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■ ブログ『国際情勢の分析と予測』のコメント欄よりブログ主(prince氏)の見解
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ななし子さんへ (princeofwales1941)
2018-10-06 20:15:11
 >日本政府は何故きっぱり断らないんだ?安倍政権は慎重を通り越して超絶なチキン揃いだ。
 >日本より小国のリーダーでさえ、言うべき時は際どい発言をしてる。
 >脅されているという話もあるが、従順になったところで気象兵器が収まる訳ではない。
 >そもそもやられたらやり返すべき!やり返さないからいつまでもやられるのではないか?やり返す度胸がないなら、国を背負ってる者として、気象兵器による攻撃を公表して暗殺されるぐらいの覚悟を持ってほしいものだ。

 >そもそも豊かで安全な国だから狙われるのではないか?どこもメキシコを侵略しようなどと思わないのは、恐ろしいからだ。ならば日本も貧乏でふてぶてしい国になるべきだ。国際金融資本に侵略されるぐらいなら。他国に侵略されてまで大国でいたいなどと国民は全く思ってないのだから。

G20の片隅にいるぐらいの国になっても、軍事力さえしっかりしてたら、自作農と特殊技術、アジアとの貿易で日本は十分やっていける。
世界的な影響力など保つ必要なんてない。
多少貧乏国になって、移民がいなくなり、我々の税金が他国への資金援助に使われなくなるだけでも、大いにめでたい話ではないか!

 >アメリカではディープステイトとの壮絶な戦いが始まっているかというのに、何故日本はいつまでも上層階級を有り難がっているのか?

 >アメリカは国内に3億丁の銃がある中で、国を取り戻すために戦っている。どこも国を護るために命がけだ。護れない、闘いたくない国は侵略されるしかない。

+ ななし子さんのコメント全文

これでは、国際金融資本が退場するのではなく、日本が国際金融資本に支配されるのではないか?


まさしくその通り!
日本政府は何故きっぱり断らないんだ?
安倍政権は慎重を通り越して超絶なチキン揃いだ。

日本より小国のリーダーでさえ、言うべき時は際どい発言をしてる。
海外に施しを与えていい人だと思われることが安倍さんの目標なのか?
脅されているという話もあるが、従順になったところで気象兵器が収まる訳ではない。

そもそもやられたらやり返すべき!
やり返さないからいつまでもやられるのではないか?
やり返す度胸がないなら、国を背負ってる者として、気象兵器による攻撃を公表して暗殺されるぐらいの覚悟を持ってほしいものだ。

そもそも豊かで安全な国だから狙われるのではないか?
どこもメキシコを侵略しようなどと思わないのは、恐ろしいからだ。
ならば日本も貧乏でふてぶてしい国になるべきだ。国際金融資本に侵略されるぐらいなら。

他国に侵略されてまで大国でいたいなどと国民は全く思ってないのだから。
G20の片隅にいるぐらいの国になっても、軍事力さえしっかりしてたら、自作農と特殊技術、アジアとの貿易で日本は十分やっていける。
世界的な影響力など保つ必要なんてない。
多少貧乏国になって、移民がいなくなり、我々の税金が他国への資金援助に使われなくなるだけでも、大いにめでたい話ではないか!

政治家、経団連、官僚が、民意を無視して国をめちゃくちゃにしてるのを誰も止められないのは、上層部が腐っているからではないのか?

アメリカではディープステイトとの壮絶な戦いが始まっているかというのに、何故日本はいつまでも上層階級を有り難がっているのか?

アメリカは国内に3億丁の銃がある中で、国を取り戻すために戦っている。
どこも国を護るために命がけだ。
護れない、闘いたくない国は侵略されるしかない。

児童への性的虐待にしても、世界中で摘発 されているというのに、何故日本は見ないふりをし続けるのか?

少年への虐待が疑われた芸能事務所に媚びへつらうメディアも、呆れる程のチキンだ。

与野党マッチポンプで闘ってる振りをして、まともな野党が出てきたらスキャンダルをでっち上げて潰す。
日本は本当に先進国なのだろうか?

【私のコメント】
私の考えは違います。
日本政府はきっぱり断っています。また、言いたいことも言っています。命がけで戦っています。実に素晴らしいことです。それは、1941年12月9日(日本時間)の宣戦布告を見れば明らかなことです。有色人種を代表して正しい主張を行った我々は、今後数千年間世界の歴史に燦然と輝くことでしょう。

そして、日本政府は今も命がけで戦い続けています。言いたいことも言っています。ただし、その日本政府は東京にはありません。平壌にあります。

平壌の日本政府亡命政権は本土が降伏して米軍に占領された後も戦い続けていますが、大きな犠牲を払っています。朝鮮戦争で米軍は非戦闘員を大量虐殺しており、北朝鮮住民の三分の一程度が死亡しています。沖縄県と同レベルの大きな犠牲です。更に、貧困や飢餓にも苦しんでいるとされます。国際金融資本の国際決済システムから排除された北朝鮮は低開発国の水準にとどまり続けるという犠牲も払っているのです。G20の片隅とか先進国とか、そういったものを全て諦めているのです。

我々日本本土の住民は、敗戦という大きな犠牲と引きかね二、1941年から45年まで鬼畜米英と戦うという輝かしい業績を残しました。我々の戦いは北朝鮮や北ベトナムやパレスチナが後を継いでくれています。ただ、日本人の中で心ある人は、鬼畜米英との戦いを続けるために表向きは拉致被害者となって北朝鮮に渡航して核開発などを続けています。また、多くの日本人が中国の核開発や旧ソ連の海軍などに密かに協力して米軍の世界支配に対する抵抗活動を続けてきました。経世会などの多くの政治家はそれ故に米軍内部の国際金融資本系テロリストに暗殺されていると思われます。

