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米ボーイング、自動制御システムの問題認め謝罪 操縦士が最後まで格闘 「CNN(2019.04.05 Fri posted at 10:10 JST)」より
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(CNN) エチオピア航空が運航する米ボーイングの新型機「737MAX8」が墜落した事故で、操縦士は離陸から墜落までの6分間、同機の自動飛行制御システムと格闘し続けていたことが、CNNが4日に入手した暫定報告書で明らかになった。
ボーイングは同日、機体の失速を防ぐ目的で搭載された「MCAS」と呼ばれるシステムに問題があったことを認め、ミュレンバーグ最高経営責任者(CEO)が謝罪した。
暫定報告書によると、墜落したエチオピア航空機では、機体の失速を防ぐはずの自動制御システムが作動して何度も機首が下がり、機長と副操縦士はほぼ6分間にわたって制御を試みていた。
737MAX8型機を巡っては、昨年10月にインドネシア沖で墜落したライオン・エアー機でも同様の問題が伝えられており、運航再開を目指すボーイングにとっては大きな打撃となる。
ボーイングのミュレンバーグCEOは4日に発表した声明で、ライオン・エアーとエチオピア航空の墜落事故について、「人命が失われたことを申し訳なく思う」と謝罪した。
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暫定報告書によると、エチオピア航空機の機長は3回にわたって副操縦士に「プルアップ」と声をかけ、機首を上げるよう指示していた。しかし2人が力を合わせても同機を制御することはできず、失速防止システムによって機首が下がる現象が4回繰り返されていた。
最後は操縦士が首都アディスアベバの空港へ引き返そうとしたが、自動制御システムが再び作動して機体が急降下、制御不能に陥って墜落した。搭乗者は157人全員が死亡した。
737MAX8型機の失速防止システムMCASは、ライオン・エアー機の墜落原因となった可能性も指摘されている。暫定報告書はこの名称には言及していないものの、センサーの誤作動でMCASが作動して機首が下がった可能性が強まった。
MCASは機外に取り付けられたAOA(迎角)センサーの情報を受信して、失速の危険があると判断すると自動的に機首が下がる。
ボーイングは現在、このシステムのソフトウエアを変更する作業を進めている。4日の声明では、エチオピア航空とライオン・エアーの墜落に類似性があったことを認め、いずれの事故にもMCASがかかわっていたことを確認。「(エチオピア航空機の)フライトデータレコーダーの記録は、ライオン・エアー610便と同様に、AOAセンサーの誤った情報によってMCASが作動したことを示している」とした。
同社は再発防止のためにMCASのソフトウエア更新プログラムを公開する予定で、737MAX型機の操縦士を対象とする包括的な訓練や補助的な教育プログラムの実施も計画している。
暫定報告書の発表を前に首都アディスアベバで記者会見したエチオピアのモゲス運輸相は、同機の運航を再開する前に、ボーイングが飛行制御システムの問題について適切に対処したかどうか、航空当局が検証する必要があるとの認識を示した。
暫定報告書は一般には公開されておらず、墜落原因については特定していない。最終報告書がまとまるまでには最大で1年かかる見通し。
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墜落のボーイング737MAX、事故原因に関連する2つの安全オプションが非搭載。センサー異常値警告など 「engodget(2019年3月22日, 午後12:30 in Transportation)」より
(※mono....前半略、詳細はサイト記事で)
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そして新たに判明したこととして、New York Timesは737MAXの迎角センサーの異常を通知する安全装置がオプションとして提供されており、事故機には搭載されていなかったと指摘しています。
ボーイング737MAXは従来よりも燃費向上を図るためにエンジンを大型化し、その配置も変更しました。MCASは737MAXの操縦特性の変化を緩和し、パイロットの操縦を補助するために導入された機能です。MCASが利用する2つの迎角センサーのうちひとつがライオンエアの事故機では故障しており、離陸時にもかかわらずパイロットの意に反して機首を下げようとしたことが、この墜落の原因になりました。また続けて発生したエチオピア航空の事故でも同様のトラブルが起こっていたとみられています。
