+ ニュースサーチ〔トリチウム〕








● 三重水素〔Wikipedia〕
三重水素(さんじゅうすいそ)またはトリチウム(英語: tritium)は水素の同位体の1つであり、特に放射性同位体である[1]。原子核は陽子1つと中性子2つから構成され、質量数は3で通常の水素や重水素よりも重く、元素記号では 3H と表し、略号として T が使用されることも多い[1]。もともとは 2H と 3H を併せて重水素という名称を当てていた。
大気中のトリチウムは、水蒸気 (HTO)、水素 (HT) および炭化水素 (CH3T) の3つの化学形で存在している。

☆ トリチウム(水素-3、3H) 「原子力資料情報室|放射能ミニ知識」より
生体に対する影響
放出すされるベータ線は水中で0.0mmまでしか届かない。体内取り込みによる内部被曝が問題になる。10,000ベクレルを含む水を経口摂取した時の実効線量は0.00018ミリシーベルト、10,000ベクレルを含む水素ガスを吸入した時の実効線量は0.000000018ミリシーベルトになる。2つの間に10,000倍の差がある。
最近の雨水中のトリチウム濃度を2ベクレル/リットルとして、この水を1年間摂取すると、実効線量は約0.00004ミリシーベルトになる。ふつうの人がトリチウムによって受ける年間実効線量はこの程度であろう。
再処理工場からの放出
六ヶ所村では、年間800tの使用済核燃料を処理する予定で、排水中に1.8京ベクレル(1.8×1016Bq)、排気中に1,900兆ベクレル(1.9×1015Bq)が放出されるとしている。放出される水を摂取しても大きな被曝線量にはならないとしても、このような放出はよいことではない。

☆ 環境中のトリチウム測定調査データベース 「放射線安全研究成果情報データベース(放射線医学総合研究所 知的基盤の提供・公開)」より



韓国の原子力発電
■ 福島第一のトリチウム水にイチャモンをつける韓国は、その8倍以上のトリチウムを日本海に放出 「アゴラ(2019年09月09日 18:30)」より
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9月5日、韓国の科学技術情報通信省は、東電福島第一原発サイトで増え続けている「トリチウム水」(放射性のトリチウムを含んだ処理水)の問題に関し、「隣国として、海洋放出の可能性とこれに伴う潜在的な環境への影響に深刻な憂慮がある」と記した書簡をIAEA)に送付した。今月中旬開催予定のIAEA総会で、この問題を加盟国に訴える(要するに騒ぎ立てる)方針らしい。

ところで、韓国は月城(ウォルソン)原子力発電所で4基のCANDU炉(重水炉)を運転していいるが(ただし1号機は昨年退役)、この型式の炉は軽水炉に比べてトリチウム放出量が一桁大きい。

月城原子力発電所からのトリチウム年間放出は、トリチウム回収設備の導入や一部原子炉の停止などで2010年以降半減しているが、2009年までは400テラベクレルを超えていた。4基体制に入った1999年10月以降だけで見ても、これまでに累積で6,000テラベクレルを超えるトリチウムを放出してきた。

福島第一原発に貯留されているトリチウム総量は760テラベクレル(2016年3月時点)なので、月城原子力発電所の累積放出量はその約8倍にあたる。しかもその放出先は日本海である。

こうした事実をふまえれば、韓国が日本のトリチウムにイチャモンをつける資格など全くない。韓国の科学技術情報通信省の実務レベルの役人はそういう事実関係は承知しているはずだが、それでも「不都合な真実」には頬かむりし、日本叩きに邁進するのが文政権の方針なのだろう。

(※mono....以下略)


■ トリチウムは危険? 「ひろのひとりごと(2013.9.23)」より
(※ 前後略)
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普通の水素、デューテリウムは安定同位体ですが、トリチウムは放射性同位体であり、ベータ線を放出してヘリウム3に変わる。
半減期は12.32年。

放出されるβ線のエネルギーは小さく(最大:18.6 keV、平均:5.7 keV )、セシウムCs-137 やカリウムK-40 の1/100程度

   β線平均エネルギー
トリチウム    0.057MeV
セシウム137  0.19MeV
カリウム40   0.52MeV

というわけなので同じベクレル量でもカリウム40にくらべ、トリチウムは100分の1の危険度であるということです。
サランラップ一枚、数ミクロンの水さえも透過できないシロモノです。

■ 東電が出してきたトリチウム安全プロパガンダを検証 「nuclear allergy ~福島の悲劇を二度と繰り返さないために~(2013.3.3)」より
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内容は言うまでもなく、いつもの安全プロパガンダ。
東電はALPSを使い、溜まり続けている汚染水を海に流したいのだ。

大まかに書かれている内容を抜粋すると。

① 宇宙や、海や、大気、水にも含まれている
② 微量なβ線なので外部被曝のような影響はない
③ 水なので、体内に留まらず排出される
④ 1Bq飲み込んだ場合、カリウム40との係数比較が0.003
⑤ 保安規定に示された放出基準値(事故前)22兆Bq/年
⑥ レントゲンやその他との比較

これらの嘘に私達はどれだけ騙されてきたか。
懲りない人達だと、本当に呆れかえる。

③「水なので、体内に留まらず排出される」

これは全く根拠のないデタラメだ。
トリチウム有機物に化合するとDNAの一部になり、胎児へも移行するという研究論文がある。

京都大学名誉教授 斎藤眞弘 「トリチウム、水、そして環境」より抜粋
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub040208saitou.2.htm

■胎児期に母体を介して取り込んだトリチウムは4週間後(ヒトで言えば多分15歳くらい)には90%以上が体外に排出されてしまう。一方、体内に残留するトリチウムを、自由水、たんぱく質、脂質、DNAなどの成分ごとに計ってみたところ、たんぱく質やDNAなど有機成分に含まれるトリチウムの割合が、時問とともに増えることがわかった。

■生物学的に長く生体内に残るトリチウムによる被ばく線量は、短い期間で体外に排出される自由水型トリチウムによる被ばく線量に較べて無視できなくなる。

■DNAに結合したトリチウムは、細胞核の外に存在するトリチウムに較べてより多くの傷害をDNAに与えることになる。

(※ 途中略、詳細はブログ記事で)
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核融合研も「ITERトリチウム水処理システム」の開発動向で、こう言っています。


■水の形のトリチウムは,水素の形と比較すれば,漏洩しづらい性質を持つ。ところが,困った性質も合わせ持っている。水の形のトリチウムは,水素の形のトリチウムと比較して,生物学的危険性が10000倍以上大きく,法令による取り扱い制限も当然厳しい。

(※ 後略)












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最終更新:2019年09月20日 19:59