● ジョージ・フロイドの死 - Wikipedia
アフリカ系アメリカ人の黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)が、2020年5月25日にミネアポリス近郊で、警察官のデレク・ショーヴィンの不適切な拘束方法によって殺害された事件である。この事件以降、全米でBLM運動と暴動が多数発生した。



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デレク・ショービンは無実の罪で21年の刑で服役している。誰かが彼を殺そうとした彼がこんな目に遭うなら、あなたも同じ目に遭うはず。

★ 米黒人暴行死事件、殺人罪などで白人元警察官に有罪評決 「日本経済新聞(2021年4月21日 4:42 (2021年4月21日 7:35更新))」より
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【ニューヨーク=白岩ひおな】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで2020年5月に起きた黒人男性ジョージ・フロイドさんの暴行死事件を巡る裁判で、白人元警官のデレク・ショービン被告に対して20日、陪審団は第2級殺人罪など問われていた全ての罪で有罪評決を言い渡した。全米で人種差別への抗議運動が広がるきっかけとなった歴史的事件に審判が下ったことで、差別の是正にもつながりそうだ。

意図的な暴行で死亡させた第2級殺人、著しく危険な行為で死亡させた第3級殺人、過失致死の3つでそれぞれ有罪と認定した。白人6人、黒人4人を含むマイノリティー6人の計12人で構成される陪審員が約10時間の評議を経て、満場一致で有罪の評決を下した。被告は無罪を主張していた。量刑は裁判官が今後決定するが、第2級殺人罪は最高40年の禁錮刑が科される。

亡くなったジョージ・フロイドさんの弟のフィロニス・フロイドさんは評決後「アフリカ系米国人や有色人種にとっての正義を知ることができた記念すべき日だ。これからも戦い続ける」と語った。

同州地裁前に集まった人々は有罪の評決を受け、歓声とともにジョージ・フロイドさんの名前を合唱した。黒人男性の一人は「正しい道に向かう第一歩であり、世界への前向きなメッセージになる」と歓迎した。3月29日に始まった公判は19日に最終弁論を終えた。

バイデン大統領とハリス副大統領は評決後、ジョージ・フロイドさんの遺族に電話でメッセージを伝えた。バイデン氏は「全てがただちに解決するわけではないが、少なくとも今ここには正義がある」と語った。ハリス氏は「この悲劇から何か良いものを生み出すつもりだ」と述べた。オバマ元大統領は「多くの人々が拒まれてきた正義を、全ての米国人に保証しようとする人々と心を共にする」との声明を発表した。

評決前には3000人以上の州兵や警察官、州警察、保安官などの法執行関係者が厳戒態勢で警備にあたった。裁判所は柵や鉄条網で覆われ、周辺の企業は治安の悪化に備えて封鎖された。評決次第では暴動・略奪を含む抗議活動が起きる可能性が指摘されていた。

19日の最終弁論で検察側は、ショービン被告が手錠をかけられたフロイドさんの首を9分29秒にわたり膝で押さえつけたと指摘した。フロイドさんが「息ができない」と繰り返した事件当時の映像を示し、陪審員に「あなたの良識に従い、自身の目で見て感じたことを信じてほしい」と語りかけた。

一方、弁護側はフロイドさんが複数の警官に抵抗したことなどを説明し「合理的な警察官ならば誰でもしたであろうことをした」と訴えた。映像についても、一場面ではなく全体像を把握すべきだと陪審員に求めた。

「世界が見ている」。最終弁論後には約300人のデモ参加者が有罪判決を求める横断幕を掲げ、裁判所の外で事件に抗議の声を上げた。歴史的な法廷論争の様子は大手メディア各社が生中継で伝えた。

事件の映像は当時、SNS(交流サイト)で世界に拡散され、警察の暴力や黒人の人種差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命は大切だ)」運動が全米に広がった。今回の司法判断を受け、警察の暴力や人種差別の是正に向けた議論の進展が期待される。

米国では警官が関与した殺人は年間約1000に上る。ただ、警官が職務中に人を殺しても、殺人罪や過失致死罪で起訴されることはまれだ。ボウリング・グリーン州立大学(オハイオ州)の警察犯罪に関するデータベースによると、05~15年の間に殺人または過失致死で起訴された警官は200人にとどまった。

黒人が警官に殺害される事件はその後も起きており、問題は根深い。現場の約10マイル(約16キロメートル)先のミネアポリス郊外では11日、黒人男性ダンテ・ライトさんが警官に射殺される事件が起きたばかりだ。市民の怒りは大規模な抗議デモにつながり、一部は暴徒化した。

★ 米黒人暴行死事件、元警察官に禁錮22年6月 「日本経済新聞(2021年6月26日 6:30 (2021年6月26日 13:43更新))」より
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米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が白人警官に押さえつけられて死亡した事件について、担当の郡検視官事務所は1日、正式な死亡検案書を公表し、殺人と断定した。事件をめぐっては、アメリカ各地に抗議デモが拡大している。

ヘネピン郡検視官事務所は、フロイドさんはミネアポリス市警の警官に押さえつけられている間に心停止に陥ったとし、フロイドさんの死因は「法執行機関の抑圧、拘束、首の圧迫による心肺停止」だという所見を示した。

検視官事務所は、フロイドさんに心臓病の疾患があったことと、直近に薬物を使っていたことの証拠もあると指摘している。











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最終更新:2023年12月29日 21:19