我々が行うべきなのは、心の中で反米、反国際金融資本の精神を持ち続けることです。そして、米英の白人の前では、反中国、反北朝鮮の主張を声高に行い、アジア人が内部分裂していると彼らを錯覚させて騙すことです。彼らが最も恐れているのは、日本が突如反米となり米軍が活動できなくなることです。その時、彼らは日本人に対して容赦なく柿兵器を大量に使用して全員を被曝死させることでしょう。彼らは国際法も道徳も守りません。彼らが「大量破壊兵器を保有するイラクを懲罰すべき」と主張してイラクに侵略し、結局大量破壊兵器が存在しなかったのを覚えていますか?これこそ「鬼畜米英」の正体です。

鬼畜米英という強大な敵と戦うには、正攻法はダメです。負けるに決まっています。孫子の兵法にあるとおり、敵を騙し、敵の強い力を利用することで、最小限の犠牲で敵に勝つことが出来るのです。われわれはそうやって米軍占領下でも敵と戦い続けてきたのだと思います


米朝関係
■ あっと驚くトランプの大どんでん返し 「逝きし世の面影(2018年03月09日 )」より
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『トランプ大統領、金正恩氏と会談へ 韓国発表』5月までに実施へ 2018年03月09日Huffington Post Japan
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/08/trump-will-meet-kim_a_23381081/
(※mono....中略)
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『金正恩氏と会談へ トランプ大統領「大きな前進だ」とツイート』金正恩氏が非核化に言及したことや、北朝鮮のミサイル実験中止を評価 2018年03月09日Huffington Post Japan
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/08/trump-tw-about-mtg-with-kim_a_23381100/
(※mono....中略)
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『すべては筋書きの通りに進行する出来レース』
★注、
マスコミとか有識者の全員が考えているらしい『米朝チキンレース』ですが、この『逝きし世の面影』ブログでは180度逆に、実は米朝政府当局馴れ合いの八百長プロレス『出来レースだ』と一貫して主張していたのですが、トランプ政権成立から1年2ヶ月目にとうとう正しさが証明されたようです。
可哀想なのがトランプの脅しを信じていたらしい安倍晋三であり、40年来のお友達の『国政の壟断』で与野党のアッと驚く国共合作で弾劾され現在獄中の韓国のパク・クネ大統領と同じで、少し遅れたがモリ加計など安倍お友達の『国富の簒奪』での訴追は免れないでしょう。


米朝関係
★ トランプ米国大統領との電話会談についての会見 「首相官邸(平成30年3月9日)」より
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 平成30年3月9日、安倍総理は、総理大臣官邸で会見を行いました。(※mono....会見動画は官邸サイトで)

 総理は、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領との電話会談について、次のように述べました。

「先ほど、トランプ大統領と日米首脳会談を行いました。北朝鮮が非核化を前提に話合いを始める、そう北朝鮮の側から申し出たこと、この北朝鮮の変化を評価いたします。これは、日本と米国がしっかりと連携しながら、さらには日米韓、国際社会と共に高度な圧力をかけ続けてきた成果であろうと思います。そのことについては、トランプ大統領とも一致いたしました。核・ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な形での放棄に向けて、北朝鮮が具体的な行動を取るまで最大限の圧力をかけていく。この日米の確固たる立場は決して揺らぐことはありません。日米はこれまでも、そしてこれからも100パーセント共にある。その点でもトランプ大統領と一致したところであります。
 予算成立後、4月中にも訪米し日米首脳会談を行いたいと思います。そのことでも合意しました。核・ミサイル、そして拉致問題の解決に向けて、今後ともトランプ大統領と連携を取りながら、一層緊密に協力しながら取り組んでいきたいと思います。
 また、電話首脳会談におきましては、先般トランプ大統領が拉致被害者、そして被害者の家族の皆さんと会っていただいた。そして皆さんは、大変、トランプ大統領の拉致問題に対する姿勢に感銘を受けていたという話をいたしました。そして、拉致問題の解決のためにも、トランプ大統領の協力をお願いしたいということを申し上げたところであります。トランプ大統領からは、安倍総理が言ったことは十分よく分かっているという発言がございました。今後とも、トランプ大統領と協力して、北朝鮮の問題、核・ミサイル、そして拉致問題の解決のために、しっかりと協力して取り組んでいきたいと思います。」



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★■ 初の米朝首脳会談、5月までに実現へ:識者はこうみる 「REUTERS(2018年3月9日 / 12:01)」より
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[9日 ロイター] - トランプ米大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の要請に応じ、5月までに史上初の米朝首脳会談を実施する意向だと、訪米中の韓国特使が8日明らかにした。

実現すれば、北朝鮮の核問題を巡るこう着状態を打開する劇的な展開となる可能性がある。

政府関係者や外交専門家、市場関係者の見方は以下の通り。

●失敗のリスクヘッジを

<クリントン政権で北朝鮮と交渉したペリー元国防長官>

これは、お互い侮辱し合うことで成り立ってきた外交の大きな前進だ。

だが、この会談では鍵となる疑問が2つある。

まず何を話し合うのか、ということだ。つまり、米国は何を得ようと考え、何を差し出す意思があるのか。

次に、対話が行われている間どうするのか。米国と同盟国は、北朝鮮に現在かけている圧力を維持するのか。北朝鮮は、ミサイル・核兵器の開発や実験を継続するのか。

+ 続き
最初の疑問点について、米政府の発表を見ると、米国の目標は、北朝鮮が核兵器を解体し、核の非保有国となることにある。北朝鮮にそこまでする意思があるのか疑う理由は十二分にある。仮に北朝鮮にその意思があったとしても、根本的な問題が残る。そのような合意の遂行を、どうやって確認するか、ということだ。

