■ 世界の製造業に深刻な影響を与える部品不足! その原因と対策とは? 「Production Compass(2021年12月6日)」より
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製造業において、半導体、樹脂、鉄鋼などの深刻な価格高騰と部品・部材不足が多大な影響を与えています。製品作成の部材が入ってこないため、納期の遅れ、部材価格が何倍も高騰するなど、中小企業にとって非常に頭の痛い悩みです。何故、このような状況になっているのでしょうか。今回は製造業と部品不足について解説します。

(※mono....長文です。中ほど大幅に略、詳細はサイト記事で)
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まとめ
製造業と部品不足について解説してきました。以下、まとめになります。

  • 半導体などの電子機器、樹脂、鉄鋼、アルミなどの材料不足が製造業に深刻な影響を与えている
  • コロナウイルスによる景気回復により需要が跳ね上がり、部品不足が発生し、納品が何か月も先になるという状況になっている
  • 部材不足と高騰化対策として、損失をいかに最小限に防ぐことができるか業務の仕組みの見直しが必要

半導体やアルミなどの部品・部材不足は、製造業や車業界だけでなくスマートフォンや家電など私達の生活にも密接しており、世界に深刻な影響を与えています。正常化まで1~2年はかかると推測されており、半導体不足により生産を増やすこともできず、1~2年分の部材確保ができる大企業と違って、中小企業にとって苦しい状況が続くでしょう。少しでも損失を防ぐために、業務の仕組みを見直してみてはいかがでしょうか。






※mono....工業部品資材だけでなく、薬の不足も深刻。







■★ トヨタもホンダも日産も…世界販売見通しを下方修正、部品調達の不安いつまで 「ニュースイッチ(2021年11月28日)」より
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乗用車7社は2022年3月期連結業績予想で、トヨタ自動車を除く6社が売上高を下方修正し、従来予想と比べた減少幅は6社合計で2兆6700億円に達する見込みだ。半導体など部品不足に伴う車の減産で新車販売が停滞し、収益を押し下げる。22年3月期の世界販売見通しでは全7社が下方修正し、従来計画と比べた減少幅は7社合計で約197万台となりそうだ。


「車両さえ供給できれば多くの販売を実現できた。大変悔しい思いだ」。(SUBARU〈スバル〉の中村知美社長)。同社主力の米国市場は需要が堅調で3万5000台規模の受注残を抱える。一方、半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大の長期化などにより部品調達が滞り、22年3月期の世界生産見通しで2度目の下方修正を余儀なくされ、8月公表比13万台減の86万台(前期比6・2%増)に引き下げた。

部品調達は今後も不透明感が続く見通し。日産自動車のアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は「東南アジア(のコロナ影響)は完全に回復しておらず、今後も継続する」。スズキの鈴木俊宏社長は「12月以降は期初の生産計画の70%で推移するだろうと堅く見ている」とした。

足元では改善の兆しも見られる。トヨタの近健太取締役は部品不足からの販売回復時期を明言できないが「リスクは相当小さくなっている」と指摘する。12月以降の生産見通しは「過去と比べ相当高いレベルまで生産が回復するのは間違ない」とし、過去最高水準の生産を計画している11月と同等の規模感を見込む。

ただ改善傾向の中でも調達には不安が残る。三菱自動車は半導体調達に関する会議を毎週実施するが、加藤隆雄社長は「日替わりで情報がころころ変わっている状況」と明かす。スバルは不安定な状況に対応するため、生産計画を従来の月単位から10日単位に見直した。ホンダも販売状況を見ながら週単位で部品の割り当てを変更し、各地域の生産を検討している。

部品サプライヤーは、完成車メーカー各社の生産挽回に備え、先行して在庫や人の確保を進めてきた。それだけに生産のブレに身構える。ある部品メーカー首脳は「減産計画を早く詳細に示してもらえると助かる」と訴える。トヨタは従来から精度の高い生産計画が評価されており、近取締役はサプライヤーから生産挽回などへの備えを「過剰に構えてしまったことによるロスはないと言っていただいている」と述べた。

22年4月以降の半導体不足の影響についてスズキの鈴木社長は、「生産計画に対して100%供給される状況にはない」との考えを示す。完成車メーカー各社には、サプライヤーの負担を減らしながら、生産の挽回を軌道に乗せる難しいかじ取りが求められる。

新車代替で中古車人気、金融事業にも好影響
乗用車メーカー各社が2022年3月期連結業績で利益の押し上げ要因と見込むのが、為替の円安と販促費抑制だ。7社のうちトヨタ自動車など4社が当期利益もしくは当期損益を上方修正した。トヨタは8月時点で為替レートの前提を1ドル=105円としていたが、同110円に見直した。営業損益ベースでトヨタは従来予想比4300億円、ホンダは480億円の押し上げ効果を見込む。

