙面に掲載するまでは、クロスチェックをして、内容を確認するのに相当時間をかけました。ひょっとしたらこれが罠じゃないかということは常に頭の中で考えながらやっていました。

荻上:こういう言い方はあれですけど、いかにも記者好みしそうなストーリーではあるわけじゃないですか。ある種の人道心をくすぐり、ネタにもなりそうだということで、しかも外国記者との何かしらのパイプにもなりそうだというような、色々なものがそこにあるわけですよねえ。怖いですよね。

峯村:本当に難しいですね。とくにこのスパイという諜報の世界の実態を掴むのは非常に苦労します。なかなか見えないですし、彼らはプロなので、正直言ってまだ氷山の一角しか分かってないんだろうなと思っています。

荻上:そうした活動が各地にあるということで、例えば、日本国内で取材していても、もしかしたら接触してくる可能性はあるというふうに考える癖は続くわけですね。

峯村:この人は裏に何があるんだろう? ということはつい考えてしまうところがあります。いいことじゃないんだとは思いますが、まさに職業病です。とはいえ、こればかりは情報の信頼性を高めるためには仕方ないことだと思っています。















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最終更新:2021年04月18日 15:28