★ オリバー・ストーン監督講演 「戦争終わっていない」 「琉球新報(2013.8.15)」より
 ベトナム戦争をテーマとした映画「プラトーン」など社会派の作品で知られる米映画監督のオリバー・ストーン氏による講演会「琉球新報創刊120年記念 オリバー・ストーン 基地の島 OKINAWAを語る」(琉球新報社主催、沖縄テレビ放送協力)が14日夜、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれた。ストーン氏は在沖米軍基地を見て「(冷戦構造と)全く変わっていない。米国、日本、沖縄という関係の中でまだ戦争が終わっていないという印象を持った」と強調し、冷戦終結後20年以上たっても基地が存続し続けることを疑問視した。
 講演に先立ち、名護市辺野古を視察したストーン氏は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「この美しい海は絶対埋めさせてはいけない」と反対する姿勢を示した。
 講演では、実際に辺野古の海を見て「海にはサンゴや魚など自然が豊かな所だ」と感想を述べた。「ここに米軍が基地を建設することは恥ずかしい。基地が建設されれば、場所が荒らされ、醜くなってしまう。文化的にも影響を受けてしまう」と強調し、建設によって自然や文化に悪影響を及ぼすことを懸念した。
 また「基地が戦後60年以上も居座り、加えて辺野古の海に埋め立てをしようとしている」「中国を脅威視すれば、緊張を高めるだけだ」と疑問視した。
 パネルディスカッションでは、大田昌秀元県知事、米アメリカン大のピーター・カズニック教授、ピース・フィロソフィーセンターの乗松聡子代表を交えた4氏が討論した。ストーン氏やカズニック氏は、米国の覇権主義を批判し、米政府が沖縄の負担軽減を唱えながら実現できないことに「大統領や政治家を信じてはいけない。政府はうそをつく」と話した。
 会場には1700人が訪れ、ストーン氏やパネリストの主張や持論に聞き入っていた。
 オリバー氏らは15日午前に那覇市天久の琉球新報社で記者会見し、その後那覇空港から帰国の途に就く。




★ まずは隣国に謝罪を―オリバー・ストーン氏の日本へのアドバイス 「Japan Real Time - WSJ(2013.8.14)」より
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「ウォール・ストリート」「プラトーン」などの作品で知られる米国の社会派映画監督オリバー・ストーン氏は、何かと論議を巻き起こす発言でも有名だ。広島・長崎への原爆投下は必要なかったとして米国を非難したかと思うと、今度は中国などアジアの近隣諸国に対する日本の対応に批判的な見解を示した。

都内の日本外国特派員協会で12日に講演した際、日本は戦時中の行為についてもっとはっきりと謝罪する必要があり、また中国や北朝鮮といった隣国がもたらす安全保障上の脅威に対処する方策として軍事力に頼ることは慎むべきだと語った。

日本の歴代指導者はこれまで、日本がアジア諸国に及ぼした肉体的および精神的な被害に対して深い反省と遺憾の意を表明しているが、その一方で頻繁に東京の靖国神社の参拝を行ってきた。そのため、平和憲法の改正を巡る国内議論の高まりとともに、近隣国の間では日本が繰り返してきた声明の意図を懐疑的に見る動きも出てきている。

ストーン氏は講演の中で、「(戦時中の)中国での行為やそこで殺害した中国人について、謝罪することから始めるべきだ」と述べ、日本がもっと率直に謝罪すれば、世界中から大きく脚光を浴びるだろうという見方を披露。さらに、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権をめぐる中国との対立がこう着状態にある中で、「日本の長期的な国益は中国と非常に強く結びついている」と指摘、「中国を敵国と捉えてはいけない。違った視点から中国を見ることを始めたほうがよい」と日中関係をもっと広い目で見るべきだと語った。

そして中国と対立する日本については、「ケンカを始めておきながら、その収拾を兄に頼るやんちゃ坊主」のようだとも表現した。もちろん、兄というのは日本に対して安全保障上の義務のある米国を指している。

とにかく日本は平和的なやり方で紛争を解決する上で指導力を発揮すべきだというのがストーン氏の主張だ。「日本のビジョンを示しながら太平洋地域の紛争を解決し、より平和的な世界の構築において主役を演じてほしい」と、平和憲法を持つ日本に注文した。