New York Timesは、この2つの迎角センサーの値が一致しない場合に点灯する警告灯と、迎角センサーからの数値を表示するインジケーターの2種類がオプション装備として提供されているため、小さな航空会社であるエチオピア航空などはこれを搭載していなかったと報じました。また規制当局もオプション装備の搭載を義務づけてはいません。
一方で、Newsweekはそもそも737MAXへのMCAS機能の追加自体を、ボーイングは航空会社やパイロットに詳しく周知しておらず、MCASを一時的にオフ二出来ることも知らなかった可能性があると伝えています。
まだ事故の原因の最終的な結論は出ておらず、連邦航空局からも指示はないものの、New York Timesはエチオピア航空の事故後のボーイングの対応に詳しい人物からの情報として、ボーイングが自主的にこれらオプションのうち仰角不一致警告灯を標準機能に変更するだろうと述べています。またボーイングは4月にはMCASの制御を含むソフトウェアのアップデートを行う予定です。
パイロットにとって最も忙しく難しい操作のひとつである離陸において、機体を安全に保つはずの装置があるのなら、(コストの問題もあるにせよ)最初からオプションでなく標準装備にしておいてほしいものです。そして、たったひとつセンサーが壊れただけで誤動作してしまうような安全装備は、改良の余地があるはずです。
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737 MAX、日本に5社17路線 737-800で継続 「AviationWire(2019年3月19日 07:50 JST)」より
By
Yusuke KOHASE
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国土交通省航空局(JCAB)は墜落事故が相次いだボーイング737 MAXについて、3月14日に日本国内での運航停止を航空会社に指示した。737 MAXを運航する航空会社は日本ではないものの、日本に乗り入れる海外5社が計17路線に投入。いずれも機材を変更して運航を継続している。
日本には5社17路線に投入していた737 MAX=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
最多はイースター航空
日本に就航する海外航空会社との調整を担うJCABの国際航空課によると、30日に終了する冬ダイヤ期間で737 MAXを日本路線に投入しているのは、韓国のイースター航空(ESR/ZE)と中国の厦門(アモイ)航空(CXA/MF)、山東航空(CDG/SC)、シンガポールのシルクエアー(SLK/MI)、タイのタイ・ライオン・エア(TLM/SL)の5社。このうち、タイ・ライオン・エアのみが737 MAX 9で、ほか4社が737 MAX 8を投入していた。現在は運航停止を受け、各社ともおもに737-800へ変更し運航している。
5社のうち最も多く投入していたのは6路線のイースター航空で、ソウル(仁川)発着の成田、関西、札幌、福岡、宮崎の各線と、釜山-関空線に投入。厦門航空は厦門発着の成田、関空の各線と、杭州-関空、福州-関空の計4路線を737 MAX 8で運航していた。
山東航空は3路線で、関空発着の済南線と済南経由の昆明線、青島経由のウルムチ線に投入。シルクエアーは、日本初の737 MAXによる定期便となったシンガポール-広島線に導入していた。
日本への定期便で、唯一となる737 MAX 9を投入していたのはタイ・ライオン・エア(TLM/SL)で、バンコク(ドンムアン)発着の福岡線と中部線のほか、3月28日に就航する関西線にも投入を計画していた。
米国の措置で指示
(※mono....中ほど略)
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737 MAXの投入路線
イースター航空:6路線(737 MAX 8)
- ソウル-成田
- ソウル-関西
- ソウル-札幌
- ソウル-福岡
- ソウル-宮崎
- 釜山-関西
厦門航空:4路線(737 MAX 8)
山東航空:3路線(737 MAX 8)
- 済南-関西
- 昆明-済南-関西
- ウルムチ-青島-関西
シルクエアー:1路線(737 MAX 8)
タイ・ライオン・エア:3路線(737 MAX 9)
- バンコク-福岡
- バンコク-中部
- バンコク-関西(3月28日就航)
(※mono....以下関連リンクは略)
- 短期間での2度目の大事故となった3月10日(現地時間)のエチオピア航空の墜落事故に先立つ数カ月前、数名のパイロットがボーイング737MAX8に関して、少なくとも問題を5件、報告していた。
- ある機長はオートパイロット・システムの問題を指摘し、フライトマニュアルを「不適切で、ほぼ犯罪と言えるほど不十分」と呼んだ。
- 「こうした介入的な操作が必要となる事実は極めて重大な問題」と別のパイロットは2018年11月に指摘した。
- ボーイングは737MAXに対する批判に直面している。いくつもの国と航空会社は737MAXの運航を停止している。