対話には十分な理由がある。だがそれは、合理的に確認でき、実行する価値があるものについて話し合う場合に限る。さもなければ、われわれは大きな外交的失敗のお膳立てをすることになる。そうした失敗のリスクをヘッジするには、対話が続く間は(核実験などの)良からぬ行為を制限する合意を事前に取り付けておくのが賢明だろう。

●意外だが歓迎すべき進展

<ロバート・ガルーチ元国務次官補 1994年の北朝鮮危機で米国側の交渉役>

意外だが歓迎すべき進展だ。米朝両国の代表者が会い、最終的には首脳会談が行われれば、緊張と戦争リスクを低下させる上でかなり進展が見られることになるだろう。

交渉によって、北朝鮮による核兵器プログラムの放棄と長距離弾道ミサイルの開発停止を目的とする検証可能な取り決めがなされるならば、北朝鮮と米国、そして他の世界との間の緊張と敵対心の主たる原因も取り除かれることになるだろう。

●平和的解決に向けた希望に

<米共和党リンジー・グラハム上院議員のツイート>

トランプ大統領と何度も議論を経て、北朝鮮と核の脅威に対する大統領の断固とした姿勢が、この数十年で一番の平和的解決に向けた希望を与えてくれると私は固く信じている。

私はナイーブではない。過去が未来の指標だとするなら、北朝鮮は言葉ばかりで行動しないだろう。しかし北朝鮮はいま、トランプ大統領が必要に迫られれば軍事行動を起こすと考えていると思う。

北朝鮮の金正恩氏に1つ警告しておこう。トランプ大統領と直接会って、欺こうとするのは、最悪の行動だ。もしそれを試みるなら、あなたはとあなたの政権は終焉を迎えるだろう。

●リスクとチャンス両方が存在

<ボニー・グレイザー氏、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)で中国安全保障問題などを担当>

トランプ大統領はディールメーカーであり、恐らく独力で金正恩氏に核兵器放棄を説得できると考えているのだろう。トランプ大統領が正恩氏と会うことには、リスクとチャンスの両方がある。米国側は、極めて周到に準備して、何を達成したいのか明確に自覚する必要がある。見返りに何を提供する意思があるのかも、だ。

●米韓は圧力維持を

<米下院外交委員会のエド・ロイス委員長>

金正恩氏が対話の意欲を示したことは、制裁が効果を上げつつあることを示している。われわれは、外交を追求しつつ、圧力をきっちりとかけ続ける。

北朝鮮政権は、譲歩を引き出し時間を稼ぐために繰り返し対話や空約束を繰り返してきた。そうすることで、核とミサイルプログラムを前進させてきた。

このサイクルを破らなければならない。米国と韓国は肩を組み、この脅威を平和的に終わらせるために圧力を維持しなければならない。中国も、やるべきことをやらなければならない。

●米国は慎重になるべき

<ダニエル・ラッセル氏、米国務省の元アジア・太平洋担当次官補>

北朝鮮が何を提案し、何をする意思があるのか直接聞こう。これまでの経緯を踏まえれば、慎重になるべき理由は十分にある。次に、詳細な点まで綿密に点検しよう。北朝鮮はこれまでにも平和への歩み寄りを見せたことがあるが、結局は精査に耐えられなかった。

北朝鮮はこれまで何年も、米大統領と北朝鮮指導者とが核保有国同士として対等な立場で会談することを提案してきたことを、思い出す必要がある。今回新しいのは、(首脳会談の)提案ではなく、(それを受け入れた米側の)対応だ。

●非核化、過去の経緯から疑問

<SMBC日興証券 金融財政アナリスト 末澤豪謙氏>

トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と5月までに会談する意向を示したことが明らかになった。

平昌冬季パラリンピック終了後の米国の軍事オプション行使を警戒して、北朝鮮の「微笑み外交」が積極化している。経済制裁の効果が出てきている。

米朝会談でトランプ大統領は、非核化について要求を突きつけるはずだ。会談が行われるまでは緊張が緩和した状態が続くと思うが、会談で非核化に関して議論が決裂すれば、その後のリスクは高まるだろう。

米朝が合意して朝鮮半島の非核化が進むかという点は、過去の経緯を考え合わせると、疑問符が付く。

●ドル安基調転換には至らずも安心材料

<みずほ証券 チーフFXストラテジスト 鈴木健吾氏>

金正恩・朝鮮労働党委員長が今後、核・ミサイル実験を控えると表明したと伝わっている。現在、地政学リスクは旬のテーマではなかったが、去年はたびたびこの問題でリスクオフになったことを考えると、為替市場にも悪い話ではない。とりあえずは円安材料と言えそうだ。

旬なテーマの米通商政策も、トランプ政権のやり方が見えてきた。当初、鉄鋼とアルミニウムの輸入関税について「どの国に対しても例外を認めない」と発言していたが、だいぶ例外がある話になってきた。国内経済に保護的な姿勢を示しながらも、例外などを散りばめて、世界経済への影響や貿易戦争への突入は避けようとしている。

