「なんと言ってもやはりパワーは麻薬ですね。」
三本和彦 | ||
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職業 | 自動車評価家 | |
---|---|---|
英名 | Mitsumoto Kazuhiko | |
生年月日・死没 | 1931年12月22日〜2022年7月16日 | |
国籍 | 日本 |
「本日、話題の中心にする概要は…」
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東京都出身の日本のモータージャーナリスト。よくクルマでも聞かれる『羊の皮を被った狼』の言葉を生み出した事でも有名であるが、2005年4月3日まで約28年間放送されていたテレビ神奈川の『新車情報』で辛口かつユニークなコメントが語り草となっており、そのコメントにゲストとして招かれたメーカーの開発責任者や担当者もたじたじにさせていた。割と結構ハイパワーな車に試乗する時は実に楽しそうで、必ず『パワーは麻薬』という言葉を言うほど。
東京都出身の日本のモータージャーナリスト。よくクルマでも聞かれる『羊の皮を被った狼』の言葉を生み出した事でも有名であるが、2005年4月3日まで約28年間放送されていたテレビ神奈川の『新車情報』で辛口かつユニークなコメントが語り草となっており、そのコメントにゲストとして招かれたメーカーの開発責任者や担当者もたじたじにさせていた。割と結構ハイパワーな車に試乗する時は実に楽しそうで、必ず『パワーは麻薬』という言葉を言うほど。
「いつもながら不躾な名言ではございますが…」
ここでは三本和彦氏による名言やコメント、行動をまとめてみました。大半が辛口かつユニークな表現のコメントで、ゲストとして来ていた自動車メーカーの開発者や関係者を困惑させていたが……。
まず車のサイズを測りまくる
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スタジオでクルマのあらゆるサイズを不躾棒で測りまくって(不躾棒が手元に無い時は台本を丸めて尺を取ることも)特にトランクは必ず測っていた。この番組はトランクのサイズにこだわる視聴者が多いらしいのだが……そこまでやるか?と思うほど。
スタジオでクルマのあらゆるサイズを不躾棒で測りまくって(不躾棒が手元に無い時は台本を丸めて尺を取ることも)特にトランクは必ず測っていた。この番組はトランクのサイズにこだわる視聴者が多いらしいのだが……そこまでやるか?と思うほど。
ハッチバックの車だと
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ハッチゲート内側のハンドリング(ゲートを閉めるときに使うやつ)が右側にしかないと「なんで1個しかないんですか。 二つくらい付けてもコスト的にはどうってことないでしょう。」と厳しくチェックされる。そこ、気にする人います?
ハッチゲート内側のハンドリング(ゲートを閉めるときに使うやつ)が右側にしかないと「なんで1個しかないんですか。 二つくらい付けてもコスト的にはどうってことないでしょう。」と厳しくチェックされる。そこ、気にする人います?
ボンネットを開けて
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ボンネットを開けたままにするのに日本車の多くが採用しているのが「つっかえ棒」で止める仕様。しかし三本氏は必ずと言っていいほど「ダンパーにしろ」と言って、メーカー担当者も苦笑いするしかない状態。細か過ぎでしょう……。
ボンネットを開けたままにするのに日本車の多くが採用しているのが「つっかえ棒」で止める仕様。しかし三本氏は必ずと言っていいほど「ダンパーにしろ」と言って、メーカー担当者も苦笑いするしかない状態。細か過ぎでしょう……。
『道路公団が作り損なった道路みたいな感じですね。トヨタにはもう少し良いデザイナーいるかと思ったのですが.....』
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トヨタのプログレのエンブレムについての一言。メーカー担当者は「私は気に入ってますが......」と言うが、「そりゃ自分の作った車だからでしょ」と突っ込む。
トヨタのプログレのエンブレムについての一言。メーカー担当者は「私は気に入ってますが......」と言うが、「そりゃ自分の作った車だからでしょ」と突っ込む。
『どうして、公衆トイレについているよなモノがついちゃたのですか?』
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同じトヨタのMR2スーパーチャージャー(AW11型)のリアに付いたエアダクトについて。担当者は「ずいぶん酷いことおっしゃいますけど.....」と返すしか無かった。
同じトヨタのMR2スーパーチャージャー(AW11型)のリアに付いたエアダクトについて。担当者は「ずいぶん酷いことおっしゃいますけど.....」と返すしか無かった。
『ゴリラが鼻膨らましているみたい』