半導体などの部品不足で各社が車の生産台数を引き下げる一方、需要は堅調だ。大幅な値引きをしなくても売れる状況のためメーカーがディーラーに支払う販売奨励金が減り、利益に貢献している。
(※mono....中ほど略、詳細はサイト記事で)
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部品不足に加え、各社の業績のマイナス要因になっているのが、原材料価格の高騰だ。やロジウムといった貴金属の値上がりは落ち着いているものの、鉄鋼やアルミニウムなどの価格が上昇傾向だ。トヨタの近取締役は「円安影響を除けば、資材高騰などにより実質下方修正」との見方を示す。


★ 深刻化する部品不足~「納期が見えない」中小企業経営者の悲鳴 「Yahoo!news(2021/11/28(日) 8:02)」より
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・年度末の売上げが消える
 「今年の売上げは、昨年の売上げの半分。経営陣の給与を半減、夏のボーナスも大幅にダウンさせ、保険などの解約や経費の大幅削減などでなんとかわずかな黒字決算。部品や機械の納期が軒並み遅れたり、見込みが立たずで、現場は混乱しています。」

 関西地方の中小企業経営者は、苦しい状況を説明してくれた。半導体不足による自動車や電気製品の不足は話題になった。しかし、スイッチやリレー、各種素材の価格高騰、納期の延期や未定は、製造業全体に広がり、大きな問題となりつつある。

・見積もりをとっても、納期が判らない
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 やはり関西地方の経営者は、「装置関連で言うと、サーボモーターとかリニアガイドなどが、見積もりを取った段階では判らない状況です。通常1か月から2か月のものが、半年から1年と納期が長期化してしまっています」と言う。

 納期が長期化しても、受注できるのであれば、それで良いではないかと言う人もいるかも知れないが、中小企業にとっては大きな問題となる。

 新型コロナ禍からの復興需要が高まりつつあるが、同時に年度末を控えて、発注が増加する時期でもある。「いつもならば、秋口に見積もりをやって、11月頃に発注を受け、納期は年度末と繁忙期となる。しかし、部品調達が難しくなり、年度末までに納入できないことになると、年度末の資金繰りが困難になる」と中国地方の中小企業経営者は、苦しい状況を説明する。

  • ドミノ倒しのように
 「コロナ禍になってから、サプライチェーンの状況に不安を持ち、通常の倍の在庫を積んでおいたのが正解だった。うちの取引先で生産機械が故障したが、補修部品の調達に時間がかかり、供給に問題が出た。投機目的で買い集めている企業もいるという噂もあるが、需要拡大で供給が間に合っておらず、メーカーも直販での得意先を優先し、商社経由は後回しになっているようだ。」

 こちらも関西地方の経営者の話だが、ドミノ倒しのように影響は広範囲に及んでおり、中小企業がコロナ禍からの復興を実感できるのは、来春以降ではないかとも指摘する。

 一方、関東地方の中小企業経営者は、「最近は、大手電機メーカーも自社の海外工場ではなく、商社を通じて現地企業から自社ブランドで調達するOEM生産の部品や資材が多くなっている。中国などからの調達の見込みを営業担当に尋ねても、曖昧な返事しか返ってこなかったり、自分たちも見込みが立たないと正直に言ってくる状況だ」と言う。重要部品は自社工場で製造を続けるが、それ以外の汎用品や低価格品は、外注に出し、できる限り自社での在庫も削減するという効率重視の手法が、今回は裏目に出たとも指摘する。「だからと言って、そうした部品製造を国内で再開するなどということは考えられないだろうし、中小企業は事態が正常化するまで、いかに持ちこたえるかということだろう」と、この経営者は指摘する。


■ 世界サプライチェーン混乱が悪化の一途-コロナで部品不足、運賃高騰 「Bloomberg(2021年8月26日 12:34 JST)」より
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  • デルタ株でアジア生産一変、輸送も妨げ-世界経済に新たなショック
  • 港の混雑とコンテナ輸送能力不足、来年半ばにかけても続くとの見方
(※mono....詳細は略、サイト記事で)

★ 半導体・部品の供給不足、値上げと納期遅延が深刻に 「EETimes(021年08月30日 16時00分 )」より
※mono....8月の段階で既に半導体や電機部品の不足は起きていた。

※ 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う建設資材等の不足状況に関する調査報告書pdf 「群馬県建設業協会((2020年)令和2年3月12日)」










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最終更新:2021年12月14日 20:15