今回の鉄鋼・アルミ関税措置も、有権者へのアピールや北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を巡る取引材料として打ち出した可能性がある。今後も選挙を控えて保護主義姿勢を強めることには警戒が必要だが、世界を巻き込んだ「貿易戦争」には至らず、その都度の瞬間的なドル売り材料にとどまるのではないか。

貿易戦争の先鋭化を背景としたドルの105円割れはいったん回避できたとみるが、107円台にしっかり乗せ、108円を試すような展開にならないと、ドル安トレンドが完全に転換したとは言えない。

●緊張緩和より米関税懸念の後退が日本株支援

<野村証券 エクイティ・マーケット・ストラテジスト 伊藤高志氏>

昨年から北朝鮮の態度は強硬なものとなっていた。北朝鮮がミサイルを発射した後の日本株の反応を振り返ると、一回だけ大きく下げた時があったが、ほとんどなかったと言っていい。北朝鮮情勢を憂慮して株価が下落し、緊張緩和により(下落分を)取り戻す動きがあるかというと、そもそも取り戻すものがない。

北朝鮮という国家が存続するという前提で、これからも市場は動いていかなければならないが、何か強いリスクを市場が感じた際にはリスクの低い資産に資金が流れる。過去を見ても条件反射的な円買いが頻発してきた。足元では円安が進み、日本株も動きやすくなっている。

ただ、今日の株高・円安の動きは、米国の関税の問題が思ったよりは交渉の余地がありそうだ、といった見方によるところが大きい。直近の株価が、関税を巡る米トランプ大統領の姿勢と、EU(欧州連合)と中国による対抗姿勢を嫌気していたのは明白だった。

通商リスクと地政学リスクは同じリスクでも性格が異なる。地政学リスクが完全になくなり、本当に安心して投資できる環境が実現したことなど人類の歴史上存在しない。永遠に付き合わなければならないリスクに対し、株式市場は鈍感にならざるを得ない。

通商リスクは国家間の交渉など、ある程度先が読める側面がある。報復の応酬やブロック経済化など最悪のシナリオに対し市場は身構えていたが、米国があくまで交渉の材料として使っていたと確認できたことで、投資家の心理的な負担が軽くなったとみている。

●「コリア・ディスカウント」を緩和

<韓国財務省ディレクター KO KWANG-HEE氏>

市場にとっては安心材料となり、センチメントを押し上げることは確かだが、外国の投資家は、(米朝首脳会談で)実際に何か進展が示される5月まで大きな投資判断を行うのは控えるだろう。

いわゆる「コリア・ディスカウント」を緩和させる可能性のあるポジティブな兆候だと言える。

●今後の進展次第では長続きしない可能性

<キウム証券(ソウル)チーフエコノミスト HONG CHUN-UK氏>

良いニュースであることに間違いない。だが、さらに強力な行動が後に続かない限り、これも長続きしないだろう。今日の韓国株式市場はいつもより強く反応しているが、これはすべて北朝鮮に関するニュースに起因するものではなく、韓国企業の決算が予想より悪くない兆しが見え始めているからだ。

●過剰な熱狂には慎重

<ナティクシス(香港)シニアエコノミスト TRINH NGUYEN氏>

緊張緩和がどの程度実現されるかはまだ分からないが、これは金融市場にとって、とりわけ韓国市場にとって明らかに良いニュースだ。

たとえ緊張が今にも爆発しそうでも衝突が起きる可能性は低いため、北朝鮮危機が実質的に韓国への投資に影響しないと、われわれ投資家は常に考えてきた。

投資家は、最近の緊張の高まりに対する過剰な悲観主義と同様、過剰な熱狂にも慎重に構えるだろう。

今回のニュースは、韓国成長回復にとって問題の1つを少なくとも短期的に改善する。言い換えれば、2018年は2.8%成長というわれわれの見通しが変わることはないとみている。


ーーーーー
★ 「金正恩氏、トランプ氏との面会熱望」 訪米の韓国高官 「朝日新聞(ワシントン=香取啓介2018年3月9日11時47分)」より
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 米ホワイトハウスで8日、韓国大統領府の鄭義溶(チョンウィヨン)・国家安保室長が記者団にした説明は以下の通り。

+ 続き
 本日、トランプ米大統領に対して、私の最近の北朝鮮・平壌訪問について、報告する栄誉にあずかった。トランプ大統領、副大統領、私の友人のマクマスター将軍(国家安全保障担当大統領補佐官)をはじめとする素晴らしい国家安全保障スタッフにお礼を言いたい。トランプ氏のリーダーシップと、国際社会と連帯した「最大限の圧力」政策でここまで来られたと説明した。そして、トランプ氏のリーダーシップに対する文在寅(ムンジェイン)大統領の感謝をお伝えした。

 トランプ氏に対し、北朝鮮指導者の金正恩(キムジョンウン)氏が面会で、非核化に取り組むと言ったことをお伝えした。金氏は北朝鮮がこれ以上の核実験やミサイル発射実験を控えることを約束した。また、通常の韓米合同軍事演習が続けられることに理解を示した。そして、トランプ氏にできるだけ早く面会することを熱望していると表明した。

 トランプ氏は報告に感謝し、恒久的な非核化のために、金氏と5月までに会うと言った。韓国は米国、日本、その他の多くの世界のパートナーとともに、朝鮮半島の完全なる非核化に断固として取り組んでいく。