短期間での2度目の大事故となった3月10日(現地時間)のエチオピア航空の墜落事故に先立つ数カ月前、数名のパイロットがボーイング737MAX8に関して、少なくとも問題を5件、報告していた。
(※mono....以下長文略、詳細はサイト記事で)
3月10日にエチオピア航空の737 Maxがアディスアベバ空港を離陸した直後に墜落し、乗員、乗客157人全員が死亡する墜落事故が起きた。これによりEUを含む各国が737 Maxの飛行を禁止する中、FAAに対して同型機の飛行を差し止めるよう圧力が高まっていた。ボーイングの声明は「原因解明と再発防止に全力を挙げる」としている。
737 Maxはナイジェリアとインドネシアの航空会社の運行するフライトで事故を起こしていたが、
New York Timesの以前の記事によれば、ボーイングのCEO、Dennis A. Muilenburgはシカゴからトランプ大統領に電話をかけ、737 Maxの安全性について問題ないと確約していたという。主要国の中で米国だけが737Maxのフライトを停止する措置を取っていなかった。
報道によればこの電話は月曜日から予定されていたが、トランプ大統領がTwitterでハイテク旅客機の安全性に疑念を示したため繰り上げられたものらしい。
(※mono....以下前後略、詳細はサイト記事で)
トランプ米大統領は13日にホワイトハウスで、「米国民および全ての人々の安全はわれわれにとって最大の関心事だ」と述べ、「早急に答えが見つかるよう願うが、それまでは運航停止にする」と話した。
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前半 |
【ニューヨーク=有光裕、ヨハネスブルク=木村達矢】10日にアフリカ東部エチオピアで墜落した米航空機大手ボーイングの「737MAX」と同型機の運航を停止する動きが世界で広がっている。2018年10月にインドネシアで起きた同型機の墜落事故の原因も分かっておらず、運航停止が長引く恐れがある。
制御困難に
今回、事故を起こした旅客機を運航するエチオピア航空のテオルデ・ゲブレマリアム最高経営責任者(CEO)は12日、米CNNテレビで「パイロットから『機体の制御が難しいので着陸したい』との要請があった」と話した。着陸が認められて間もなく、機体がレーダーから消えたことも明らかにした。
エチオピア航空は18年10月のインドネシアでの墜落事故を受けて、737MAXのパイロットに追加の乗務訓練を実施していたという。今後は回収した操縦室内の音声や航空機の運航データなどを記録したレコーダーの解析が焦点になる見通しだ。
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広がる不安
約半年間に2回の墜落事故が起きるという異例の事態を受け、多くの国や地域に影響が広がっている。
欧州では、英国やドイツ、フランスなどが各国の判断で737MAXの運航停止を決定した。その後、欧州連合(EU)加盟国を中心に32か国の航空安全業務を担う欧州航空安全局(EASA)が12日、声明で「乗客の安全確保のために予防措置を取る」と表明し、欧州全域で同型機の運航が当面停止されることが決まった。
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このほか、13日までに、中国やインド、インドネシア、オーストラリア、ベトナムなどが同型機の運航の停止を決めた。アラブ各国の地元紙などによると、クウェートやエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、モロッコなどが同型機の自国空域飛行や乗り入れを禁じている。
米航空アナリストのヘンリー・ハーテベルト氏は「二つの事故の原因や関連性について、誰も分からないことが混乱を生み、それが消費者の不安心理につながり、行政当局に早めの対応を取らせる圧力として作用している」と分析する。
運航現場でも不安が高まっており、AP通信によると、同型機を運航しているエア・カナダの客室乗務員の労働組合は、同機での勤務を拒否できる権利を認めるよう会社側に要求した。
ロイター通信によると、同型機を18機保有している格安航空会社(LCC)大手のノルウェー・エアシャトルはボーイングに補償を求める方針という。
一方、日本の国土交通省によると、日本の航空会社は同型機を運航していないが、中国やシンガポールなどの航空会社が一部路線で、同型機の乗り入れを行っていた。ただ、事故を受け、別の機種で運航しているため、現時点での日本への乗り入れはないという。
経営に影響も
一方、ボーイングは12日の声明で、737MAXについて「安全性に絶対の自信を持っている」と強調した。デニス・マレンバーグCEOは12日、トランプ米大統領と電話会談し、こうした考えを伝えた。米連邦航空局(FAA)も「システム上の問題は見つかっておらず、運航停止の根拠がない」とコメントした。
