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■ 地球の裏側のできごとを自分のこととして受け止める――「キャラバン」現象を日本から読む 「読売オンライン:ニュースを紐解く」より
谷 洋之 外国語学部 イスパニア語学科 教授
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中米諸国から「脱出」し、米国を目指している「キャラバン」が世界中の注目を集めています。中南米のことがあまり報道されない日本でも、いつになく大きく扱われています。1万人ともいわれる集団が、陸路メキシコを通って、何千キロもの道のりをたどっているのはなぜなのでしょうか。
「キャラバン」に加わっているのは主に中米北部に位置するホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラという3つの国の人たちです。日本にいる私たちは、報道を通じてしかこれらの人々の肉声に接することができないのですが、インタビューに答える彼らが口々に言うのは、仕事がないので、食べ物を買うお金にも事欠くのだ、ということです。実際、世界銀行のデータで2017年の一人当たり国民所得を調べてみると、「キャラバン」の動きが最初に出たホンジュラスが2,250ドル、エルサルバドルが3,560ドル、グアテマラが4,060ドルとなっています。ラテンアメリカ諸国の中でもとくに貧しいグループに属していることになります。
貧しさに加えて、これらの国では政治腐敗も深刻です。麻薬組織はもちろんですが、国土を二分するような縄張り争いを展開している若者中心の犯罪組織も強力です。しかも警察はこれを取り締まるどころか、暴力や不法行為に加担すらしかねません。住民は国内で身の安全を守る術がなく、それゆえ「キャラバン」参加者の中には、自分たちは移民ではなく難民であると主張している人たちも少なくないのです。
(※mono....中略)
/「キャラバン」は突然あらわれたわけではない
ただ注意したいのは、これだけの大規模な集団が一斉に、という点は新しいのですが、この3つの国から米国へという人の流れは、決して新しい出来事ではないということです。これらの国々は、移民や出稼ぎ者からの送金額が国民所得に占める割合がきわめて高いという特徴をもっています。やはり世界銀行のデータから計算してみると、2017年におけるこの割合は、エルサルバドルが21.6%、ホンジュラスが20.3%、グアテマラが11.5%で、この3つの国がそのまま中南米のトップ3になっています。それほど米国への出稼ぎや移民が国の経済にとっても不可欠の存在になっているのです。
一方、米国のトランプ大統領は、選挙運動期間中からメキシコなどラテンアメリカ系の移民(「ヒスパニック」や「ラティーノ」と呼ばれます)に対する嫌悪感をあらわにし、メキシコ国境に「壁」を作って費用はメキシコに払わせる、などと排外的な主張をセンセーショナルに煽り立てました。「キャラバン」に対しては、軍隊を国境付近に展開するなどして、入国を断固阻止する姿勢を早くから示していました。
ただこれについても、程度の差はあれ、決して新しい出来事とはいえません。ラティーノ系の住民が目に見えて増え、彼らの姿や振る舞いを日常的に目にするようになった。規制を強化しても、「不法」移民は減るどころかどんどん増えている。その一方で、自らは職を失ったり、収入が減ったりしてしまった――特にそれまで社会の中で優遇されていた白人層は、大きな不満を募らせていました。そういう潜在的な不満や不安が一気に噴出したのが「トランプ現象」であったわけです。
キャラバンは米国の問題、そして日本の問題
(※mono....この項の前半略)
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米国のある農業労働者組合が2010年、テレビのコメディショーの中で「実験」を行いました。題して「俺たちの仕事を奪って行きなよ(Take Our Jobs)」キャンペーン。求職中の米国市民や合法的居住者向けに、現実には移民によって支えられている農場での仕事を斡旋するサイトを作ったというのです。サイトには300万件のアクセスがあり、うち8,600人が関心を示したものの、実際にその組合の斡旋に応じたのはたったの7人だった――つまり、外国生まれの「不法」移民がいなければ、米国の農業は立ちゆかないところまで来ているのです。労働需要があるところで供給が法律で制限されている。需給を均衡させるために法律をかいくぐるほかない状況です。雇う側にしてみれば、移民が「不法」ならばかえって「好都合」なこともあります。最低賃金以下の給料しか払われなくても、労働条件がいかに過酷でも、「不法」移民である労働者は、どこにも訴え出ることができないからです。キャラバン現象を引き起こす要因が米国側にもあることは明らかです。
(※mono....この項の後半略)
/南米からの労働者受け入れでの失敗体験を教訓にできるか
(※mno....この項の前半略)
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高度成長期以降、特に1980年代末から90年代初めにかけてのバブル時代、わが国は不足した労働力を補うべく、主にブラジルやペルーから多くの日系人移民を受け入れました。そこには、日系人なら考え方も日本人と同じはずという安易な思い込みもあったように思いますが、たとえば子どもの教育環境をどう整えるかといった、外国人を人間として社会に受け入れるための配慮は乏しく、結果的には彼らを労働力としか見ていませんでした。そのため、5年、10年と時が経つにつれて、そうした人たちの子どもたちが日本社会にも出身国の社会にも適応できないとか、地域住民とのあつれきが生じるとか、様々な問題を引き起こすこととなりました。