 トランプ氏とともに、我々は平和的解決の可能性を探る外交プロセスが続くことを楽観している。韓国と米国、我々のパートナーはともに立ち向かい、過去の過ちを繰り返さないと強調する。そして、北朝鮮がその言葉に見合う具体的な行動をするまで圧力をかけ続ける。(ワシントン=香取啓介)


■ 米朝対話の開始が確実に - 焦った日本は北朝鮮に「雑談の対話」を懇請 「世に倦む日日(2018-02-28 23:30 )」より
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米朝対話のプロセスは確実に始動した。ここへ来て、梯子を外された格好の安倍晋三が急にバタバタしている姿が看て取れる。25日夜、NHKのクロ現に岩田明子が出演して奇妙な特集を放送していたが、狼狽えて右往左往しながら、懸命にアリバイ工作して世論操作に腐心している官邸の様子が透けて見え、テレビの前で苦笑させられた。番組では、ペンスが来日した7日に、安倍晋三はペンスから北朝鮮代表団との会談を知らされていたと釈明していたが、これは後付けの作り話だろう。知らされてなかったはずだ。安倍晋三がそれを知ったのは、14日夜のトランプとの電話会談のときで、安倍晋三は驚いて真っ青になったはずだ。米国が公表したのは20日。会談は米朝両国のNo.2同士によるもの(準首脳会談)だから、極秘会談などという形式はあり得ない。実現すれば必ずステートメントが発表されていた。通常、こうした外交が破談になる場合は、ステートメントの文言の詰めで合意できなかった場合が多い。普通に考えられるのは、北朝鮮側が欲張ってきて、キャンセルを前提に米国側に無理難題を要求したということだ。北朝鮮のいつもの行動パターンと言える。

(※mono....以下詳細はサイト記事で)

+ 続き
北朝鮮は米国しか見てないから、ドタキャンがどうのという悪役の体裁(世間の見てくれ)は問題ではないのだ。米朝準首脳が会談すると合意した二国間の事実、発表予定のステートメントで事前に合意に達していた中身、それが重要で、それが今回の外交で獲得した成果であり、次の米朝交渉に臨むスタートラインなのである。それは表には出ていない。ペンスが北朝鮮に核放棄せよと言うつもりだったとかどうとか、そんな説明は表向きのエクスキューズであって意味のない取り繕いだ。大事なことは、この事実を米国が公表したことで、要するにそこに北朝鮮に対するメッセージがあり、イバンカ訪韓の際に第2ラウンドをやろうと探りを入れる意思伝達がある。米朝対話のプロセスが始まったことを世界に告知したという意味がある。それを受けて、北朝鮮側は金英哲に「米国と対話の用意がある」と言葉で応じさせた。残念ながら、イバンカ訪韓の2泊3日の間には米朝接触はなかったが、水面下では米朝韓の3か国の間で外交のポーリング情報が激しく飛び交っていたことだろう。金英哲の「対話の用意」の言葉を受け、トランプは「適切な環境の下でなら我々も対話を望んでいる」と応じた。

このトランプの発言を素直に聞いて、4月に米韓合同軍事演習があると想定する米軍の司令官はいるだろうか。そもそも、米韓合同軍事演習というのは、米軍と韓国軍の合同演習で、韓国軍の最高司令官は文在寅である。文在寅が同意しなければ演習の実施はない。4月に合同演習を実行すれば、当然、悲願の南北首脳会談は潰れてしまう。積み上げた南北融和の努力はリセットされる。日本のマスコミは、米韓合同軍事演習が米国の都合と判断でのみ行われるように報道しているが、これは明らかに悪質な情報操作で、デマの刷り込みとミスリードの作為だろう。保守側のフェイクニュースの拡散と言える。韓国軍と自衛隊を一緒にしてはいけない。マスコミの言論空間で、誰かが一言、文在寅が4月の米韓合同軍事演習をOKするはずがないじゃないかと、そう指摘しないといけない。この論点は重要で、米韓合同軍事演習には多額の費用がかかっていて、韓国政府の負担も小さくない。日本では、米軍が小川原湖に落とした燃料タンクを回収するのも、自衛隊がやるのが当たり前だという論調と世論になっている。米軍のお世話をするのが自衛隊だという認識がマスコミで固められていて、誰もそれに反発しない。

昨日(27日)の報道で傑作だったのは、共同が配信した「北朝鮮との対話条件を緩和 ー 政府、雑談名目なら応じる」という驚きの記事だ。北朝鮮が核放棄を明言しなくても「雑談」を名目とした会話であれば応じる方針に変更した、とある。こんな情報をリークできるのは菅義偉ぐらいしかいない。これまで、対話のための対話は意味がないと執拗に言い続けてきた安倍晋三と日本政府が、一転して北朝鮮と雑談の会話に応じると言い出した。日朝対話したいからコンタクトして来てくれとシグナルを送っている。爆笑を誘う変節と失態ではないか。櫻井よしこの反応をぜひ見てみたい。雑談での会話を所望のようだから、朝鮮総連の幹部は手ぶらで官邸を訪問するといい。銃撃事件の捜査はどうなっているか説明を聴きたいと玄関で言えばいい。菅義偉が丁重に応接してくれるだろう。ついでに、朝鮮学校の補助金も何とかしてもらえないかと陳情すればいい。「雑談でもいいから」と日朝対話に一気に転換したのは、米朝対話がスタートしたからであり、そのままでいるとバスに乗り遅れてつ□□桟敷の状態に置かれるからだ。核放棄を明言しなくても対話に応じると言っている点が重要で、トランプの発言より踏み込んでいる。

