+ ニュースサーチ〔広告〕




★■ 折り込みチラシ、ネット併用で効果…売り上げ3倍超 「読売新聞(2019/10/16 09:52)」より
/
 読売新聞グループ本社(山口寿一社長)は15日、購買者がどのメディアの広告を見て、購入に至るのかを探る「広告効果測定調査」結果を発表した。小売業では、新聞折り込みチラシとインターネット広告を併用した店舗で売り上げが3倍以上となったほか、チラシのみでも売り上げは2倍以上となった。一方、ネット広告のみの店舗では売り上げにほとんど変化がなかった。

 調査は、小売業「カインズ」「クイーンズ伊勢丹」、通信販売業「万田発酵」の協力を得てタウマーケティングコンサルタンツなどと共同で実施した。

 カインズで実施した調査では、同社で販売するフライパンについて、全国紙や地方紙に入れたチラシと、バナー、動画、リスティングの3種のネット広告を同時期に出した。売り上げ規模がほぼ同じ関東地方の8店舗を〈1〉ネット広告のみ〈2〉チラシのみ〈3〉ネットとチラシ〈4〉広告なし――に分け、広告を出した前後の売り上げを比較した。その結果、ネットとチラシを併用した場合が前週比3・5倍、チラシのみが2・3倍で伸びが大きかった。ネット広告のみの店舗での売り上げは前週比0・8倍だった。

 また、広告費を100として前週比で増えた売上額を見ると、チラシ・ネット併用が76、チラシのみが132となり、採算性ではチラシのみが最も効率が良かった。

 同様の売り上げ増の効果はクイーンズ伊勢丹の調査でも見られた。

 万田発酵の調査では、チラシ、新聞、テレビ、ネットの4種類の広告の受付窓口を通じた売り上げデータを集計。チラシは投資効率が安定しているだけでなく、広告効果が長く続く特徴が明らかになった。具体的には、広告への接触から初購入までの期間を見ると、チラシの場合、「1か月以上たってから」が51%を占め、ネットの38%、テレビの27%を上回った。

 分析を担当したタウマーケティングコンサルタンツの田中義啓氏は「新聞折り込みチラシは効率的な広告であり、ネット広告と併用することでさらに効果が高まる。活用法は再評価されてもいいのではないか」と話している。

 調査の詳細は、https://adv.yomiuri.co.jp/で公開している。













.
最終更新:2019年10月21日 15:22