● ネアンデルタール人〔Wikipedia〕
ネアンデルタール人(ネアンデルタールじん、学名:Homo neanderthalensis〈※後述〉、英: Neanderthal(s)、独: Neandertaler)とは、化石人類の一つ。ヒト属の一種で、約40万年前に出現し、2万数千年前に絶滅したとみられる。新しい学説(2014年発表)は約4万年前に絶滅したとする。ネアンデルタール人は、ヨーロッパ大陸を中心に西アジアから中央アジアにまで分布しており、旧石器時代の石器の作製技術を有し、火を積極的に使用していた。



■ ネアンデルタール人について 「橋元琴美:note(2021/05/01 08:06)」より
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目次
はじめに
1 ネアンデルタールの研究史
2 ネアンデルタールとは一体何か
3 ネアンデルタール頭骨の世界的減少と我が国における増加
結語

(※mono....詳細はサイト記事で)

(※mono....ネアンデルタール人に関して様々な見方や憶測などがあり判然としない。今般のコロナに関しその遺伝子を持つ者は罹患し易いという人もおり、却って罹患しづらいのだという人もいる。他にも色々と矛盾する考え方があり、何が何だか良く分らないのが実感。)





■ 最もネアンデルタールに近いのは日本人? 免疫システムに残る人類の歴史 「サイエンスニュース(2016/02/22 07:00:27)」より
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免疫に重要な役割をもつTLRの遺伝子
 とうとう今年も花粉症の「季節」がはじまった。2月にはいると首都圏でもスギ花粉が観測されはじめ、ドラッグストアでは対策商品の陳列に余念がない。

 花粉症を含めたアレルギーは、もともと体に侵入した細菌やウィルスなどから体を守る免疫システムが過剰に反応しておこる。

 花粉症も大変だが、生物が生きていくには欠かせないシステムである。この免疫に関わるいくつかの遺伝子はネアンデルタール人とデニソワ人からの「プレゼント」だったと今年の1月に明らかになった。

 遺伝学の科学誌「The American Journal of Human Genetics」で独の研究チームが発表した。日本人の遺伝子の中にネアンデルタール人が「潜んで」いる。

ヒトはネアンデルタール人を滅ばして今の繁栄を築いた。独・マックスプランク研究所のJanet Kelsoのチームは現代人の遺伝子の中に、ネンデルタール人やデニソワ人との交配によって残り続けている「彼ら」の遺伝子をさがしていた。

 人類の進化でエポックメイキングな最近の発見といえば、ヒトが絶滅させたと考えられているネアンデルタール人と人間が交配していたことと第3の人類デニソワ人の発見だ。

 この3種は50万年前に共通祖先から分かれたと考えられ、ネアンデルタール人はヒトより数十万年前にアフリカを出て主にヨーロッパに広がった。

 研究チームが目をつけたのがTLRの遺伝子。これまでの研究データもとにピックアップした。TLR(Toll Like Receptor)は細胞の表面にニョキニョキと生えているタンパク質。免疫で非常に重要な役割を果たす。

 体を外敵から守るには、まず外敵の侵入を関知しなくてはならない。この防犯センサーの役割を担うのがTLRというタンパク質なのだ。

 体内に侵入した細菌や菌類、寄生虫の一部がこのTLRにくっつくとセンサーが作動し、外敵をやっつける細胞が集まったりと、さまざまな免疫システムが動く仕組みだ。
ネアンデルタール人の遺伝子を最も多く持つ日本人
 複数あるTLRのうちTLR1とTLR6、TLR10は染色体上に隣接している。ネンデルタール人やデニソワ人の3つのTLRを含む領域を現代人と比較する。

 ヨーロッパ人と東アジア人、アフリカ人など現代人の14集団のこの領域を調べると7つのタイプに分類された。このうち2つがネンデルタール人由来、ひとつがデニソワ人由来だと判明する。

 理論的にはヒトより数十万年先にアフリカを出て、中東を経由してヨーロッパに広がったネアンデルタール人の遺伝子は、アフリカに残った祖先由来のアフリカ人には存在しない。

 調べると、確かにアフリカ人にはネンデルタール人由来のTLRを含む領域がほとんどみられなかった。

 このように、現代人のTLRを含む領域のゲノム配列を詳細に調べ比較してネンデルタール人とデニソワ人由来だと突き止めた。

 そして、機能が非常に重要性なので、数万年という自然選択を受けてもほとんど変わらずに高頻度で残っていたと考えた。

 実はこのネアンデルタール人由来のTLR1とTLR6、TLR10遺伝子を最も多く持つのが日本人。どの集団よりも高く、約51%が持っていた。

 花粉症の最大の要因にTLR1とTLR6、TLR10が直接関与するわけではないが、免疫システムを通して人類の壮大な進化を想像し、内なるネアンデルタール人を思うことで少しは症状が軽くなるかもしれない(そんなことはありません)。

取材・文 山下 祐司


(※mono....上に記事と下の記事は矛盾するように思えんだが・・・)

■ 新型コロナ、日本人や韓国人は重症化し難い=欧州研究所「ネアンデルタール人のDNAが重症化を引き起こす」 「WOWkorea(2020/10/02 16:27)」より
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新型コロナウイルス合併症(新型肺炎)と関連し、「ネアンデルタール人の遺伝子」が話題だ。