権力への疑心が強いストーン氏は政治権力には抑制と均衡が必要だと信じており、これが同氏の観念の土台となっている。そのため、国家安全保障上の極秘文書を暴露したとして訴追された米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者の逃亡事件については、「中国が彼を逮捕しなかったのは喜ばしいことだ。少なくとも、中国にはこのように(米国に)立ちはだかるだけの度胸がある」と米国に容疑者の身柄を引き渡さなかった中国を称賛さえした。

ストーン氏は、自ら制作したドキュメンタリー作品「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史(原題:The Untold History of the United States)」がNHKで放映されたことに合わせて来日した。この作品は20世紀における米国史を通説とは違った角度から検証したもので、広島・長崎への原爆投下も取り上げられている。作品を共同制作した米アメリカン大学の歴史学教授、ピーター・カズニック氏は、日本の被爆者や歴史学者、ジャーナリストに会えたことについて「われわれにとって学習体験となった」と語った。

また作品では、原爆投下は戦争を終結させるために必要だったという長年の定説は間違っており、ソ連の参戦なども日本の全面降伏を促した強力な要因だったとの主張が展開されている。カズニック氏は「詳しく検証していけばいくほど、われわれにとって厄介な問題であることが分かってきた。そして、日本だけでなく米国や世界にとっても、日本がその過去について正面から取り組んでいくことがいかに重要であるかを実感するようになった」と述べ、日本と米国が両国の歴史全てについて共謀してうそをついてきたと、過去に対する両国の姿勢に批判的な見解を示した。

記者: Mitsuru Obe

原文(英語):Oliver Stone’s Advice to Japan: Apologize
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/08/13/oliver-stones-advice-to-japan-apologize/

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★ 米国の監督が日本に中国に歩み寄るよう促す 中国に謝罪すべき 「中国網-日本語(2013.8.14)」より
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日本は米国との防衛協定から離れ、中国に歩み寄るべきである。米国のオリバー・ストーン監督が日本訪問時に示した姿勢は、世界の各大手メディアに取り上げられた。米国の星条旗新聞は8月12日、映画「ウォール街」「プラトーン」「JFK」などを撮影したこの有名監督は、日本を訪問した際に、以上の姿勢を表明したと伝えた。

オリバー・ストーン監督は外国人記者クラブで取材に応じ、自身が撮影したドキュメンタリー映画で「アメリカの秘史」を暴き出したと話した。その中の内容の一つは、米国が第二次世界大戦中に日本に原子爆弾を投下した目的はソ連が日本に立脚点を置くことを防止するためというものである。爆撃は「世界に間違ったメッセージを伝えた」という。

日本、米国、中国の関係について、監督は、日本は日米地位協定から抜け出すべきだと提案したうえで、「再び偉大な国になれる」との見方を示した。また、「日本が中国で行った行為や殺害された人たちに謝罪し始めれば、中国は全く違う目で日本を見るだろう」と話した。

米国による原爆投下などの近代史の内幕を暴いた歴史学者のピーター・クズニック氏は、オリバー・ストーン監督のドキュメンタリー映画撮影をサポートしたことがある。クズニック氏は、「日本は米国の核の傘の下で萎縮している」と指摘したうえで、「中国は米国のように侵略的ではない。第二次世界大戦後に米国は戦争を何度も発動させたが、中国はそのようなことをしたか」と述べた。

また、近ごろ明らかになった米政府プリズム暴露事件にも言及。オバマ大統領を違法な監視活動を制度化させた「蛇」にたとえ、「私にとって、エドワード・スノーデンは英雄である。私たちの利益のために自分の幸せを犠牲にした」とその行為を称えた。

さらに、ロシアがスノーデンを保護したことを称え、「プーチン氏がしたことは正しい。私は彼の行為はすばらしいと思う。もっと多くの国が立ち上がり、米国に対抗する必要がある」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月14日


◆ オリバー・ストーン監督「日本は米国との日米安保を解消し、中国に謝罪し歩み寄るべきだ」 「大艦巨砲主義!(2013.8.14)」より
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5:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:51:18.74 ID:bGHnapaz

中国で映画売るためなら何でもやりますってか?

16:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:55:43.71 ID:xYTPRbng
<>1
このオッサン、ベトナムの歴史を知らない人?
中越戦争は?

17:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:55:44.28 ID:0dUYgHAj
こいつ、チベットのこと知らんのか?
おれは日本のチベット化はごめんだ。
そのためなら戦ってもいい。

27:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:57:09.37 ID:vkiVu3dU
少しはオブラートで包めよw

31:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:57:31.30 ID:0dUYgHAj
嫁が韓国人だから期待してもムリか

32:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:57:41.07 ID:YTSUKnLt
この人の映画好きなんだけどな・・・

42:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 21:59:46.71 ID:3Gi1mE2l
帝国陸海軍の復活か。胸熱だな

48:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:02:51.51 ID:tk3N60gC
<>「中国は米国のように侵略的ではない。第二次世界大戦後に米国は戦争を何度も発動させたが、
<>中国はそのようなことをしたか」と述べた。
その力が無かっただけで小規模な戦闘は常にしてたし、現在は恫喝外交ばかりしてるわ。
コイツは勉強不足なのか、あえて言わないのか・・・・

59:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:04:34.88 ID:DB7mFuYh
あの手この手で反日してくるなw
あくまでも無視しか打つ手がない

67:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:06:49.52 ID:hKhir6wB
これ、捏造記事じゃないの?
最近の支那って、下朝鮮と変わらないからちょっと信じられない。

68:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:06:53.91 ID:0cyzzjnq
<>1
今中国ってそこまで追い詰められてるんでつね
アメリカ騙して太平洋戦争に引きずりこんだあの手口はもう通用しませんが

82:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:11:19.42 ID:kGfbkhbc
┌(┌´・ω・)┐ 日米安保を解消とかどんだけよ。正気とは思えないわね。

95:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:19:52.15 ID:JnlJf9DB
自国のアメリカを叩くようなこと言ってるけど、それは結論としては
やはり国を愛しているからでしょ。
でなきゃやらないよね、これまでのようなことはさ。
普段の批判は「もっとちゃんとした国になってもらいたい」という希望の裏返し。

でもね、その為に大して思い入れの無い他国をダシにするのはどうかと思うな。
それはかつてのベトナムや、現在のイラクに首を突っ込んできたアメリカと
なんら変わりがないように思えてしまう。

127:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:40:14.59 ID:eEkBwMMR
発言の英文のソースないの?
なんか信じられないんだけど
映画人が特定の国に政治的な発言をしてデメリットしかないよ

128:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:41:00.71 ID:gghqwFTI
こんな捏造記事があっていいのか?
オリバー・ストーンはこんなバカな話はしない。


133:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:45:47.80 ID:A5Afn2YR
<>1
映画のPRに来てこれかよ
興行主も苦労するなぁ。

<>128
言った言わないは関係ないんだよ
例え言った事がなくてもそういう隙を作った自分の責任。
もし完全に違うならば明確に否定しない以上追認したのと同じ


140:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/14(水) 22:50:01.49 ID:2wKFE/u2
マジでこんな米否定、中露ワッショイなこと言ったの?
しかも第二次大戦後の中国が侵略行為してないとか…

180:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/15(木) 00:26:54.23 ID:dlhhWS+x
才能が枯れてきたり肉体が衰えてくると政治カブレてくるのってなんだろね。

187:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/15(木) 00:49:23.64 ID:/a0NTQBf
<>日米同盟を解消
これはアメリカ側から持ち出せる立場にないってことわかってんのかな…
そんなことしたら直ぐに日本は核武装する

200:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/15(木) 01:12:49.41 ID:929npx1y
日米同盟解消したら
核武装
3軍創設

原子力空母、潜水艦建造
しかし…日米同盟あるとはいえアメリカにおんぶに抱っことはいかないからね(^ー^)
中共潰す位の防衛力は必要だよね(^ー^)

245:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/15(木) 07:24:12.79 ID:9wHUYIR3
外国の活動写真屋が日本に内政干渉する気か。

255:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん:2013/08/15(木) 08:12:18.10 ID:Yk8t8y8b
なんだこの記事(笑)
まだ大した事もしてないのにどれだけ切羽詰まってんだよ中国様は(笑)
これじゃ安倍が本格的に経済、外交で対中したらマジで崩壊しそうじゃねぇか(笑)

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来日中のオリバー・ストーン監督は8日、長崎市内で開かれたトークイベントに参加し、「原爆投下によって戦争が終結したと言われているが、それは真実ではない」などと語り、原爆投下は必要なかったと繰り返し強調した。

 このトークイベントは、『アメリカ史から見た原爆投下の真実』と題され、長崎ピースウィーク実行委員会が主催したもの。イベントには、オリバー・ストーン監督と共に『もうひとつのアメリカ史』を著した、アメリカン大学のピーター・カズニック教授も参加した。






■ 日本はアメリカの衛星国家としてカモにされている、なぜ立ち上がろうとしない?」 「骰子の眼 - webDICE(2013.8.12)」より
来日したオリバー・ストーン監督による広島・原水爆禁止世界大会でのスピーチ全文

私は安倍氏の言葉を信じていない

今日ここにこられてうれしい。初めて広島に来たが、この2、3日、特に皆さんも出席されたと思うが今朝の平和記念公園での式典を見て強く心動かされた。よくできた式典だった。日本人の良心を証明するような式だった。このすばらしい記念式典は「日本人」の性質をよく表していたと思う。

しかし、今日そこには多くの「偽善」もあった。「平和」そして「核廃絶」のような言葉が安倍首相のような人の口から出た。でも私は安倍氏の言葉を信じていない。そして、この場にいる、歴史をよく知る人々は、安倍氏を信じないという私の言葉に同意してくれると思う。私は今67歳だが、歴史学者のピーター・カズニックと共にこの70年に渡るアメリカ帝国のストーリーを書き直した。

第二次大戦で敗戦した2つの主要国家はドイツと日本だった。両者を並べて比べてみよう。ドイツは国家がしてしまった事を反省し、検証し、罪悪感を感じ、謝罪し、そしてより重要な事に、その後のヨーロッパで平和のための道徳的なリーダーシップをとった。

そのドイツは、60年代から70年代を通してヨーロッパで本当に大きな道徳的な力となった。平和のためのロビー活動を行ない、常に反核であり、アメリカが望むようなレベルに自国の軍事力を引き上げることを拒否し続けてきた。2003年、アメリカがイラク戦争を始めようというとき、ドイツのシュローダー首相は、フランス、ロシアとともにアメリカのブッシュ大統領に“No”を突きつけた。

一方、第二次大戦以来私が見た日本は、偉大な文化、映画文化、そして音楽、食文化の日本だった。しかし、私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかったことだ。いや、ひとりいた。それは最近オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマに辞めさせられた人だ。

みなさんに聞きたいのは、どうして、ともにひどい経験をしたドイツが今でも平和維持に大きな力を発揮しているのに、日本は、アメリカの衛星国家としてカモにされているのかということだ。あなた方には強い経済もあり、良質な労働力もある。なのに、なぜ立ち上がろうとしない?

私が1968年に兵士としてベトナムを離れたとき、これで世界は変わると思った。新しい時代が始まると思った。これで米国のアジアに対する執着は終わりになると思った。しかし、アフガニスタン、イラクでの壊滅的な戦い、それにクウェートを加えた中東での冒険のあと、米国はオバマの陰部とともにアジアに戻ってきた。北朝鮮は関係ない。北朝鮮はただのナンセンスなカモフラージュだ。本当の目的は中国だ。第二次大戦後にソ連を封じ込めたように、中国に対する封じ込めこそが目的なのだ。

第二次大戦後、米国はソ連を巨大なモンスターにしたてあげた。中国はいまその途上にある。つまり米国の「唯一の超大国」の立場を脅かすもうひとつの超大国にしたてあげられようとしている。今は大変危険な状況だ。

オバマはヘビのような人間だ。ソフトに語りかけはする。しかし無慈悲な人間だ。台湾に120億ドルもの武器を売り、日本にステルス戦闘機を売る。日本は世界第4位の軍事大国になっている。それを「自衛隊」と呼ぶのはかまわないが世界4位の軍事大国であることに変わりはない。

