(※ ちなみに、カミュの兄の孫がセイン・カミュである。)
哲学 / 哲学者・思想家 / 不条理

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■ アルベール・カミュ - Wikipedia
アルベール・カミュ(フランス語: Albert Camus、フランス語発音: [albɛʁ kamy] ( 音声ファイル)、1913年11月7日 - 1960年1月4日)は、フランスの小説家、劇作家、哲学者、随筆家、記者、評論家。
■ シーシュポスの神話 ※カミュの随筆。
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本書は「不条理の推論」、「不条理な人間」、「不条理な創造」、「シーシュポスの神話」と題された4章からなり、冒頭では「真に哲学的な問題は一つしかない。それは自殺についてである。」と問題提起をしている。そして不条理を克服する反抗の可能性から、自殺は反抗ではないとした。更に宗教の盲信や実存主義の哲学者を念頭に、形而上学への逃避も「哲学的自殺」として退けた。続いて「不条理な人間」ではドン・ファンについて、「不条理な創造」では『カラマーゾフの兄弟』を始めとするドストエフスキーの作品についての考察がなされる。最後の「シーシュポスの神話」では、不条理が受け入れられることにより世界が意味を持たないことに気づき、個としての我々はシーシュポスさながらの世界に対する反抗によって自由になりえると結論づけた。




2024/04/17
哲学チャンネル
□注釈と引用

1 カミュを「哲学者」と表現することには賛否があるかと思いますが、私はぜひ彼のことを「哲学者」と呼びたい。思想と実践という意味で、彼ほどの哲学者はそうそういないと思います。

2 最年少の受賞者は1907年に41歳で受賞したイギリスの作家、ラドヤード・キプリング。

3 ちなみに、カミュはこの時の恩をずっと忘れずに持ち続けており、ノーベル賞受賞の記念出版の際には「ルイ=ジェルマンへ」という賛辞を送っています。

4 今回の動画における資料の中心は『シーシュポスの神話』ですが、追加して『反抗的人間』という書籍も参照しています。この本が手に入りづらくてですね、めちゃくちゃ困りました。(結果としては知り合いに貸してもらいました。本当に手元に欲しい本なので、誰か譲ってください・・・)

5 シーシュポスの神話|アルベール・カミュ(清水徹 訳) 新潮文庫
ー幸福と理性への欲望が自分の中でうずくのを感じる。このようにして、人間的な呼びかけと世界の不当な沈黙とが対置される。そこから不条理が生まれるのだ。

6 サルトルもこのことを強く主張しています。存在に先立った本質があり得るのは、世界を創造した神的な存在が実在する場合のみです。だから、無神論の立場を取った瞬間に「存在に先立つ本質」は成立不可能になります。

7 シーシュポスの神話|アルベール・カミュ(清水徹 訳) 新潮文庫
ーここで、彼ら一連の実存哲学者たちのような態度を、哲学上の自殺と呼ばせていただこう。しかし、この呼び方は価値判断を含んでいない。これは、思考が思考自体を否定し、自己を乗り超えて、この否定を行うもの自体のなかへと向かおうとする動きを、便宜上こう名づけたまでにすぎない。

8 カミュは自殺と同様に「人生には希望がある、意味がある」と考えることも思考の放棄であると言いました。厳しい・・・

9 ちなみに、この罰を知った妻のメロペーは、あまりの恥ずかしさから姿を隠すようになったと残されています。これはBC2000年ごろ、おうし座のプレアデス星団の星が一つ消えたことを暗喩したエピソードだと言われています。

10 もちろんその際の「意味」は、後付けで恣意的なものになります。


コメント👇
@funkpipozaru
戦時欠食期の餓死と
飽食期の貧困と
同じく考えて良い議題だと思います

日本の佐幕派の思想?姿勢?に近いかも知れません

いつも知らないことばかりです
いつもありがとうございます

@user-nf1oy8bc3d
幼い頃の二宮尊徳のストーリーを思い出しました。不条理を受け入れるだけの心の強さが欲しいものです。

@user-ku6bv5rm4u
サルトルから出発した大江健三郎が、おそらくはカミュの影響から、『洪水はわが魂に及び』の最後、主人公・大木勇魚に「すべてよし!」と言わせたところは、じんときましたね。

@user-or5vy1ek4t
このコメントでじんときちゃいます。

@user-qn6yt3ht9b
「これでいいのだ」
byバカボンのパパ

@AaA-ex1ix
不条理を受け入れる 現実逃避はダメ? 現実逃避ってよくないってみんなはゆーじゃん でもさ~守りたいものあざわらってるのと同義なんじゃないかな 多様性の末路って感じかな 弱いおれの戯言なので見下して バカにして 気にしないほうがいいですよ オリジナリティ求めるとたいへんだ〜 パワーワード何個使ったでしょう? 時代によって言葉のパワーも違ったのかな?



公民ちゃんねる
024/04/13
アルベールカミュを解説しました
カミュは代表作に異邦人やペストがありノーベル文学賞を受賞した作家です
彼の作品は不条理文学や不条理の哲学とも呼ばれています
異邦人、シーシュポスの神話、カリギュラで不条理三部作ともいわれます
その後シモーヌヴェイユの影響を受け反抗の思想が加わり、ペストや反抗的人間につながっていきます














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最終更新:2024年04月17日 15:15