(※ 多重人格障害と呼ばれていたもの。
病気 / 精神疾患

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■ 多重人格は存在しない!! 「樺沢紫苑公式ブログ(2017.05.29)」より
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昨日見た、
M・ナイト・シャマラン監督の『スプリット』という映画が
おもしろかった!!

実は、アメリカ行きの飛行機の中で、
最初の数分だけ見たのですが、
あまりにもおもしろそうだったので、
やっぱり「劇場で見よう」ということで、我慢しました。

結果、大正解です。

多重人格者に誘拐、監禁された、3人の女子高校生。
果たして、彼女たちは、無事脱出できるのか?

限られた空間内で物語が展開する
いわゆる「ソリッドシチュエーション」もの。

ストーリーは単純ながらも「心理描写」が凄い。

この設定で、エロもグロもなく、
ひたすら犯人と女子高生との駆け引き、心理戦が続きます。

(※mono.....中ほど略)
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以下、「多重人格(解離性同一性障害)」についての個人的見解となります。

この見解を支持する精神科医もいますし、
これと類似の説を本に書いているドクターもいますが、
学会レベルでは、認められている説とは言えませんのであしからず。

「多重人格」とは、何だったのでしょうか?

はい、わかりやすく言えば、ファッションです!!

流行らなくなったので、最近はすっかり減ってしまいました。

私の「多重人格」についての考えは、
「多重人格」は流行病という説です。

精神医学の世界で流行病、病気のトレンドの波は、
いくつもあります。

(※mono....中略)
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例えば、キリスト教信仰のないところで「悪魔憑き」はおきないし、
狐が生息しない地域では、「狐憑き」は起きないのです。

そして、「多重人格」というのも、
まさに「流行精神疾患」の典型とも言うべきものです。

日本において、解離性同一性障害をたった一人のドクターが、
稀にしか発生しない多重人格を、多数、症例報告しています。

町沢静夫氏です。

(※mono....中略)
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「解離性同一障害」というのは、
症例としては間違いなく存在します。

でもそれを作り上げるのは、
マスコミなどに流布される社会的情報であり、
それを余計に引き出して、悪化させてしまう、
精神科医やカウンセラーがいます。

私から見ると、「多重人格」というのは、作られた病気です。

「多重人格」についての予備知識がゼロの人が、
「多重人格」になる確率は、極めて少ないのです。
ゼロとはいいません。

狐を見たことがない人が、
「狐憑き」にならないのと同じです。

「樺チャンネル」の相談なんかでも、

「多重人格って本当にいるのですか?
 誰でも多重人格的な部分というのはあるのだと思います」

というのが、時々あります。

「多重人格的な部分は誰にでもある」という点が
とても重要です。

表と裏の顔を見事に使い分ける日本人は、
ほとんどが「多重人格的」です(笑)。

これは、人間の持つ一つの「特性」です。
よくある「特性」なのです。

「誰でもうつ的な部分ってあるよね」というのと同じ。

その「特性」が、トラウマやストレスで
暴走してしまうのが、精神疾患なのです。

「多重人格は、存在しない!!」

そうした症状を示す患者さんは存在するのですが、
あくまでも作り上げられた病気ということで、
自然発生的に、中核的な病気群としては、
「存在しない」というのが、
私の多重人格についての見解です。

(※mono....中略)
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ということで、25年間。
心に秘めていた、私の「多重人格」論を、
はじめて公開してみましたが、いかがでしたか?

賛否両論、あるかもしれませんが。
精神科医歴25年の経験からの結論です。

追伸

樺チャンネル、関連動画
『人前で別の自分を演じてしまいます』(2分33秒)














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最終更新:2019年11月25日 22:05