+ ニュースサーチ〔犯罪人引渡し条約〕

+ 記事引用
(※mono....前後略、詳細はサイト記事で)

なぜ日本での犯罪人引渡し条約の締結が少ないのか?
では,なぜ日本での犯罪人引渡し条約の締結が少ないのでしょうか。
これについては,専門の研究者の意見として,日本は島国で出入国管理体制が他国と比較しても厳格であり,外国の犯罪者が逃亡してきたり,日本の犯罪者が国外へ逃亡する事例が少なかったことがある,と言われています。

しかし,もっと大きな理由として,世界的に死刑制度を廃止する中,日本が死刑制度を残していることから,重大事件について日本に身柄を引き渡すと死刑とされる可能性があることに対し,欧州諸国を中心に根強い抵抗感がある,とも言われています。
条約を結ぶと日本に引き渡して死刑になるので,条約を結ばず死刑を採用しない自国法で代理処罰をするほうが人道的に望ましい,ということだと思われます。

近年,日本でも死刑の存否について議論がなされていますが,法律家の中でも意見が大きく分かれる部分であり,また国民感情からみても直ちに死刑を廃止することは現実的ではないといわざるを得ません。
他方で,海外への行き来が容易になり,これまで以上に犯罪人の処罰についても国際的な協調が求められることも指摘されています。
研究者からは,死刑の対象となりうる容疑者は引渡し対象から外す特例を作るなどして,日本側も条約締結に向けた努力が必要であるとの提言もあります。

















.
最終更新:2020年01月02日 11:27