■ ネッタイシマカ駆除へ、遺伝子改変した2000万匹を野外放出…米での実験に懸念の声 「読売新聞(2021/09/04 19:04)」より
(※mono....前後略、詳細はサイト記事で)
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実験は5月、同州南端のキーズ諸島で始まり、オスの蚊の卵が大量に入った箱が設置された。卵は英バイオ企業オキシテック社が遺伝子改変しており、オスと野生のメスが交配して生まれた子供のうち、メスは人工合成した「致死遺伝子」が働いて幼虫のうちに死ぬ。オスは成虫になり、次世代に致死遺伝子が引き継がれるため、メスが増えずに蚊の数が減り続ける。


 同社によると、過去に野外放出した実験では、ブラジルで最大95%、英領ケイマン諸島で8割の蚊を減らすことに成功したという。同社は「世界各地で約10億匹を放出したが、人や生態系への影響はなかった」と主張する。



■ 有袋類の遺伝子改変に世界で初めて成功-ゲノム編集による遺伝子改変オポッサムの作製- 「理化学研究所(2021年7月22日)」より
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理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター生体モデル開発チームの清成寛チームリーダー、金子麻里テクニカルスタッフらの研究チームは、有袋類[1]の遺伝子改変に世界で初めて成功しました。

本研究成果は、長く謎である有袋類の発生メカニズムをはじめ、ヒトを含む有胎盤類[1]には見られない有袋類特有の性質を遺伝子機能レベルで解明することを可能とし、有袋類の生物学的基礎研究だけでなく、哺乳類の進化や多様性の理解に大きく貢献すると期待できます。

今回、研究チームは、有袋類の中では比較的飼育の容易なハイイロジネズミオポッサム(以下、オポッサム)を対象に、遺伝子改変動物の作製に必須な一連の基盤技術を開発し、CRISPR/Cas9システム[2]によるゲノム編集技術を用いることで、遺伝子改変有袋類の作製に成功しました。さらに、改変された遺伝子が次世代にも受け継がれることを確認しました。

本研究は、科学雑誌『Current Biology』の掲載に先立ち、オンライン版(7月21日付:日本時間7月22日)に掲載されます。

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■ 遺伝子を改変してより優れた作物を! ゲノム編集は農業界の革命児となるか 「AGRI JOURNAL(2020/12/01)」より
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近年研究の進む注目技術ゲノム編集

「ゲノム編集」は一言でいえば、生物の遺伝子を人為的に改変することだ。少し前に「ゲノム編集食品が認可された」というニュースがあったことを覚えているだろうか。これはつまり、「ゲノム編集をした作物を食品として使う“お墨付き”が与えられた」ということだ。

一方で、ゲノム編集と同じように生物の性質を改変する技術に「遺伝子組み換え」があるが、この技術は依然として安全性が議論の的となっており、ゲノム編集とは扱いに差がある。

では、なぜゲノム編集は許されたのだろうか?


遺伝子の変異が新しい特徴を生み出す
(※mono....略)
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ゲノム変化は「偶然の産物」

自然の中で変異を起こした品種は多く知られている。しかし、農家が普通に栽培をして目的とする変異を持った個体を見つけるのは非常に難しい。そのため、放射線や化学薬品を使って人為的に変異を与える処理(変異原処理)を行うことで、変異が入った個体を選ぶ効率を高めることもある。

自然条件や人為的な変異原処理によって変異を起こした品種を得られるが、いずれの場合も元の品種が持つゲノムに変異が起こることで特性に変化が生まれる。しかし、これらの方法は言わば「偶然の産物」だ。
(※mono....略)
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欲しい特性のみを変化させる「遺伝子ターゲッティング」とは

目的とする特性のみが変化する=目的とする遺伝子のみが変異する「遺伝子ターゲッティング」は古くから注目されてきたが、この手法を植物で実現するのは困難だった。前述したトマトの赤い色を作る遺伝子を壊すことができれば簡単に色を変えることができるが、それがなかなかできない……というのがこれまでの常識だった。

一方、遺伝子を改変する「遺伝子組み換え技術」は、二十世紀末ごろに技術がほぼ確立し、除草剤耐性の導入などで用いられてきた。

しかし、この技術はその植物が本来持たない遺伝子を取り入れるものだ。

これは、極端に考えれば新しい生物が誕生しているようなものであるため、現存の植物と交雑が起こらないようにすること、自然条件に拡散しないようにすることへの配慮が必要であり、実際に栽培に移る過程でリスク評価が求められる。

遺伝子を改変することは有用だが、このような困難を伴う状況の中で、ゲノム編集技術が開発された。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)











最終更新:2024年04月13日 15:02
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