日本より軍事費が多いのは米国、英国、中国だけだ。日本をそういうふうにした共犯者はアメリカに他ならない。日本は米国の武器の最大の得意客なだけでなく、アメリカの行なったクウェートやイラクでの戦争の戦費の支払いをしてくれた。

今年、戦争がアジアに戻ってきた

よく聞いてほしい、アメリカは、こんなことを言いたくはないが、いじめっ子なのだ。日本が今直面している恐ろしい龍は中国ではなく、アメリカだ。4日前、私は韓国の済州島にいた。韓国は上海から400kmのその場所に最大の海軍基地を作っている。韓国は済州島の世界自然遺産の珊瑚礁を破壊して巨大な海軍基地を作っている。そこは、中国に対しては沖縄よりも前線に位置する。その意味では沖縄よりも危険な場所だ。その軍港には世界最大であらゆる核兵器を搭載する空母ジョージ・ワシントンが停泊できる。そこから出て行って中国のシーレーンを制圧しようというのだ。

韓国と日本が牙を磨き、フィリピンも米軍にスービック湾の基地を戻し、南のシンガポールと新しく同盟を結んだオーストラリアにも海兵隊が駐留する。それに台湾と、もと敵国のベトナムまでもが加わって、中国に対抗する。それにミャンマー、タイ、カンボジア、さらにインドもこれに加わろうとしている。これは大変危険なことだ。NATOが防衛同盟としてスタートしながら、攻撃のための同盟に変化したようなことと全く同じ事がここで起ろうとしている。

今年、戦争がアジアに戻ってきた。オバマと安倍は相思相愛だ。安倍はオバマが何を欲しがっているか知っている。なかでも尖閣諸島について、私にはコメントしようがない。あんなものを巡って戦う気が知れないが、それなのに戦う価値があるように言われている。

問題は、日本のナショナリズムの精神が、安倍やその一派の第二次大戦に関する考え方、特に中国での南京虐殺や韓国の従軍慰安婦問題などから発する馬鹿げた言説とともに復活しつつあることだ。

いま皆さんは核兵器廃絶が大切だとお思いだろう。しかし、このポーカーゲーム(危険な賭け事)はアメリカ主導で軍が展開して急速に進んでいる。アメリカは世界の73%の武器を製造しては売りさばいている。ロシアと中国を除いて世界のほとんどの爆弾を作っている。無人攻撃機、サイバー兵器、宇宙戦争用の武器も含まれる。

核兵器などは、アメリカが戦争に使う兵器のごく一部でしかない。米国は世界の歴史上最強最大の軍事国家なのだ。どう思いますか、みなさん。これに対して怒りを感じてほしい。私が怒っているのと同じように、皆さんにも怒ってほしいのです。

われわれは、この本と映画に5年の歳月をかけて、みんなに、とくに若い世代に、この危険と、米国の傲慢について分かってもらおうとしてきた。米国は「唯一の超大国」であろうとするためにますます暴君ぶりをエスカレートさせ、世界中にアメをなめさせ、無実の人を刑務所に入れ、消し、ファイルを秘匿し、盗聴し、永遠の監視国家たろうとしている。ご存知かどうか知らないがジョージ・オーウェルが(『1984』で)このことをうまく言いあらわした。

これが今世界に起っている事だ。日本は、悪事に加担している。もう一度言おう。ベトナム戦争の後、みなさんは戦争の危なさを知って、これがアジアで最後の大きな戦争になると思ったはずだ。でも、もう一度戦争がある。

ここでみなさんには、ドイツがヨーロッパでしたように、立ち上がって反対の声を上げてほしい。日本はかつて戦争に負け、広島、長崎その他でひどい目にあった。その悲しみを糧にして強くなり、繰り返し戦争を起こして日本と世界に痛みを与えてきたバカ者どもと戦ってほしいのです。

どうもありがとうございました。

(2013年8月6日 原水爆禁止世界大会 広島会場でのスピーチより 翻訳:萩原一彦 https://twitter.com/reservologic 萩原氏によるツイートより転載)
最終更新:2013年08月15日 17:59