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日産 パルサー GTi-R '91のフロントのボンネットのエアダクトをこう評した。結局、「ゴリラみたいで力強い」という結論でまとまったのだが……。結構、こうした車のデザインやデザイナーに対しての辛辣なコメントが多かった。
日産 パルサー GTi-R '91のフロントのボンネットのエアダクトをこう評した。結局、「ゴリラみたいで力強い」という結論でまとまったのだが……。結構、こうした車のデザインやデザイナーに対しての辛辣なコメントが多かった。
『動物園の猿がモノをねだるみたいに高速道路の切符なんかを受け取らなければならない。』
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マツダ オートザム AZ-1 '92についていた小窓について。こうした小窓を付けたクルマは昔は多かったが。
マツダ オートザム AZ-1 '92についていた小窓について。こうした小窓を付けたクルマは昔は多かったが。
『氷まで作ることができます。まあ、なんとなくアラブの殿様になったつもりで旅ができると....』
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バブル期によくあったこうした今思うと無駄に思う豪華装備をこう評していた。
バブル期によくあったこうした今思うと無駄に思う豪華装備をこう評していた。
『じゃあ村落の「村」ではなくて「ムラーノ」買ったら「マチーノ」が有ってもいいじゃないかと思いました....』
日産ムラーノの由来で、車名は、イタリア・ヴェネツィアの「ムラーノ島」に由来しており、メーカーはクルマのイメージと合致していたと聞いての一言。別にそこは「タケノーリ」でも良かったけど。
『ゴミやのトラックが来るときもこんな音しますが..』
クルマが鳴る「ピーピーピー」という電子音をこう評した。少しあんまり言い過ぎでは?
『イタリーのハンドルの専門メーカーなのですが、F1のハンドルを作っていると言って、いばっている会社ですが...』
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MOMOのステアリングについてのコメント。今はそれほどでは無いが、事実、モータースポーツでMOMOのステアリングなどのパーツやスポンサーロゴを見る事は多い。ちなみによく氏はイタリアの事を「イタリー」と言っており、イタリアのデザイナーに対しての苦言も多かった。
MOMOのステアリングについてのコメント。今はそれほどでは無いが、事実、モータースポーツでMOMOのステアリングなどのパーツやスポンサーロゴを見る事は多い。ちなみによく氏はイタリアの事を「イタリー」と言っており、イタリアのデザイナーに対しての苦言も多かった。
『何がZoom Zoomだと。ムズムズするぐらいうんざりすることがありますよ!』
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マツダのZoom Zoomのキャッチコピーをこう切った。確かに、今でも魂動デザインとかってフロントマスクが大きく口を開けたデザインばかりで同じくムズムズするくらいうんざりしますが……。
マツダのZoom Zoomのキャッチコピーをこう切った。確かに、今でも魂動デザインとかってフロントマスクが大きく口を開けたデザインばかりで同じくムズムズするくらいうんざりしますが……。
その他の三本節集
・気の狂ったアヒル BMW 328ciクーペの回で、ダンパーを長年変えずに乗っている車の乗り心地に対して
・ダチョウの卵 エリマキトカゲと呼ばれた二代目C10系ミラージュのスタイリングについて。
・ゴム紐の緩んだパンツ トヨタ二代目カムリ&初代ビスタのスタイリングについて。
・枯葉マーク 高齢者ドライバーが付ける紅葉マークについて。
・稲荷の鳥居 ホンダの初代ストリームのテールランプデザインについて。
・フランス野郎 当時の日産のCEO、ゴーンについて。
・毒キノコのお化けみたいなの SUV等で見られる片側だけの補助フェンダーミラーを指して
……と、今思うと随分失礼にも思える毒舌は三本節と言われ、人気を博した。まさにイギリスBBCの『トップギア』にも負けず劣らずの毒舌ぶりだろう。その切れ味抜群のコメントはどんな名車であろうとズバッと切り捨てていた。
・ダチョウの卵 エリマキトカゲと呼ばれた二代目C10系ミラージュのスタイリングについて。
・ゴム紐の緩んだパンツ トヨタ二代目カムリ&初代ビスタのスタイリングについて。
・枯葉マーク 高齢者ドライバーが付ける紅葉マークについて。
・稲荷の鳥居 ホンダの初代ストリームのテールランプデザインについて。
・フランス野郎 当時の日産のCEO、ゴーンについて。
・毒キノコのお化けみたいなの SUV等で見られる片側だけの補助フェンダーミラーを指して
……と、今思うと随分失礼にも思える毒舌は三本節と言われ、人気を博した。まさにイギリスBBCの『トップギア』にも負けず劣らずの毒舌ぶりだろう。その切れ味抜群のコメントはどんな名車であろうとズバッと切り捨てていた。