こうした前例への反省が活かされて、よりよい制度が生まれることになるのかどうか。「キャラバン」の動きの中で起こっていることを、他人ごとではなく、自分のこととして受け止め、それに注目していくことは、私たち自身の社会のありようを考え直すヒントを与えてくれるのではないかと考えています。
(※mono....この項の後半略)
/上智が日本と中南米との懸け橋に
(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)
★ メキシコ、移民集団98人を強制送還 米は42人逮捕 「日本経済新聞(2018/11/27 3:49)」より
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【メキシコシティ=丸山修一、ワシントン=中村亮】メキシコ政府は26日、米カリフォルニア州に接するメキシコ北西部のティフアナに滞在する中米移民集団のうち、25日に起こったデモの最中に警備を突破して米国へ渡ろうとした98人の身柄を拘束し、強制送還手続きに入ったと発表した。一方、米国境警備当局は不法に越境した42人を逮捕。両国が足並みをそろえて不法移民に厳しい姿勢を示した。
メキシコ政府が拘束した98人の大半がホンジュラス出身者とみられ、現地ではすでに強制送還したとの報道もある。
メキシコ政府によると25日時点で中米からの移民集団は同国内で8247人に上り、そのうち7417人がティフアナがあるバハ・カリフォルニア州内に滞在しているという。ただ、メキシコ国内は移民集団とは別に米国入りを目指す多くの中米出身者が常に流入している状態だ。ティフアナ以外でも米国と国境を接する町では移民による難民申請待ちの長い列ができている。
米国境警備当局幹部は26日、米CNNテレビに対して国境付近で25日発生した中米移民集団のデモに関連してティフアナから米国へ不法に越境した42人を逮捕したことを明らかにした。米当局幹部は「難民申請を求めるために当局に近づいてきているようには見えなかった」と話し、不法入国を目的に国境を渡ってきたと主張した。
トランプ大統領は26日のツイッターへの投稿で、キャラバン参加者について「多くは冷血な犯罪者だ」と主張。「必要なら国境を恒久的に閉鎖する」とも書き込み、移民集団の米への不法入国をやめさせるようにメキシコ側に圧力をかけた。
トランプ氏は米国の警備隊がメキシコとの国境付近で中南米からの移民集団に催涙ガスを使用したことについても「ならず者が突撃してきたのだから、やむを得なかった」と記者団に語った。「合法的でなければ誰も我が国に入国できないと強調しておきたい」と正当性を訴えた。
Mexico should move the flag waving Migrants, many of whom are stone cold criminals, back to their countries. Do it by plane, do it by bus, do it anyway you want, but they are NOT coming into the U.S.A. We will close the Border permanently if need be. Congress, fund the WALL!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年11月26日
■ 【川口 マーン 惠美】米国を目指す「移民キャラバン」は、ドイツに来た難民と瓜二つの謎 裏で糸を引いているのは何者なのか 「livedoor-news[現代ビジネス]」(2018年11月9日 11時0分)より
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大河のようになって歩く人々
今年10月19日頃、突然、「中米の移民集団がメキシコ入り 米国務長官は阻止要請」(日経新聞オンライン版)とか、「中米の移民3000人北上、メキシコが国連に支援要請へ」(産経新聞オンライン版)というニュースが流れた。
写真を見ると、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラの移民(希望者)が、何千人も徒歩でメキシコに向かっている。もちろん最終目的地はアメリカ合衆国だ。
その果てしなく続く人々の列を見た途端、2015年8月末、ハンガリーからオーストリアに向かって歩き始めた中東難民(希望者)の姿を思い出した。当時、彼らの最終目的地はドイツだったが、今、中米で起こっている光景は、それと瓜二つといってもよいほど似ている。
(※mono....中ほど略)
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人間の波は、一度、堰が切れれば止められなくなるのは、すでにEUでは証明済みだ。今、日増しにアメリカ国境に迫りつつある中米からの人の流れも、一つ間違えれば、いずれアメリカ合衆国だけでなく、北米、中米、南米すべてを混乱に巻き込むほどの威力を発揮するだろう。それをさらに「難民グローバルコンパクト」で応援しようというのは、かなり無謀な動きだ。
いったい誰がそれを求めているのか? 何のために?