要するに、この日本政府の慌てぶりは、米朝対話が核放棄の前提なしに進行している事実を裏づけていて、それが先取りされたものだ。安倍晋三の焦りが丸見えになっていて面白い。つい昨日までは、北朝鮮が政策を変えて核を放棄するまで、制裁の手を緩めてはならないと言い、対話には応じてはならぬと強硬に言い張っていた。今でも、この共同の記事を読んでないマスコミ論者は同じ台詞を言っているだろう。日本は昨日まで、北朝鮮と外交関係のある国々に対して国交を断絶しろと迫っていた。その日本が、雑談から対話を始めたいから接触してくれと北朝鮮に哀願している。あれほど、対話は核開発の時間稼ぎをさせるだけだから無駄だと切り捨て、「時間稼ぎ」というキーワードを振り回して対北朝鮮の戦争プロパガンダを煽ってきた日本が、北朝鮮との雑談に意欲を見せるのはどういう風の吹き回しなのだ。諸外国は唖然だろう。日本政府が北朝鮮と雑談の対話外交を始める以上、喧伝されてきた「時間稼ぎ」のフレーズは世論上の政治言説として意味を失う。無意味になる。マスコミで「時間稼ぎ」を連呼する者はいなくなるはずだ。NHKも、他のテレビ局も、あの北朝鮮のミサイル発射映像を放送しなくなるだろう。

雑談から対話の糸口を見つけないといけないのだから、北朝鮮が嫌がる態度をいつまでも日本がとり続けることはできない。米朝対話は遂にスタートした。この事実は確定で、後戻りはなく、関係各国の思惑と利害で駆け引きが進行するだろう。北朝鮮の韓国に向けた融和外交(文化交流)と米国に向けた安保交渉(核の取引)の形が明確になるだろう。中国が出番を窺い、米国が牽引してきた国連安保理での北朝鮮制裁の一本道に留保を入れ、北朝鮮問題の主導権を握り直す動きに出るに違いない。自慢するつもりはないが、私は、昨年末からの米国の動きを観察して、米国が対話に動く可能性を予見していた。なぜ、その見方に自信を持ったかというと、自分がトランプならどうするだろうと、トランプの立場と人格に即して分析した上での推論からだ。トランプの政治手法については、一般にディールという言葉で性格づけがされている。が、トランプの政治は、「ディールの政治」以上に「ゲームの政治」で、敵と喧嘩して目の前の勝利を誇示することに何より重点を置くスタイルが特徴として際立っている。これは、例の海兵隊上がりの教官による全寮制スパルタ教育で体得した哲学と方法論だろう。トランプの直近のバトルフィールドは11月の中間選挙だ。

ロシア疑惑でさらに窮地に立たされる中、この選挙戦に勝ち抜き、喧嘩強者のカリスマ証明をしなくてはならないトランプの思考回路をエミュレートしたとき、北朝鮮問題はどう采配してどう結果を出せばよいか。軍事攻撃で北朝鮮を殲滅することもできる。だが、この政策決定はリスクが極端に大きく、米地上軍による北朝鮮全土の制圧と占領は難しい。イラク戦争を超える時間とコストがかかる。米兵の死傷者が出る。戦後ケアの出費がかさむ。韓国の被害と犠牲は想像を絶する規模になる。中国軍との間でアクシデントが起きる危険性も孕む。戦争の決断は容易にはできない。一方、対話外交で勝利を得る方法はある。北朝鮮が態度を軟化させ、核凍結から核放棄に進む方向性を示し、米国との友好関係を望む路線を掲げるようになれば、それはトランプ外交の勝利と成果に他ならない。そのアチーブメントを中間選挙で誇示でき、宣伝できる。無能なオバマが失敗したことをオレは成功させたぞ、金正恩が偉大な米国に屈服したぞ、オレは米国と同盟国の平和を守ったぞと、大きな声で自画自賛できる。その政治のピクチャーを手に入れられる。私がトランプならその判断と選択に出る、その方が合理的だと、そう考えて、米政権が対話に出る可能性を予測した。

その可能性と現実性を、誰かマスコミで論理的に唱えてくれる者はいないだろうかと、そう念じていたら、海の向こうで胆力のある文在寅が動き、あれよあれよと迅速に南北融和外交を進めて行った。そして、そうなると、血は水よりも濃い民族の原理と法則が貫徹し、それに誰も干渉できず、わずか2か月で米朝対話の開始を決定的にしてしまった。この大きな国際政治の情勢変化は、安倍晋三の憲法改定の政治に影響を及ぼす。何となれば、安倍晋三の9条改憲の策謀は、北朝鮮との緊張と有事を前提にしたもので、すなわち米朝戦争の危機をマキシマムに高め、「北朝鮮制裁法」で日本国内を有事体制に固め、その土台の上で、国会発議と国民投票の成功を得ようとするものだったからだ。そのために着々と - 毎日新聞の裏切りを嚆矢として - マスコミを抱き込んで改憲政局のプログラムを準備していた。今、その計画の前提が崩れつつある。目標の計算が狂いつつある。だから安倍晋三は焦り、にわかに精神が混乱しているのだ。最早、米国盲従の高橋純子(朝日)がサンデーモーニングでコメントしたような、「日米韓の強固な連携」などあり得ない。そのような言説は前提が失われた。今は、南北融和が主軸になり、それに引っ張られて米朝対話が動き、日本は局外に追いやられて傍観者となっているのが現実だ。


米朝関係】 / 【北朝鮮ミサイル
■ 米軍横田基地と北朝鮮・平壌空港間には航空ルートが敷かれている?:米朝関係はやはり八百長、安倍氏夫妻がなぜ、山口県で盆休みできるかの謎が解けた! 「新ベンチャー革命(2017.8.14)」より
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1.北朝鮮の平壌空港の電光掲示板に横田行きフライトの表示あり?