しかし、事故原因が分からない状況が長引くと、購入を予定していた航空会社が契約の見直しを検討する恐れが出てくる。ボーイングは100社以上から約4700機の737MAXを受注しており、全体の受注機数の約8割を占めるだけに、今後の調査次第で経営面の打撃が避けられない。
◆737MAX=ボーイングが1960年代に生産を始めた小型機737型機の最新モデル。軽量化した機体と燃費効率の良さが特徴で、中・短距離の路線が多い格安航空会社などの需要が大きい。座席数の違いから「7」「8」「9」「10」に分かれ、「8」の座席数は162~210席。
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ボーイングの737MAX、引き渡しが凍結状態に=関係筋 「REUTERS(2019年3月14日 / 14:35)」より
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[ダブリン/シアトル 13日 ロイター] - 米政府は13日、エチオピアで墜落事故を起こしたボーイング(BA.N)の旅客機737MAXの運航を一時停止すると発表したが、業界関係者によると、737MAXの引き渡しは同日、事実上凍結状態に陥った。
(※mono....詳細はサイト記事で)
ナイロビに向かう予定のET302便、離陸直後に操縦士が問題報告
ボーイングは事故調査で技術者派遣準備、FAAとNTSBも協力
エチオピア航空の旅客機ボーイング737MAX8が10日、離陸後間もなく墜落し、乗客乗員157人全員が死亡した。最新鋭の同旅客機が死亡事故を起こしたのはここ5カ月で2回目。
アフリカ最大の航空会社であるエチオピア航空によれば、エチオピアの首都アディスアベバからケニアの首都ナイロビに向かっていたET302便は離陸から数分後に墜落した。
エチオピア航空の最高経営責任者(CEO)は、パイロットから離陸直後に問題が報告され、空港に引き返す許可も得ていたことを明らかにした。また、事故機はその前のヨハネスブルクからのフライトでは機械的な問題はなかったようだと付け加えた。
ボーイングは事故調査を支援するため技術チームの派遣を準備していると説明した。この事故機は、昨年11月にエチオピア航空に新しく納入されていた。米連邦航空局(FAA)と運輸安全委員会(NTSB)もエチオピア当局と事故調査で協力する方針。
今回の事故を受け、737シリーズの最新機種であるMAXの安全性を巡る懸念が強まりそうだ。昨年10月29日には、インドネシアの格安航空会社ライオンエア運航の同型機がジャワ海に墜落し、乗客乗員189人が死亡した。この事故の初期調査では、機器の不具合が原因でパイロットが機体を制御できなくなったことが示唆されている。
プログラムに何らかの支障があるとすれば、ボーイングの財務だけでなく、同社の評判も脅かしかねない。ブルームバーグ・インテリジェンスの試算によると、単通路型の同機は同社の営業利益の約3分の1を占め、工場生産は今年、月間57機に増加し、年間で約300億ドル(約3兆3300億円)の売上高をもたらす見込み。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョージ・ファーガソン氏はインタビューで「ラインアップで最も重要な機種だ。737のプログラムに何か悪いことがあれば、同社にとって極めて深刻な課題になろう」と指摘した。
エチオピア航空は発表文で今回の事故について、旅客機はアディスアベバを現地時間10日午前8時38分(日本時間午後2時38分)に離陸し、6分後に連絡が途絶えたと説明。その後広報担当は電話で、乗客149人と乗員8人の中に生存者はいないと述べた。搭乗者の国籍は35カ国にわたり、ケニア人が32人、カナダ人が18人、エチオピア人が9人、米国人が8人など。今週ナイロビで環境関連会議を主催する国連は今回の事故で職員19人が犠牲になったことを明らかにした。
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ジャカルタ発ライオン航空機が海に墜落 乗員乗客180人以上 「BBC(2018年10月29日)」より
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29日午前6時半(日本時間同8時半)すぎ、ジャカルタ発のライオン航空機(ボーイング737マックス8型)が離陸13分後に海上に墜落した。インドネシア当局が海上で機体の破片と思われるものを見つけた。
JT610便はバンカ島パンカルピナンに向かっていた。生存者は見つかっていない。
事故直後の記者会見では、乗客は成人178人、乳幼児3人と操縦士2人、客室乗務員5人の合計188人と発表されたが、正確な人数について情報が錯綜している。
ライオン航空はインドネシア最大の格安航空会社。事故機は2018年製造のボーイング737マックス8型新型機種で、今年8月15日に運航を開始したばかりという。事故原因は分かっていない。