 約6万年前の人間のゲノム(染色体にある遺伝子)に入ったネアンデルタール人の遺伝子を受け継いだ人は、新型コロナウイルスに感染すると深刻な合併症が起こる危険が高いと、ヨーロッパの研究者らが明らかにした。AFP通信の報道。

 先月30日、ドイツのマックス・プランク人類学研究所とスウェーデンのカロリンスカ研究所が国際学術誌「ネイチャー」に発表した論文によると、人間の遺伝子のうち3番目の染色体から新型コロナウイルスの症状を悪化させる遺伝子6個を発見した。これらの遺伝子は現生人類が約6万年前のネアンデルタール人から受け継いだものだ。

 研究によると、これらの遺伝子を持った人が新型コロナウイルスに感染すると、人工呼吸装置を必要とする重症に発展する可能性が3倍も高かった。

 ネアンデルタール人は絶滅した人類の一種で、最近の研究によるとヨーロッパに居住したネアンデルタール人は約4万2000年前に絶滅した。遺伝子が発見されるのは地域によって異なった。バングラデシュ人の場合、63%に1個以上の遺伝子が発見された。南アジア人では半分が、ヨーロッパ人の中では約16%がこの遺伝子を持っていた。一方、韓国や日本を含め東アジア地域やアフリカではこの遺伝子はほとんど発見されなかった。

 研究者らはこれまで、新型コロナウイルスに感染しても症状がそれぞれ異なる理由を分析し、高齢、男性、基礎疾患がある場合に深刻な症状を引き起こすことを明らかにしている。しかし、今回のように特定の地域と新型コロナウイルスを関連付ける研究発表は初めてだ。


■ 私たちとネアンデルタール人が交配した事実、なぜわかったのか - 塩基配列から謎を読み解く 「現代ビジネス:更科功 分子古生物学者(2020.4.7)」より
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DNAが似ているから交配したと言えるのか
ネアンデルタール人の化石から初めてDNAが抽出され、塩基配列が決定されてから20年以上が経った。また、ネアンデルタール人のDNAの塩基配列から、私たちヒトとネアンデルタール人が交配していたことが明らかになってからも、ほぼ10年が経つ。

ヒトとネアンデルタール人が交配していた事実も、それなりに広く知られるようになり、講義などでそのことを話しても、驚く人は前より少なくなった。

しかし、その代わりに、こんなことを言われることが多くなってきた。

「ネアンデルタール人とヒトのDNAは99パーセント以上同じだっていうけれど、そんなに似ているのは、お互いに交配していたからなんですね」

そう言いたくなる気持ちも、何となくわかる。わかるけれど、そうではない。ネアンデルタール人とヒトのDNAが似ているからといって、交配していたことにはならないのだ。

DNAが似ていても交配したことにはならない
私たち日本人とアフリカのサン族は、もちろん両方ともヒト(学名はホモ・サピエンス)である。そして、両者の共通祖先がいたのは、10万年以上前だと考えられている。さらに、遺伝学の研究によれば、この10万年のあいだ、両者はほぼ交配していないと考えられている。

一方、私たちヒトとネアンデルタール人の共通祖先がいたのは、70〜60万年前だと考えられている。日本人はヒトの一部なので、私たち日本人とネアンデルタール人の共通祖先がいたのも、70〜60万年前ということになる。

日本人のDNAの中には、ネアンデルタール人のDNAが約2パーセント含まれている。ということは、日本人の祖先は、ネアンデルタール人と交配したということだ。ヒトとネアンデルタール人の交配が、約5万年前に起きたことは、ほぼ確かである。ただし、その他にも交配が起きた可能性はあり、日本人の祖先がネアンデルタール人と交配したのが、いつだったのかは、よくわからない。よくわからないけれど、おそらく10万年前よりは後だろうから、ここでは数万年前としておこう。

以上をまとめると、こういうことだ。日本人の祖先は、まず70〜60万年前にネアンデルタール人の祖先と分岐した。その後、10万年以上前にサン族と分岐した。そして、数万年前にネアンデルタール人と交配した。

ところで、現在の日本人のDNAは、ネアンデルタール人よりサン族のDNAに、ずっと似ている。それなのに、どうして、サン族とは交配しなかったけれどネアンデルタール人とは交配したと、わかるのだろうか。

交配するとどうなるか

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)


■ 僕たち日本人にはネアンデルタール人の遺伝子がある 「ブログアフィリエイトをするシニア おっこ(2018年12月22日)」より
(※mono....ほとんど略、抜き貼り、詳細はサイト記事で)
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さらに衝撃なのは、
このネアンデルタール人由来のTLR1とTLR6、TLR10遺伝子を
最も多く持つのが日本人であり、
どの集団よりも高く、
約51%が持っているということです。

この遺伝子は体に侵入した細菌やウィルスなどから
体を守る免疫システムに関係していて、
花粉症などのアレルギー症状は、
このシステムが過剰に反応することによって生じているとのことらしいです。
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もしかすると、
日本人同士が会話をしなくても分かり合えるという、
この頃はあまり受けない
以心伝心という観念も、
ネアンデルタール人を起源としているのではないかと
僕は考えるのです。












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最終更新:2021年05月01日 12:19