 本ブログ前号などにて、オモテムキ、軍事対立している米朝関係はすべて、八百長だと指摘しています(注1、注2)。

 2017年8月13日のネット情報(注3)によれば、水面下で米国と北朝鮮が日常的に交流しているという疑惑を裏付けるような証拠が暴露されています。

 それは、北のピョンヤン空港の電光掲示板に、行き先が横田(YOKOTA)の表示が組み込まれている事実です。

 この事実から、北朝鮮と米軍横田基地は水面下で常時、交流があるのではないかと疑われます。

 さて、本ブログは日本を乗っ取る米国戦争屋のウォッチをメインテーマとしていますが、北朝鮮は、イランやシリアと違って、米戦争屋にとってのホンモノの敵国ではなく、敵役傀儡(かいらい)国家と観ていますが、上記の情報は、本ブログの見方を裏付けるものです。

(※mono....以下略)


■ 「北朝鮮危機」はあざとい猿芝居だ! 日米朝「形だけ」の演出 「現代ビジネス(2017.5.3)」より
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ひとつめのブラフ


北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり、朝鮮半島近くに空母「カールビンソン」 を派遣した米国、対抗するように300門の自走砲を並べて一斉砲撃をみせた北朝鮮、空母型護衛艦を初の米艦防護に派遣した日本…。

役者がそろい、大向こうをうならせるケレン味あふれる大芝居。「トランプ屋! 金屋!」。そして「安倍屋!」

おや、と疑問を抱かせたのはまず米国だった。

米太平洋艦隊は4月10日、米韓合同演習「フォールイーグル」に参加し、シンガポールに寄港した後、オーストラリアへ向かう予定だったカールビンソンを「西太平洋の北部海域に派遣する」と発表した。朝鮮半島沖に地上攻撃ができる空母を差し向けるというのだ。
+ 続き
北朝鮮では翌11日、国会にあたる最高人民会議が平壌(ピョンヤン)で開かれ、この日金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の党第1書記就任5周年を迎える。15日には金日成(キムイルソン)国家主席生誕105周年があり、各国メディアを招待して大規模な軍事パレードが予定されていた。

空母派遣という物騒なプレゼントは、生誕を記念して6回目の核実験もしくは米国まで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射など「絶対にやるなよ」というトランプ政権からのメッセージである。

これに対抗するように北朝鮮は軍事パレードに潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星」、新型の大陸間弾道弾(ICBM)など米国の脅威になる兵器を次々に登場させ、期待通り、もとい予想通りの見せ場を演出した。

フィナーレは翌16日、咸鏡南道(ハムギョンナムド)の新浦(シンポ)付近からの弾道ミサイル1発の発射だった。直後に空中で爆発し、数時間後、韓国のソウルに到着したペンス米副大統領が対応に頭を痛めることもなく、生誕式典は幕を閉じた。

米国は北朝鮮の「誠意」に答える。米太平洋軍司令部当局者は18日、軍事パレードにあわせて派遣すると発表していたカールビンソンが、実はパレード当日には、朝鮮半島から約5600キロも離れたインドネシア近くを航行していたと発表した。

カールビンソンは当初の予定通り、オーストラリア海軍と共同訓練を行っており、朝鮮半島へは舳先を向けてさえいなかった。

トランプ大統領が「我々は大船団を送っている」と述べたのは、得意の「オルタナティブ・ファクト(もうひとつの真実)」だったのである。

米軍最高指揮官の大統領が空母の行動を知らないはずがない。朝鮮半島へ向かわせるとの発表は、ブラフだったと考えるほかない。

瞬殺できる無謀な配備


カールビンソンはその後、海上自衛隊の艦艇と共同訓練しながらゆっくり西太平洋を北上した。米海軍は29日、カールビンソンの周囲を固めて進む海上自衛隊の護衛艦2隻と米海軍の巡洋艦と駆逐艦3隻の映像を公開した。
(※mono....写真略)

しろうと目には頼もしい限りの「嗚呼、堂々の我が艦隊」だが、情勢が緊迫しているならカメラに映りやすいような位置関係にはならない。臨戦態勢ならば、潜水艦や航空機からの攻撃に備えてそれぞれの艦艇は15キロから20キロも離れて配置するのが当たり前だからである。

空母の周囲を艦艇が守るように並ぶ映像は「フォト・エクササイズ(写真用訓練)」と呼ばれる。相当ヒマか、安全が確保されている場合に限定される。日米の共同訓練は北朝鮮に見せることが最大の狙いだったのだ。よっ、トランプ屋!

