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ホログラム


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TBS CROSS DIG with Bloomberg
2026/06/26
「私たちの生きているこの世界は、3次元ではなく2次元かもしれない」

そんなSF映画のような話が現代物理学の最前線で大真面目に研究されています。
今回は、物理学者で京都大学大学院教授・橋本幸士さんをお招きし、「ホログラフィー原理」について徹底解剖します。
ミクロな世界で「重力」を計算しようとすると、どうしても答えが「無限大」になってしまい計算が破綻。しかし、「3次元の重力の世界を、次元を1つ落として『2次元の重力のない世界のホログラム』として計算する」というアプローチをとることで、解ける可能性が出てきました。
「空間」は元からあるものではなく、別の何かから作られた(創発した)幻なのか?私たちの宇宙は本当にホログラムなのか?
近い将来、空間がなにからできているのかわかるかもしれません。

<参考書籍> ※URLはAmazonアソシエイトを使用しています
▽『ホログラフィー原理とはなにか 宇宙と素粒子を統一する最新理論』
 橋本幸士 講談社
 https://amzn.to/4fXF2zD

<参考文献>
▽『The Large N Limit of Superconformal Field Theories and Supergravity』
 Juan M. Maldacena
 https://arxiv.org/abs/hep-th/9711200v3
▽『Holography and Optimal Transport: Emergent Wasserstein Spacetime in Harmonic Oscillator, SYK and Krylov Complexity』
 Koji Hashimoto, Norihiro Tanahashi
 https://arxiv.org/abs/2604.17649
▽『Holographic Derivation of Entanglement Entropy from AdS/CFT』
 Shinsei Ryu, Tadashi Takayanagi
 https://arxiv.org/abs/hep-th/0603001

<出演者>
▽ 橋本幸士
物理学者 京都大学大学院理学研究科教授
1973年生まれ、大阪育ち。2000年京都大学大学院理学研究科修了、理学博士。カリフォルニア大学サンタバーバラ校、東京大学、理化学研究所などを経て2012年大阪大学教授、2021年より現職。専門は素粒子論、弦理論、理論物理学。AIと物理学の融合研究も行う。

▽茂木健一郎
1962(昭和37)年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。

▽竹下隆一郎
TBS CROSS DIG with Bloomberg チーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)
朝日新聞を退社後、2016年から2021年6月までハフポスト日本版編集長。2021年8月にビジネス映像メディアPIVOTの創業メンバーに。2024年11月よりTBSテレビ特任執行役員。
X(旧ツイッター): @ryuichirot
メール:[email protected]

<トークテーマ>
00:00 ダイジェスト
00:45 番組スタート
01:08 この宇宙は2次元か
03:46 ホログラフィー原理
11:18 ブラックホールのエントロピー
17:11 宇宙と量子 “ウロボロスの蛇”
23:48 内側と外側の違い
29:39 反ド・ジッター時空
35:04 時間と空間の起源
38:30 ワームホールと量子はそっくり
48:14 歩き、議論し、AIと対話し、計算する
51:57 AIと科学者と物理学

<収録日>
2026年5月29日






■ 天体ホログラフィー説で宇宙の常識を揺さぶる──Woman in Science:サブリナ・ゴンザレス・パスタースキー 「WIRED(2024.02.28)」より
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宇宙論の新たな分野を開拓するパスタースキー博士は、物理学と天文学におけるさまざまな視点を探求し、宇宙はホログラムなのかもしれないと問いかける。
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そう、読み間違いではない。宇宙は確かにホログラムかもしれないのだ。天体ホログラフィー説が探求するのは、わたしたちの認識する現実が、宇宙全体を包む何らかのものによって内側に投影されているという考えである。理論物理学においては、宇宙を定義する際に便利な考え方となる。「CERN(欧州合同原子核研究機関)での陽子衝突、そして重力波の両方を説明できる枠組みが必要なのです」とパスタースキー博士は述べる。

物理学研究において量子論と一般相対性理論の統合を可能にする天体ホログラフィー説は、ブラックホールの量子力学がもととなっている。控えめに言っても複雑な話だが、重要な点がある──天体ホログラフィーという原理は、研究分野や視点の違いを超え、宇宙について広く議論し考察するための手段になるのだ。「弦理論[編註:粒子を0次元の点ではなく1次元の弦とする理論や仮説のこと]やブラックホールの情報から得られた識見をもとに、現実を証明しようとするものです」とパスタースキーは言う。

パスタースキーが天体ホログラフィー・イニシアティブを立ち上げた理由は、異なる分野をひとつの大きな傘の下にまとめることが重要だからだという。「数々の美しい枠組みをひとつの枠組みのなかにまとめて単純化できれば、と思っています。究極の目標は、量子重力理論の理解を進めてさらに精緻化することです」
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「時に壁となるのは、研究分野自体はとてもエキサイティングなのに、そこに工学が関わると人は失敗をしたくなくなってしまうことです」と彼女は言う。のちに、弦理論こそ先がないと言われたときには、笑ってこう返した。「航空宇宙業界の内側を知らないでしょう! 面倒な手続きを避けてばかりなんだから!」
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そして、自分の尊敬する人たちが物理学に興味をもっていることに気づいた。「自分にとってクールだと思えるからではなく、自分がクールだと思う人たちがクールだと思っているからその分野に進む、そういうこともあるものです」と彼女は笑顔で語る。
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「とても優秀な弦理論研究グループがある大学もありますが、その研究が大きく優先されることはないでしょう」とパスタースキーは言う。「特に、すでに産業界との結びつきがあるような実用的な研究をほかにたくさん行なっている大学なら。皆、自然の基本原理を理解したいと思ってはいますが、最優先事項ではないのです」

「ペリメーター研究所では、理論物理学がすべてです。ここでは、作業フロー、公の活動、研修など、皆が全体を気にかけています」

そのおかげでパスタースキーは、宇宙についての自分自身の考え方や天体ホログラフィー説に関する疑問を開拓できた。












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最終更新:2026年08月14日 18:55