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■ 国家の崩壊―新リベラル帝国主義と世界秩序 「The Anarchical Mentality(2008.12.19)」より書評。
(※mono....前後略)
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著者はブレア政権のブレーンだったということで、イギリスの学者や政策担当者がどのように国際関係を捉えているのかを知るために良い機会だと思い、本書を手にとって見た。結論から言えば、いわゆるリベラリズムの思想に近い立場をとっており、リアリズムの中心的概念である勢力均衡政策などには批判的である。また、アメリカ外交に対しても非常に懐疑的な見方をしている。

まず本書は3部から成り立っており、第一部は世界の状況、第二部は平和の条件、最後にパックス・アメリカーナという構成になっている。おそらく最も特徴的なのは、現在の世界を3つに分割している点であろう。これは田中明彦先生の『新しい中世』と同じアイデアで(どちらかが先にアイデアを出したのかは確認していないが)、第一にプレ近代世界、次に近代、最後にポスト近代世界に区分けしている。

要するに、プレ近代というのはカオス(混沌)の世界で、破綻国家に代表されるように、「正統に暴力行使を独占するものを国家の定義とする、という基準」をもはや満たしていない。以前であれば帝国がそのような地域を吸収することが有り得たし、またそのインセンティブも存在していた。しかし、「今日の世界が、以前と大きく異なっているのは、帝国になる力を備えた国々から、帝国をめざす衝動が失われている点である」。特に問題なのは、「人間を支配すること、それも敵対する可能性のある人間を支配することは、重荷でしかない。自国から遠く離れた国々を崩壊から救うために、費用を負担することなど、誰一人望まない」ということである。















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最終更新:2018年11月25日 15:18