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■ 山口 周南 連続殺人・放火事件 保見光成死刑囚が弁護士にも語らなかった“田舎暮らしの地獄” 「来栖宥子★午後のアダージォ(2019-07-25 )」より
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山口「八つ墓村事件」、保見光成死刑囚が弁護士にも語らなかった“田舎暮らしの地獄”

 2019/7/25(木) 11:00配信 デイリー新潮

田舎暮らしブームに警鐘
 最高裁は7月11日、保見光成(ほみ・こうせい)被告(69)の上告を棄却した。山口県周南市で5人を連続殺害し、2軒の民家を放火。殺人と放火の罪に問われ、死刑となった一審と二審の判決が確定した。これで「保見被告」は「保見死刑囚」となる。
『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』(東洋経済新報社)などの著作がある、移住アドバイザーの清泉亮氏は、この3年間、手紙や面会で保見死刑囚と交流を持ってきた。その知られざる素顔や、大手メディアが報じない事件の原因、何よりも事件が浮き彫りにした田舎暮らしブームの“盲点”を、清泉氏がレポートする。

(※mono....以下ほとんどの記事を略すが、いくらかを抜粋転載。詳細はサイト記事で確認を。)

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 保見容疑者は、両親の介護に半生を捧げた。独身で、妻も子供もいない。愛犬が我が子そのものだった。そして彼は裁判で「愛する犬を集落の人間に毒殺された」と主張していた。オリーブの前に飼っていた犬で、名前をチェリー。本当に毒殺されたのなら、保見死刑囚が復讐を誓った心情は理解できる気もした。
 裁判では他にも「草刈り機を燃やされた」、「母親の介護でおむつを交換していると、自宅の中に入ってきた住民に『うんこくせーな』と暴言を吐かれた」といったイジメの事実を主張した。自分だけでなく、母親も侮辱されていた。しかし保見死刑囚は、介護に集中しようと、嫌がらせや暴言に耐えていたという。
 こうした保見死刑囚の訴えを、裁判は「妄想」と一蹴した。だが私の取材では、同じ集落の中でもイジメの事実を認める証言が多数ある。
 例えば、都会で施錠しない家は稀だ。しかし田舎では、カギをかけないどころか、窓をカーテンで覆っただけで不興を買う。「カギなんかかけやがって」、「カーテンなんかしやがって」と強烈な陰口を叩かれる。
 戸締まりを厳重にし、カーテンでプライバシーを保護することは、田舎では「隣人を信用していないサイン」と見なされてしまう。だから、他人が突然、無施錠の玄関を勝手に開けて家の中に入り、居間に出現することは決して珍しくない。
 保見死刑囚の「自宅に勝手にあがりこみ、おむつの件で母親と自分に暴言を吐いた」という証言は、だからこそ私は信憑性を感じる。だが、おそらく都会で生まれ育った裁判官は、そんな状況は想像すらつかなかったのだろう。
 面会に訪れた私に、保見死刑囚は「死刑になるのは、さほどこだわってはいません。ただ、負けるわけにはいきません」と繰り返し語っていた。

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《母が12月26日に亡くなり、S(今回の事件で殺害した男性)が顔を出しに来たので、1月3日にお礼の挨拶に行きました。Sもよく来たといって酒をすすめ、私はビール、Sは焼酎に牛乳を入れて飲んでいたら、酔ってもいないのに台所の下から牛刀2本を出して『おまえケンカができるか』と聞いてきた。いい年してこの男、何を考えているのかと思いました。私が田舎に帰ってきて、はじめて話らしい話をした日です。
 1本の牛刀をアゴの下にあて、もう1本は左胸に。私は本気で殺る気かと聞くと、殺っちゃると言ったので、体をひねりました。その時心臓の外側を刺されました。刺されたあと、私も頭にきたのだと思います。胸に手をやりながら殴りつけてます。
 女(Sの妻)が電話をしていたので119番にしていると思い、帰りました。

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死刑囚を“差別”した集落
 保見死刑囚は周南市で、高齢者が住む居宅のリフォームを請け負ったり、頼まれれば高齢者を車に乗せ、買い物に付き合ったりするなどしていた。そのため、逮捕後でも密かに彼を慕う高齢者がいた。
「保見容疑者には助けてもらっていた」と語る老女が、私に以下のようなことを明かしたことがあった。
「保見さんが裁判で主張した嫌がらせは、すべて本当のこと。集落の人から刃物で切りつけられ、胸に大きな傷を負った時も、私は『殺人未遂でしょうに。なんで警察に行かんの』と言ったくらい。集落でイジメられて、カレーを食べて苦しくて死にそうになったことも聞いています」
 ある日、保見死刑囚は外出から帰宅すると、作り置いていたカレーを食べた。次の瞬間、息が止まらんばかりに嘔吐し、床にのたうち回った。