(※mono....中ほど略)
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日本もあっという間に、この動きに飲み込まれる可能性は高い。日本では政治家も国民も、日本海は海が荒いので、朝鮮半島や大陸からのボート難民はそう簡単に来られないと高を括っているが、大きな船を提供する何者かが現れ、公海上で「遭難」している難民希望者を救助して日本まで運んでくれば済む話だ。
あるいは、日本の近くで難民を再び小舟に乗せ換えてSOSを発信すれば、自衛隊か海保が助けに行くだろう。それと同じことは、すでに何年も前から地中海で起こっており、各NGOの船が、中東やアフリカの難民を、シャトル便のようにイタリアやギリシャへピストン輸送してきた。
トランプ大統領はメキシコ国境に塀を作り、何と言われても中米の難民を阻止するつもりだろうが、日本は海に塀は作れない。それに、「人道」と言われれば受け入れ拒否などありえない。
ただ、ドイツのように、誰が何人入国して、どこにいるかわからなくなってしまっては困る。日本政府があらゆる状況をシミュレーションして、万が一の難民対策を準備してくれていることを願うばかりだ。
【移民キャラバン】
★ アメリカは一部国境を封鎖! 移民キャラバンが国境になだれ込み、当局は催涙ガスを使用か 「BUJINESS INSIDER(2018.11.26 20:24(JST)より10h前)」より
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・25日(現地時間)、数百人規模と見られるグループがアメリカの通関手続地になだれ込んだ後、当局は中米から来たと考えられている移民集団(キャラバン)と衝突した。
・移民たちはメキシコのティファナにある仮設シェルターから、アメリカ南部の国境最大の通関手続地であるカリフォルニア州サンイシドロを徒歩で目指している。当局に亡命申請をするためだ。
・衝突が起きたのは、申請が承認されない限り、アメリカは今後、亡命希望者の入国を許さないとトランプ大統領がツイートしてから1日も経たないうちのことだった。
現地のジャーナリストたちがソーシャルメディアに投稿した動画や写真によると、数百人規模と見られるグループがアメリカの通関手続地になだれ込んだ後、当局は移民集団(キャラバン)と衝突した。
移民たちはメキシコのティファナにある仮設シェルターから、アメリカ南部の国境最大の通関手続地であるカリフォルニア州サンイシドロを徒歩で目指している。ティファナでは、中米から来た5000人近くの移民が足止めされていると報じられている。
Hundreds try to storm the border. Expect significant US response #tijuana pic.twitter.com/0T50XUnXtY
— emma murphy (@emmamurphyitv) 2018年11月25日
警察が橋を封鎖した後、移民たちはティファナ川を徒歩で渡った。
Over 1,000 migrants have stormed past riot police to get to the US border through the Tijuana River #MigrantCaravan pic.twitter.com/bf2ZsLxRqq
— Annie Rose Ramos (@Annie_Rose23) 2018年11月25日
(※mono....ツイート略)
アメリカ税関・国境警備局(CBP)の広報担当者は、南北に向かう自動車用の車線と歩道を一時的に封鎖したと言う。
国土安全保障省にもコメントを求めたが、回答は得られなかった。
(※mono....ツイート略)
アメリカ国境警備隊はその後、メキシコ側の国境に向かって催涙ガスを使用したと報じられていて、AP通信のクリス・シャーマン(Chris Sherman)特派員は、数百ヤード先まで影響が出たとツイートした。
(※mono....中略)
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「南の国境にいる移民たちは、それぞれの申請が法廷で承認されるまで、アメリカに入ることは許されない」とツイートしたトランプ大統領は「我々の国に合法的に入って来た人間だけを許す」と付け加えたが、亡命希望者は大抵、亡命を申請する前に通関手続地で合法的に入国している。