+ 続き
最後の懸案だった4月25日の北朝鮮人民軍創建85周年は何事もなく終わり、締めくくりに29日、北朝鮮は平安南道北倉(ピョンアンナムドプクチャン)付近から北東方向に弾道ミサイル1発を発射したものの、これも途中で爆発して終わった。

最近では発射に成功することが多かったミサイルが二度連続して爆発したのは、トランプ大統領へのメッセージとみるべきではないだろうか。ミサイル発射をやめることはないが、現状では米国の脅威にはならない、という北朝鮮なりの回答である。

金正恩委員長の考えを忖度することなく、「失敗」の一言で片づけては失礼というものだろう。

北朝鮮の「深謀遠慮」はまだある。

朝鮮中央通信によると、25日に軍創建後、史上最大規模とされる演習があり、300門以上の自走砲による一斉砲撃が行われた。公開された映像は3列に並んだ自走砲が列ごとに海を隔てた陸地へ向かって一斉に砲撃している。勇ましいことこの上ないが、これほどケレン味あふれる光景はない。

自走砲と自走砲の距離はわずか10メートル程度。300門あろうが、それ以上だろうが、カールビンソンに搭載されたFA18戦闘攻撃機なら上空からの爆弾投下で瞬殺できる無謀な配置となっている。

演習とは、本番で想定される事態に備えて行うのが常識であり、本来なら自走砲は点々と離れ、上空から見つけにくいようカモフラージュされる。

見てくればかりを強調したこの演習は、北朝鮮国民に対して「米国に毅然と立ち向かう我が人民軍」を「見せる」のと同時に米国に対し、「軍の威力を示すけれど、決して本番を想定してはいない」と訴えるシグナルとなっている。

「役者やのう…」(古いか)。

米国と北朝鮮の役者はそろった。最後は日本である。

+ 続き

「形だけ」の米艦防護


カールビンソンに航空燃料などを洋上補給する米海軍の補給艦を護衛するため、海上自衛隊の空母型護衛艦「いずも」が1日、横須賀基地を出航した。

安全保障関連法にもとづく、「武器等防護」適用の第1号である。「いずも」は太平洋で米補給艦と合流し、四国沖まで航行する。

米艦艇を守る「武器等防護」は現場の指揮官の判断で武器使用ができ、集団的自衛権行使と変わりないとして野党が憲法違反と批判した自衛隊行動のひとつである。

奇妙なのは白羽の矢が立ったのが「いずも」だったことだ。

空母のように舳先から艦尾まで平らな全通甲板を持ち、ヘリコプターを搭載する役割の「いずも」は他の護衛艦と比べ、防御力で格段に劣る。自らを守ることさえ覚束ないのに米補給艦に対する攻撃を防ぐことなど不可能に近い。

もっとも北朝鮮海軍に太平洋で活動する能力はないので攻撃を受ける心配はないが、米補給艦と共同行動するのは四国沖で終わり、日本海には入らないというのは文字通り「形だけ」の米艦防護であることを示している。

「いずも」は15日にシンガポールで開催される国際観艦式に参加する予定があり、同方向に進む米補給艦との「二人旅」に選ばれたのだった。

安全保障関連法にもとづく、自衛隊の活動は南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣している陸上自衛隊に「駆け付け警護」を命じてから2件目。安倍晋三首相は任務付与から3ヵ月が経過した3月10日に撤収命令を出し、「駆け付け警護」は行わずに終わる。

「いずも」による「武器等防護」が形式的にすぎないのと同様、「形だけ」だったといえる。安倍政権にとって、安全保障関連法は実施段階に入ったという実績づくりこそが重要なのだろう。

米軍と行動を共にすることでトランプ大統領に対米追従の姿勢をみせつつ、形式的な対米支援にとどめたことで、北朝鮮へは「戦うことまでは想定していない」というただし書きを示すことになった。

「これが政治だ」といえば、それまでだが、真相を探れば北朝鮮問題を巧みに利用する安倍政権の姿が浮かび、日本国民という観客の大向こう受けを狙ったあざとい猿芝居の舞台裏が見えてくる。

なぜ中韓に向かう閣僚がいないのか…


安倍首相は13日の参院外交防衛委員会で、北朝鮮の軍事力について「サリンを(ミサイルの)弾頭に着け、着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と指摘してみせた。

何を根拠に言うのか不明だが、国民に安全安心を提供するのではなく、脅しの言葉を吐くことにより、森友問題や共謀罪といった国内問題から目をそらさせようとする意図がうかがえる。

脅しが効いたのか、金日成生誕記念日の4月15日、弾道ミサイル攻撃を受けた際の避難方法などを紹介する内閣官房の「国民保護ポータルサイト」のアクセス数は45万8373件と急増し、3月のアクセス数(45万858件)を1日で上回った。

海外渡航中の邦人に安全情報を提供する外務省のメールサービス「たびレジ」の登録者も急増し、韓国関連の登録者数は2倍にふくれあがった。

遂に4月29日のミサイル発射時には東京メトロや新幹線の一部が運転を見合わせる事態にまでなった。

ミサイル発射の報道は午前6時6分だったが、5時半ごろには発射されており、日本に到達していたとすれば10分後の5時40分ごろのはず。第一報があった時点で終わった話だったのだから、噴飯ものというほかない。

+ 続き
観客が大芝居に感情を激しく揺さぶられ、平常心を失いつつある一方で、ゴールデンウィークに外遊する閣僚は半数にあたる11大臣にものぼる。副大臣は11人、政務官は8人が日本を不在にする。

日本の行く末を心配していないか、実は心配いらないことを知っているかのどちらかであろう。

訪問先は米国、英国、ロシア、東南アジア各国など。本気で北朝鮮情勢を不安視するなら北朝鮮に影響力がある中国や韓国に向かうはずだが、そんな閣僚は一人もいない。

背筋も凍るようなケレン味たっぷりの舞台を見せられ、「ああ、すごいお芝居だった」と感動する観客は次も入場料にあたる一票を安倍政権に捧げるのだろうか。



















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最終更新:2018年10月07日 20:43