スイス / EU / 国際金融





■ FX EXPRESS 2015.01.16 FXブローカー、銀行の被害 「二階堂ドットコム(2015.1.16)」より
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先日もお伝えしたとおり、ハイジ砲の威力は半端ではなかったですね。あれからEUR/USで売りを仕掛けた人はたんまり儲かったでしょう。

一夜明けての今日は至る所に死骸が散乱しているという有様です。海外のFXブローカーも相当の被害を被ったようです。そんな海外での被害の実態をご紹介しましょう。
後で紹介される内容ですが、先に知っておけば必ず得をする内容です。海外の会社を使ってトレードしている人はチェックしておいてください。
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[現在判明しているリスト]
[分析]
[大きな被害を出した理由]
[今後の相場への影響]



★ 「スイスフランショック」の余波世界に、為替業者が破綻 「ロイター(2015.1.17)」より
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[ロンドン 16日 ロイター] - スイス国立銀行(中銀)が一転してフランの対ユーロ上限を撤廃した「スイスフランショック」の余波が世界的に広がっている。個人投資家が多額の損失を被り、仲介していた為替業者が破綻に追い込まれるなど、当局も対応に乗り出した。
+ 続き
影響は銀行大手にも及んでいるもようで、関係筋によると、英銀バークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)は、数千万ドルの損失を被る恐れがある。

個人向けブローカーのアルパリUKは16日、顧客の損失を肩代わりせざるを得ない状況に追い込まれたとして破産を申請。

ニューヨーク市場に上場する外為取引プラットフォーム運営のFXCM(FXCM.N: 株価, 企業情報, レポート)は顧客の損失が約2億2500万ドルに上り、この結果、自己資本に関する一部規制に抵触した可能性があるとの見解を示した。FXCMをめぐっては、投資銀行のジェフリーズと救済をめぐり協議しているとの関係筋の情報も出ている。

ニュージーランドの為替ディーラー、グローバル・ブローカーズNZも、巨額の損失を負って閉鎖に追い込まれた。

個人投資家による為替取引は、長い取引時間やコストの低さに加え、比較的少ない手元資金で高リスク取引が可能な点などが人気を集め、過去15年で急増した。国際決済銀行(BIS)によると、現在2兆ドル近くに達するスポット相場の1日の取引高のうち、個人投資家は全体の4%近くを占め、ほぼ皆無だった1990年代から急速に伸びたことがうかがえる。

個人投資家の割合は、金融システム全体にリスクを及ぼすまでの水準ではない。だが個人向けの為替業者は銀行に比べて巨額損失に対する耐性が脆弱で、英米、ニュージーランド、香港の金融当局は、市場の混乱で損失が発生しているとの報告を受け、ブローカーや銀行を調査していると明らかにした。

ただ、すべての為替業者が損失を被った訳ではない。

米ゲインキャピタルホールディングス(GCAP.N: 株価, 企業情報, レポート)は16日、市場の混乱の中で利益を確保したと明らかにし、財務基盤の力強さにより市場シェアを拡大できるとの見通しを示した。同社株は中盤の取引で3.6%値を上げている。

■ スイス中銀はECBの国債買い入れを察知か。 「スロウ忍ブログ(2014.1.16)」より
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スイス中銀は15日(2015年1月15日)、これまでスイスフラン高を阻止すべく実施してきたスイスフランの上限設定を突然廃止すると発表し、スイスフランは対ユーロで一時30%も急騰、スイス株も急落したようである。
(※mono.--引用記事略)
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このスイス中銀の突然の決定は、直近のECBの動きを睨んだものと予想される。

ECBによる国債買い入れ策(OMT)について、ドイツ憲法裁判所は昨年から、財政ファイナンス禁止条項に抵触しているとし合憲性をめぐる判断をEU司法裁に付託していたわけだが、

(※mono.--中略、詳細はブログ記事で)
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話を戻すが、今回スイス中銀が突然スイスフランへの介入を終了させた理由はおそらく、ECBによる大胆な量的緩和が近々決行されることを確信したからではないかと見ている。

「ECBによる国債買い入れが財政ファイナンスとは見做されない」と司法で判断されれば、ECBは躊躇なく量的緩和のバズーカを市場に打ち込んでくるだろう。

ところで、“財政ファイナンス”がご法度とされる理由は、それが制御不可能なハイパーインフレを招く虞があるからだと云われている。だが、長期デフレに苦しむ先進国がインフレを恐れる必要など何処にあるのだろうか。日本のような長期デフレ国が財政ファイナンスを恐れるというのは、例えるなら、心臓麻痺を起こした患者が強心薬の副作用を心配するようなものではないだろうか。

戦後の中央銀行の役割はインフレ抑制がメインだったわけだが、状況が明確に異なる今となっては、その目標を機動的に変える必要もあるのではないかと個人的には考えている。

まあとはいえ、現実的に見れば、黒田日銀もドラギECBも国債大量購入の目的はあくまでも「物価目標実現のため」であって財政ファイナンスには当たらないとの認識で一致しているわけで、それにも拘らず敢えて物価目標を財政ファイナンスと絡めて喚いているのは“先進国への資金還流”を恐れるアカい連中かその手先だろう。