そんな辛口な三本氏の愛車遍歴
1948年 17歳 たま電気自動車
1950年 19歳 ダットサン トラック
1954年 23歳 オオタ KC
1957年 26歳 シトロエン 2CV
1958年 27歳 スバル 360
1960年 29歳 マツダ R360 クーペ
30代~40代 日産 ブルーバード・トヨタ パブリカ・日産 セドリック・日産 ブルーバード SS・日産 ブルーバード SSS・日産 サニー・ホンダ N360・日産 ブルーバード・日産 フェアレディZ・日産 サニー・日産 スカイライン 2000GT・いすゞ フローリアン・トヨタ カローラ・シムカ 1000
1975年 44歳 日産 セドリック
1981年 50歳 ダイハツ ハイゼット アトレー
1982年 51歳 三菱 パジェロ
1990年 59歳 ホンダ NSX
1992年 61歳 トヨタ クラウン
1993年 62歳 トヨタ クラウン マジェスタ
1994年 63歳 メルセデス・ベンツ Cクラス
1996年 65歳 メルセデス・ベンツ Cクラス
1997年 66歳 メルセデス・ベンツ Cクラス
1998年 67歳 トヨタ プリウス(初代)
1999年 68歳 スバル レガシィ
2000年 69歳 トヨタ プログレ
2003年 72歳 ホンダ FIT
2004年 73歳 トヨタ プリウス(2代目)
2006年 75歳 トヨタ プリウス(2代目)
2007年 76歳 トヨタ プリウス(2代目)
2009年 78歳 トヨタ プリウス(3代目)
2010年 79歳 ホンダ FITハイブリッド
2012年 81歳 フォルクスワーゲン ポロ
(※ 2013年1月16日放送の「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!」より)
なんと最初のクルマは今では貴重な日本初の電気自動車であるたま電気自動車から始まり、後もそうそうたる名車に乗りついでいる。ポロの次はメルセデス・ベンツ・Cクラスを購入して自動車購入を最後にしようと思っている旨の発言、その後自動車雑誌ベストカーの2014年9月10日号において、(条件が良ければ)次はマツダ・デミオ(DJ系)(未作成)のディーゼルエンジンを購入しようと思っている旨の執筆があったが、2018年8月26日号において高齢を理由にポロが最後でも良いと思っていると執筆していた。
だが、残念ながら去る7月16日、90歳で 死去した。 辛辣ながらもユニークなコメントを残した彼の名言は時代を超えて語り継がれている。
1950年 19歳 ダットサン トラック
1954年 23歳 オオタ KC
1957年 26歳 シトロエン 2CV
1958年 27歳 スバル 360
1960年 29歳 マツダ R360 クーペ
30代~40代 日産 ブルーバード・トヨタ パブリカ・日産 セドリック・日産 ブルーバード SS・日産 ブルーバード SSS・日産 サニー・ホンダ N360・日産 ブルーバード・日産 フェアレディZ・日産 サニー・日産 スカイライン 2000GT・いすゞ フローリアン・トヨタ カローラ・シムカ 1000
1975年 44歳 日産 セドリック
1981年 50歳 ダイハツ ハイゼット アトレー
1982年 51歳 三菱 パジェロ
1990年 59歳 ホンダ NSX
1992年 61歳 トヨタ クラウン
1993年 62歳 トヨタ クラウン マジェスタ
1994年 63歳 メルセデス・ベンツ Cクラス
1996年 65歳 メルセデス・ベンツ Cクラス
1997年 66歳 メルセデス・ベンツ Cクラス
1998年 67歳 トヨタ プリウス(初代)
1999年 68歳 スバル レガシィ
2000年 69歳 トヨタ プログレ
2003年 72歳 ホンダ FIT
2004年 73歳 トヨタ プリウス(2代目)
2006年 75歳 トヨタ プリウス(2代目)
2007年 76歳 トヨタ プリウス(2代目)
2009年 78歳 トヨタ プリウス(3代目)
2010年 79歳 ホンダ FITハイブリッド
2012年 81歳 フォルクスワーゲン ポロ
(※ 2013年1月16日放送の「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!」より)

なんと最初のクルマは今では貴重な日本初の電気自動車であるたま電気自動車から始まり、後もそうそうたる名車に乗りついでいる。ポロの次はメルセデス・ベンツ・Cクラスを購入して自動車購入を最後にしようと思っている旨の発言、その後自動車雑誌ベストカーの2014年9月10日号において、(条件が良ければ)次はマツダ・デミオ(DJ系)(未作成)のディーゼルエンジンを購入しようと思っている旨の執筆があったが、2018年8月26日号において高齢を理由にポロが最後でも良いと思っていると執筆していた。
だが、残念ながら去る7月16日、90歳で 死去した。 辛辣ながらもユニークなコメントを残した彼の名言は時代を超えて語り継がれている。