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■ 中国 「美の競争」日本製化粧品、韓国製を圧倒し輸出急増「KからJへ 「勝又壽良の経済時評(2019-12-14 05:00:00)」より
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化粧品の世界でも「メード・イン・ジャパン」が、高い評価を得てきた。中国で圧倒的な人気を博しているという。日本製化粧品は、「基本に忠実で高い技術力」というのが専門家の評価という。韓国は、こうした日本製品の高評価に戸惑っている。「KブームからJブーム」と警戒しきりである。

ここ3年程前から、日本国内で化粧品会社は相次いで何十年ぶりかで工場増設に動いた。国内需要が増えているのでないのに「なぜ」と不思議に思われたもの。理由は、中国輸出急増である。ならば、中国国内へ工場を建設すれば良いのではと思われがち。だが、そうではなかった。中国の消費者は、「日本国内の製造」に拘るという。「ニセ物でない」という証明であるからだ。

資生堂ブランドは、中国で別格という。店頭で販売されている資生堂製品に、中国現地でつくられた「ニセ物」が本物にまじって売られているという。販売店が、こういう違法行為に加担しているわけで、中国の消費者は騙されている。これを防ぐには、日本から直接、輸出された化粧品でなければ信用できない、という事情になってきた。なんとも世知辛い話だ。

『朝鮮日報』(12月13日付)は、「韓国コスメの代わりに日本製使う中国」と題する記事を掲載した。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/13/2019121380010.html

(※mono....中略)
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中国の輸入化粧品の国別シェアランキングは次のように変っている。

    2014年  2019年(1~10月)

日本  16.3%    25.5%

韓国  10.6%    25.2%

仏国  36.8%    18.7%

米国  15.0%     9.7%

英国   8.4%     5.7%

(資料:『朝鮮日報』12月13日付)

(※mono....中略)
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中国の輸入化粧品市場は、2年間で2倍という爆発的な成長である。いずれ、少子高齢化の壁に突き当たるまで、高成長が約束されたような市場になってきた。若者世代の活発な消費を反映したものだ。

(5)「GTAによると、日本と韓国による化粧品の対中輸出額の差は3512万ドルと小さいが、成長性では大きな差がついた。日本は前年比で34.8%増だったのに対し、韓国は14%増にとどまった。トップ5カ国で韓国だけが10%台で、日本を含む各国(フランス39.8%増、米国43.4%増、英国61.1%増)は30%以上の伸びを示した」。

今年に入って、日本の増加率は韓国の2.5倍にも達している。日本側の増産体制が整った側面もあろう。














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最終更新:2019年12月14日 14:25