■ スイスフランはなぜ暴騰した?スイス国立銀行の発表に加え、このタイミングで政策が断念された理由などのまと 「クレジットカードの読みもの(2015.1.16)」より
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朝起きてみたらスイスフランが凄いことになっていたようなので、その情報収集をしてみました(上記はスイスフラン円チャート)。あくまで自分が調べた内容にすぎませんが、他の方にも参考になると思うので是非、目を通してみてくださいね。
(※mono.--以下副題を箇条書き)
まず何が起きたのか?
なぜこのタイミングでの発表?
日経新聞にも記載有り
政策変更で、どんな影響があったのか?
株式市場や債券市場にも影響

個人的な教訓にもなった:

まぁ、個人的にはFXをやるならレバレッジは大きくかけちゃいけないよ…ということと、中央銀行は信じちゃいけないよ…という良い教訓になりました。引き続き投資はリスクを低めにして取り組んでいきたいなと思います。


★ スイス中銀がフラン上限廃止、「持続不可能だった」 「ロイター(2015.1.16)」より
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[チューリヒ 15日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は15日、過去3年にわたり維持してきたスイスフランの対ユーロの上限、1ユーロ=1.20フランを廃止すると発表した。発表を受けてスイスフランは30%近く急騰、通貨高による輸出下押しへの懸念からスイス株は急落した。

スイス中銀のダンティーヌ副総裁は12日、フラン上限について、今後も主要な金融政策手段、との認識を示したばかり。市場は完全に意表を突かれた形だ。
+ 続き
今回の発表は、量的緩和(QE)策が発表されるとの観測が高まっている欧州中央銀行(ECB)理事会の開催を1週間後に控えたタイミング。実際にECBがQEに乗り出せば、スイス中銀は上限維持に向け継続的な市場介入を余儀なくされる可能性があった。

ジョルダン総裁は会見で、決定は「パニック的な反応」ではなかったとし、持続不可能だったため上限を撤廃したと説明した。

その上で「このような金融政策の解除を決定した際には、市場の不意を突く必要がある」とした。

中銀はあわせて、中銀預金金利をマイナス0.25%からマイナス0.75%に引き下げた。ジョルダン総裁は一段の引き下げが時間とともに、スイスフランに対する上昇圧力を和らげる一助となるとしている。

発表の数分後、スイスフランは対ユーロEURCHF=EBSでパリティー(等価水準)を突破し、一時1ユーロ=0.8052フランまで上昇。その後は上げ幅を縮小し1.0255フランで取引された。

ジョルダン総裁は「現在の為替レートは、スイスフランが著しく過大評価されていることを示している」と指摘。市場は予想外の措置には過剰反応する傾向があり、スイスフランは「いずれより持続可能な水準に落ち着く」との見方を示した。

スイス中銀は景気悪化とデフレ懸念を背景に、2011年9月6日にフラン上限を導入。その当時は、ユーロ圏の債務危機を背景に、安全通貨とされるフラン買いが活発化、フランは過去最高値をつけていた。

中銀は「この例外的、かつ一時的な措置は、スイス経済を深刻な打撃から守った。スイスフランは依然として高水準だが、上限導入以来、過大評価は是正された」との声明を発表した。

スイス中銀はまた、3カ月物LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)目標レンジをマイナス1.25%─マイナス0.25%とした。従来のレンジは、マイナス0.75%―プラス0.25%となっていた。

サラシンのエコノミスト、アレッサンドロ・ビー氏は「中銀は常に上限を維持するとの立場を示してきており、今回の撤廃は中銀に対する信頼感を損ねるだろう」と指摘。「非常にリスキーな措置。市場が極端な動きを見せたことでも明らかだ」と述べた。

スイス株式市場.SSMIは一時10%を超える下げとなった。銀行大手UBSUBSN.VX、クレディ・スイス(CSGN.VX: 株価, 企業情報, レポート)はいずれも約10%下落。時計ブランド「カルティエ」などを傘下に持つリシュモン(CFR.VX: 株価, 企業情報, レポート)、時計大手スウォッチ(UHR.VX: 株価, 企業情報, レポート)は軒並み15%程度急落している。

スウォッチのニック・ハイエック最高経営責任者(CEO)は、中銀の決定は「スイスの輸出や観光産業、最終的には経済全体への津波になる」と述べ、経済に打撃が及ぶとの懸念を示した。

一方、格付け会社のフィッチ・レーティングスのソブリン格付けマネジングディレクター、エド・パーカー氏は「金融政策の変更はスイス経済の先行きを見極める上で重大なイベントだが、現時点では格付けに関する問題ではない」とし、今回の上限撤廃がスイスの最高格付けに影響を与えることはないとの認識を示した。

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■ &blanklink(スイス中銀の防衛ライン1.2フランに超接近!
ユーロ/スイスフランはなぜ下落している?){http://zai.diamond.jp/articles/-/168934
「ZAi(2014.11.21)」より

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■ &blanklink(【警戒】スイス中銀の防衛ラインに接近!
ユーロ/スイスフランを取引できる口座は?){http://zai.diamond.jp/articles/-/165797} 「ZAi(2014.9.9)」より
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最終更新:2015年01月17日 09:02