+ 脱原発と反原発について
■ 「脱原発」と「反原発」をめぐる混乱 「池田信夫ブログ(2011.7.14)」より
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(※ 前後略)
長期的に寿命の尽きた原発を火力に代替する脱原発は、電力コストにはほぼ中立だ。ガスタービンに代替すれば、コストが下がる可能性もある。問題は、今すぐすべての原発を停止する反原発で、これは与謝野氏もいうように数兆円の損失をもたらす。

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■ 反原発と脱原発とはずいぶん違いますよね? 「Yahoo!知恵袋(2011.7.11)」より
(※ 前略)
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nagasa123さん

私も質問者さんのおっしゃるとおりだと考えています。
昨日、タレントの山本太郎氏と反原発派のデモ隊が佐賀県庁に乱入していました。 その行動を称賛する意見もあるようですが私個人的にはこういったヒステリックな行動が国民感情をミスリードするものだと思っています。

またその際彼はマイクを持ち『(原発賛成派は)利権ばかり、我々は命がかかっているだから奴らには負けない』と言ってデモ隊を鼓舞しておりました。
しかしそれ自体間違いではないが極論で、今注目されている再生可能エネルギー(太陽光発電)に早速ソフトバンクの孫正義がビジネス展開しようとしています。 資本主義社会であれば成長産業でのビジネスが始まると必ず利権が発生します、結果的には原発利権か太陽光利権かの違いで利権そのものに大差はありません。
ですので利権を反原発の理由とするのは間違っていると思います。

しかも代替エネルギー政策議論無きまま反原発を訴えても、家庭は我慢すれば済む話かもしれませんが産業界(特に製造業)はそういうわけにはいきません。 今まで日本は安定的な電力供給が大前提でこれがなくなると、ただでさえ円高問題、FTAやTPP問題、法人税問題等企業の海外流出を促進するようなことばかりなのに・・・。
彼らは原発さえなくなればそれでいいのか、急激なエネルギー政策の転換によって産業構造が変わり失業者が増え日本の国力が衰退しても構わないのかはなはだ疑問に感じております。
『命の大切さ』を訴えるなら経済問題を無視しては絶対に駄目、年間失業や借金などの経済問題で何人の人が自殺しているか彼らは理解しているのだろうか。
あまりにも考え方が短絡的というか幼いと言わざる得ない。

無論私も原発神話(安全で安価な電力)が崩れた今、脱原発は国民全体で検討するに十分な懸案事項だと考え個人的には数十年の期間を費やして原子力に頼らないまたはその比率を極力小さくしたエネルギー供給構造にすべきだとは考えます。
ただし現実的には発電方法を論じるとともに電力行政の在り方(発電送電の分離等)そのものも同時に見直していかなければならないとも思いますが。

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■ 「反原発」と「脱原発」は違いますよ! 「「世直し太郎」の政局斜め読み(2011.5.20)」より
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実は、「原子力発電所は問題だ!」と指摘している人には、はっきりと違いが有ります。

ズバリ「反原発」を唱える人は明らかに左翼イデオロギーを基盤にする方がほとんどではないでしょうか?とにかく原発反対!と言うだけではなく、かなりの確率で護憲派ですし、起立しての国旗掲揚・国歌斉唱はお嫌いでしょ?違いますか?

それに引き換え、「脱原発」と言っている人の中には、「現時点のエネルギー供給減で原発に優位性があることは認めるが、将来その比率を見直し、より高効率で放射能汚染のない安全なエネルギー供給源に変えていくことが肝要だ。だから将来に向けて脱原発を目指す。」というスタンスの方々がいます。(ただし、「反原発」主義者が「脱原発」を隠れ蓑にしている場合もありますが・・・)

明らかに既存技術からの脱却というイノベーション原理を感じますね。「原発より優位なものがある」という前提で、しっかりと見通しが立っている主張なら傾聴に値すると思います。

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■ 反原発と脱原発 「私的憂国の書(2011.4.11)」より
(※ 前後略)
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反原発は概ね、原発そのものが害であり、すぐにでも止めて国民の安全を保証せよという要求を反映した動きと取れる。
実際、高円寺のデモでTVインタビューに答えていた発起人らしき方も、「原発のような危険なものはすぐにでも全て止めてほしい」と言っていた。

私はこのような動きが全て悪いとは思わない。
むしろ、国民がこのことを主体的に考えるようになったことは、今後の日本のエネルギー政策を議論するうえでは有効だとも思う。

しかしながら、全面的には賛成できない。
確かにいま、原発で利権を得ているごく少数の関係者を除けば、この未曽有の原発危機を前にして、原発を考え直そうという人がほとんどだと思う。
ただ、今すぐ原発を撤廃しろという意見はあまりに直線的、短絡的、かつ無謀だ。
生活にも企業活動にも、電力は必要不可欠なものだ。
福島というひとつの原発サイトが機能不全になったことにより、関東では計画停電があり、自粛の感性が世論を包み、企業でも家庭でも、いまだに節電が実施されている。
火力発電は復活できるようだが、風力や太陽光は安定供給という面では不安が残る。










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最終更新:2014年05月08日 20:44