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シトロエン

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概要

ルノープジョーと共にフランスを代表する自動車メーカー。
山なりの線が2本重なったロゴはシェブロン・ギア(ダブルヘリカルギアとも)の山型が連なるその形状をモチーフとしたもの。
創始者のアンドレ・シトロエンは自動車事業をやる前はこのギアの製造を手掛けており、それを自身の会社のエンブレムとして採用したというわけである。

あの宮崎駿も愛車にする2CVDSBXといったクラシックカーファンには人気のあるオシャレで独特なカタチのデザインのクルマが多い。
また早い段階で前輪駆動(FF)方式を採用していたことや、独自のサスペンション機構「ハイドロニューマチック」を開発していたことでも有名である。

モータスポーツにおいては、2019年まで世界ラリー選手権に参戦しており、2000年代前半から後半にかけてセバスチャン・ローブを筆頭とした強固な体制で優勝候補の常連に君臨、スバル三菱といった日本メーカー勢には天敵というべき存在だった。
しかし、頼みの綱のセバスチャン・ローブが引退してからは勢いが急降下。シトロエンに属し「ポスト・ローブ」といわれたセバスチャン・オジェも体制に不満を抱きフォルクスワーゲンに移籍したことも相まって、チャンピオンからは遠いシーズンを送ることになる。しまいには慢性的な資金不足による開発スピードの低下は免れようもないレベルに達してしまった。
それでも2019年はセバスチャン・オジェとエサペッカ・ラッピのコンビでそれなりの強さを見せるが、安定感を欠いたのが影響しオジェの連覇を止める結果となってしまったほか、プジョーのWEC復帰の煽りを受けたことでついに撤退。この時にシトロエンは「オジェのような戦えるドライバーがいなくなった」とプレスリリースに説明したことでオジェを含めて大批判が殺到。WRCのかつての王者は、目も当てられない醜態を晒す形でラリーのワークス活動を終えることになった。

ところがシトロエンワークスは、ステランティスのモータースポーツ活動の再編により意外な形で復活を遂げることになる。その舞台となったのは、電気自動車のF1ことフォーミュラEである。
ルーツは、初年度から2022-23シーズンまで参戦し続けていたヴェンチュリー・レーシングがマセラティと連携し、ヴェンチュリーMSG(モナコ・スポーツ・グループ)にリブランドされたことで誕生した、マセラティ・MSG・レーシング。一時期はエドアルド・モルタラ、マクシミリアン・ギュンター、ストフェル・バンドーンを擁して優勝を争うチームでもあったが、チームが財政難に陥った上に、頼みの買収交渉が破談に終わったことで破綻状態になってしまいチームは破産。そこにステランティスのブランド戦略が重なり新たなメーカーへと変更する形となり、マセラティは僅か3シーズンでフォーミュラEの舞台から降りることになる。
その新ブランドとして白羽の矢が立ったのがシトロエン。2025-26シーズンからはマセラティ・MSGから改名する形で参戦を開始し、ドライバーには過去にスーパーフォーミュラやSUPER GTでTOM'Sを支えたニック・キャシディと、シトロエンの弟分として生まれ、後に独立したDSオートモービルのパワートレインを積んだマシンを駆りチャンピオンになったジャン=エリック・ベルニュという協力な布陣を揃えるという力の入れっぷりを見せた。
そんなシトロエン、デビュー直後からニック・キャシディが大活躍。サンパウロe-Prixでいきなり初表彰台を獲得し、続くメキシコシティe-Prixではデビュー2戦目で初優勝を記録するなど、トップコンテンダーの仲間入りを果たしつつある。
ラリーからフォーミュラへ舞台が変わっても、シトロエンには"戦えるドライバーと支える仲間達がいる"。そんなシトロエンの今後に期待が高まる。

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