ライオン航空グループのエドワード・シライト最高経営責任者(CEO)はロイター通信に、「新しい機体だったのでなぜこのようなことになったのか、混乱している」と述べた。前回のフライトで技術的な問題があったが、「決まった手順に従って」解消済みだったという。
ボーイング社は声明で、被害者や遺族に追悼の意を示し、「事故捜査のため技術支援を提供する用意がある」と述べた。
海上に破片や所持品か
インドネシア捜索救助庁の報道官はAFP通信に、「飛行機は水深30~40メートルに墜落した」、「機体の残骸をまだ探している」と話した。
同庁はツイッターで、乗客のものとみられる身分証明書や運転免許証などが海上で見つかったと書いた。
同庁のムハンマド・シャウギ長官は記者団に、「生存者がいるかまだ分からない」と話した。「期待して祈ってはいるが、確認はできない」。
インドネシア国家防災庁のストポ・プルウォ・ヌグロホ報道官は、海上から回収された、墜落機の破片や乗客の荷物とみられる写真をツイートした。
(※mono....他写真数枚略、詳細はサイト記事で)
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インドネシア機墜落、前日に計器交換もなお不具合の報告 「CNN(2018.11.09 Fri posted at 16:40 JST)」より
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(CNN) インドネシアのライオン・エアーJT610便(ボーイング737型機)が海上に墜落し、乗客乗員189人全員が死亡した事故について、同機が事故前日、不具合の報告を受けて計器を交換していたことが調査担当者の話で明らかになった。交換後も、別のフライトを終えた操縦士から再度問題が報告されていたという。
インドネシア当局は7日、当該の機体が先月28日に「迎角(AOA)センサー」と呼ばれる装置を交換していたことを確認した。北スラウェシ州のマナドからバリ州のデンパサールへのフライトの後だという。交換を済ませた機体は同日に首都ジャカルタへ飛行したが、この時も操縦士から不具合の報告が寄せられていた。
同機は翌29日、西部バンカ島のパンカルピナンに向かう途中で墜落した。
前日のジャカルタへのフライトに搭乗した乗客はCNNの取材に答え、離陸後まもなく機体の高度が著しく下がったと証言。「離陸して10分後、まるでパワーを失ったかのように高度が落ちた。乗客はパニックになった。120メートルほど落下した」と話した。
ジャカルタに到着後、ライオン・エアーの技術者が機体を点検し、翌日の飛行は可能だとの判断を下したという。
インドネシアの国家運輸安全委員会は今月5日、同機について、墜落時を含む最後の4回の飛行で対気速度計に不具合が発生していたことを明らかにした。AOAセンサーの交換はこの不具合を受けて実施された。 機体を製造したボーイングは6日、AOAセンサーから誤った数値が入ってきたときの対応について解説した速報を各航空会社向けに発表している。
墜落前日に機体のセンサーが交換されていた
同機を「飛行禁止にすべきだった」-専門家
インドネシアでここ20年で最悪の旅客機事故となった10月29日のライオンエア機の墜落について当局が解析を進める中、機器の不具合が繰り返し起きていた同機になぜ飛行許可が下りたか疑問が高まっている。
インドネシア国家運輸安全委員会は7日、ライオンエアのボーイング737MAX8で機体の適切な角度維持に関わる迎え角(AOA)センサーから入力される情報が以前の運航時に誤っていたため、同センサーが墜落の前日に交換されていたことを明らかにした。また、墜落前の最後4回の飛行で対気速度計に関する不具合も生じていた。
オーストラリアのコンサルティング会社、ストラテジック・アビエーション・ソリューションズのニール・ハンズフォード会長は「問題が繰り返し起きていた同機に飛行許可を下すべきではなかった。飛行禁止にすべきだった」と指摘した。
就航したばかりで飛行時間わずか約800時間のこのボーイング機は、夜間のメンテナンス後に10月29日の飛行を許可されたと、ライオンエアは説明した。
バンカ島パンカルピナン行きのJT610便には乗員乗客189人が乗っていたが、離陸直後に海に墜落した。生存者は確認されていない。
捜索隊は墜落現場から機体の残骸や遺体、遺品などを回収しているほか、機体そのものやフライトレコーダーを捜索している。
ボーイングの737マックス8型機は昨年、商用利用が開始され、墜落したライオン航空の機体も数カ月前に導入されたばかりだった。
インドネシアの運輸省は30日、同国の航空会社が所有する全てのマックス8型を検査すると発表したものの、利用停止とはしなかった。
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最終更新:2019年04月06日 13:12