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ベクター Wiegert Vector W8 Twin Turbo

最終更新：2024年10月04日 14:39

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ベクター Wiegert Vector W8 Twin Turbo
Image Credit : Rinspeed / GT Planet
メーカー	ベクター
英名	Wiegert Vector W8 Twin Turbo
年式	XXXX
エンジン	6.0リッターV型8気筒OHVツインターボ
タイプ	ロードカースポーツカー
カテゴリー	N600
PP（初期値）	XXX
総排気量	XXXXcc
最高出力	625ps/5700rpm
最大トルク	83.1kgm/4200rpm
パワーウエイトレシオ	XX.XXkg/PS
駆動形式	駆動方式
吸気形式	TB
全長	4370mm
全幅	1930mm
全高	1080mm
車両重量	1500kg
重量バランス	XX対XX
トランスミッション	3速
最高速度	352Km/h (フルノーマル時)
登場	グランツーリスモ2
備考	アメリカ初のスーパーカーを。バブル期に現れたアメリカン・ドリーム

概要

ベクターW8はベクター・モーターズが初めて生産したスーパーカー。「アメリカ初のスーパーカーを！」という夢を叶えようと､「欧州のスーパーカーを超える世界最強のスーパーカー」を謳って開発された一台である。エンジンはアメリカ製らしく､シボレー製V型8気筒OHVをカスタムしたものをベースにギャレット製ツインターボで過給し、トランスミッションはハイパワーに対応するべくシボレー用をカスタムした3速ATが組み合わされた。
W8の0-60マイル（0－100km/h）加速はわずか4.2秒で、推定最高速220マイル時以上（354km/h）となっている。しかし、ボンネビル・ソルトフラッツでのテストでは、W8のベースとなったW2プロトタイプは最高速242マイル時（389km/h）に達していたとアメリカの自動車雑誌「トップホイール」はレポートしている。
また､アメリカの自動車雑誌「ロード＆トラック」は、1991年3月と1992年8月に行われたW8の最高速テストの内容を公開し、W8がフェラーリ、ランボルギーニ、および1990年代初期の他のほとんどのスーパーカーを上回る世界最速の生産車であることを宣言した。
当初は1988年のうちに発売が予定されていた。しかし当時のアメリカ国内法規を満たすことができず、修正を行った結果発売まで2年を費やし、デリバリーが開始されたのは1990年になってからだった。量産モデルは法規に合わせてミラー、ノーズ形状、グリル、リアスポイラーの形状が変更となった。
生産はカリフォルニア州ウィルミントンの工場で、すべてハンドメイドで行われた。しかし、ベクターの資金難のため量産が進まず、1993年まで生産されたものの市販されたのはわずか19台であった。残りはレース用のプリプロダクションモデルと、プロトタイプに割り当てられた。アメリカ製の世界最強のスーパーカーを目指したが､19台のみという事で幻のスーパーカーとなってしまったのである。

解説

世界最強最速という言葉をポリシーに、ジェラルドヴィーゲルトによって創立されたスポーツカーメーカーがアメリカのベクター。
初期にはW2と呼ばれる衝撃的なモデルが存在したがこのモデルは安全基準をクリアすることができず、それに代わって登場したのが進化版である、このW8と呼ばれるモデルである。
ようやく市販にこぎつけたこのモデルは、まずなんといってもそのスタイルが非常に特徴的。
既存のフェラーリやポルシェなどとは全く異なる。
世界でももっとも進化したスポーツカーの製作を目指していただけに、アグレッシブ極まりないデザインが採用されているのだ。
ボディサイズは全長4370mm、全幅1930mm、全高1080mm。車重は1500kgとなっている。
そしてこんなボディに搭載されたパワーユニットがまた強烈。6.0リッターの排気量を持つシボレー製のV型8気筒OHVにツインターボを組み合われたので、最高出力はなんと625ps/5700rpm。最大トルクで83.10pm/4200rpmという数値を叩き出すいうとてつもないものなのである。しかも、これに組み合わせられるトランスミッションは、3速ATというのだから凄い。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがドディオン式を採用している。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクとなっている。最高速度は352km/hとアナウンスされた。