(※mono....全文を載せたいくらいの記事だ。是非サイト本文をお読みいただきたい。)


■ 「おひとり様高齢者」の田舎暮らしが増加中 介護放棄の“姥捨山”という現実 「デイリー新潮(2019年6月23日掲載)」より
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 1983年に映画化され、カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した深沢七郎の小説『楢山節考』(新潮文庫)の衝撃は、今でも色あせない。

 貧しい時代、貧しい土地で、口減らしのために息子が母を背負い、山奥へと上がっていく。姥捨山伝説を題材とする作品は、多くの読者の涙を誘ってやまなかった。

 そして現代、田舎への移住ブームは新しい流れを引き起こし、『楢山節考』の世界を蘇らせた。なぜなら、老女だけの田舎暮らしが増加しているからだ。長野県の蓼科方面を中心に別荘物件や空き家の売買をする、ある不動産業者が言う。

「お陰様で物件の動きは活発です。ただ、移住の傾向がちょっと変わってきているんです」

 移住に適した物件はピンキリ。上限は天井知らずだが、下限も低くなる一方だ。200万円でも一戸建てが購入できるという。

「安価だからか物件は次々に売れます。引っ越しとなると、都会に住む父親や息子さんが車でピストン輸送するケースが多い。問題は、その後です。住むのがお婆さんだけなんです。お爺さんだけというのは稀です。高齢女性が圧倒的に多い。そんなケースが増えています」

 女性ひとりだけの移住者というのは、かつても珍しくはなかった。だが最近のケースは、背後に存在する事情が複雑だ。

「平均寿命の影響もありますし、身の回りのことができない人が少なくないので、まず男性の高齢者がひとりで移住するということは極めて稀です。男性の場合は夫婦で移住するケースが圧倒的ですね。そして連れ合いを亡くした女性がひとりで移住するというケースも多かったわけですが、かつては80歳が年齢の上限でした。それ以上の年齢になると、ひとりで生活することが大変になるからです」(同・不動産業者)

 ところが近年の移住者は、90歳前後の女性が目立つ。

(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)


■ 憧れの「田舎暮らし」なんて真っ赤な嘘 女性が直面する“移住地獄”とは 「デイリー新潮(2019年1月4日掲載)」より
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 小さくてもいい。田畑で家庭菜園をしながら、慎ましく暮していければ――。そんな思いが募り、ついに始めた夢の田舎暮らし。しかし、現実は甘くない。とりわけ女性にとっては堪え難い話も多い。

 地方は現在でも“男社会”が圧倒的。“男衆”の価値観が支配する集落に飛び込んだ、ある妻の苦悩とは……。

「集落では一人が言い出すと、全員が自分の意思に関係なくそっちに流されますから、昨日までの友も今日の敵で、もうダメなんですね。理屈じゃないんです。たとえ理不尽な言いがかりであっても、言われたら最後、噂を立てられたら最後なんです」

 五町田貞子(42歳・仮名)さんは、こう言う。そばに寄り添う夫の弘信さん(48・仮名)が黙ってうなずく。

 現在は長野県松本市に住む五町田さん夫妻が先頃まで住んでいたのは、やはり長野県内の小さな集落だった。そこは冬場になれば、あたりの林道はこぞって通行止めとなり、ほとんど陸の孤島に近い地形にあった。

(※mono....中略)
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 だが、現実は想像以上のものだった。集落の公民館で移住者に向けられる言葉からして、苛烈なものばかりだった。

「東京の江東区から移住してきた70代の女性に対して、『あのババアは区費の払いが悪いくせに最新の石油ヒーターを使いやがって』とか、『東京から来たあっちの嫁は真っ昼間だってのにカーテンを閉めっぱなしにしやがって』とか、まあ、言葉がキタナイのなんのって。都会から来た私たちでさえ驚くほどの口の悪さでした。まるで素行不良の中学生みたいな……」

 この集落では毎年、住民が金を出し合って、代表者が新幹線で年末ジャンボ宝くじを東京・有楽町のチャンスセンターまで購入しに行くという“年中行事”がある。

「不参加を伝えると、『都会から来てカネを出さねえなんてふざけやがって。誰のカネで生活できてると思ってやがるんだ』ですからね。とにかく『移住者はカネを落とせ』、『カネを拠出しろ』と、まあカネ、カネ、カネ。もしくは、露骨に浴びせられる罵詈雑言ばかりでした」

 そんな地にも、まれに妙齢の“お一人様”の女性移住者が流れ着くことがある。

(※mono....サイト本文全文記事を是非お読みください。)














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最終更新:2019年07月26日 19:30