トランプ大統領は、不法に国境を越えた移民の亡命申請を禁止する大統領令に署名していたが、アメリカの移民法はどのようにして入国したかにかかわらず、移民が亡命申請することをはっきりと認めている。
連邦裁判所の判事は先週、トランプ大統領は「連邦議会が明確に禁じている条件を強制するために、移民法を書き換えることはできない」として、大統領の動きを阻止した。
(※mono....以下略)
★ 不法移民キャラバンは「侵略」 メキシコ人が国境の町で抗議活動 「Nifty-news[大紀元時報](2018年11月22日 10時58分)」より
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アメリカに接するメキシコ国境の町・ティフアナでは今、不法移民問題が先鋭化している。11月18日、数百人の住民が不法移民キャラバンに反対する抗議活動を行った。不法移民キャラバンは侵略であり、治安を悪化させている主張した。
抗議活動に参加したロドリゴ・メルゴザさんは「移民はいいが不法(移民)はダメ」と書いたプラカードを掲げていた。「新しい国へ行って生活する権利は誰にもあると思う。だが合法的な手段でなければならない」
メルゴザさんは、不法移民キャラバンがなぜメキシコを縦断しティフアナの町まで到達できたのかについて、メキシコ政府に説明してほしいと述べた。「誰が不法移民たちに金銭支援をしているのか。彼らはどうやってはるばるここまで来たのか。食糧と水、移動手段を提供したのは誰なのか」
メキシコ政府は不法移民キャラバンのメンバーらに亡命許可を2週間前に与えたにも関わらず、ほとんどのメンバーはそれを拒否しアメリカ国境を目指して行進した。現在2400人を超えるキャラバンは、ティフアナ北部の総合体育施設にテントを張って宿泊している。その付近にはアメリカ・カリフォルニア州の入国審査施設がある。そして数千人のキャラバンはもうじき到達する予定だ。
今年40歳になる地元住民のマグダレナ・バルタサールさんは「メキシコ人は豆が好き」と書かれたボードを持って抗議していた。中米からやってきた不法移民が与えられた食べ物に文句を言っているのを聞いたからだ。「彼ら(不法移民)は豆の入ったタコスとトルティーヤに文句を言っている。それらは動物のエサだと言っているんだ」とマグダレナ・バルタサールさん。「それはメキシコ人の家庭料理だ。不法移民はメキシコ人の食べ物に文句を言うためにやって来たのか」
10月19日、不法移民キャラバンはメキシコとグアテマラの国境にあるフェンスを突破し、メキシコ警察が封鎖する橋を強行突破しようと試みた。メキシコ政府は不法移民を足止めし、毎日100人から200人ずつ亡命申請のため通行を許可していた。しかし一部の不法移民は待ち切れず、川を渡って侵入した。
一部の参加者は不法移民のこうした行動を侵略と捉えていた。「勘違いしないでほしい。これは侵略だ。国境を暴力的に突破したのならそれは侵略だ」と話すのはグアダルーペ・アラングレさん。彼はトランプ大統領がアメリカ国境を守っていることを支持していると話す。「トランプ大統領は彼の国家を守っている。私たちも自分の国を守らなければならない」
エルビア・ビシェガスさんは、トランプ大統領を尊敬していると語った。「政治家が腐敗しきったメキシコとは違って、彼は自国の国境を守っているから」ビシェガスさんはメキシコ政府に不法移民を追い出してほしいと話した。「彼らは侵略者だ。わたしはこの町で生まれ育ったし、子供もいる。この土地を守りたい」
不法移民キャラバンに対する支援と地元住民の貧しい生活とのギャップを疑問視する声も上がっている。アラングレさんはこう心情を吐露した。「人々はずっと不法移民キャラバンを助けて来た。しかし、彼らの後には混乱と文句しか残らなかった。彼らが受けた支援は私たちよりも多い。私たちメキシコ人も飢えているし、食べ物がほしい」
レスリー・エスピノサさんは現地住民の福祉に頭を悩ませている。「(不法移民は)無料の住宅に住むことができ、医療を受けることもできる。しかし、公的な医療施設を利用する私の家族の中には、一年以上も診察の順番待ちをしている者がいる。外から来た者たちは、私たちメキシコ人も享受できないような公的サービスを受けている」
不法移民キャラバンは複数国を巻き込む国際問題に発展している。トランプ大統領は10月、キャラバンを足止めしないメキシコ政府を非難し、制裁すると警告した。また、キャラバンに人道的な支援を行った政府機関や自治体に対する補償の問題も出てきた。
ティフアナ市長フアン・マニュエル氏は11月16日の声明において、ホンジュラス大使が基本的な人道支援の対価の支払いを保障したと発表した。ホンジュラス大使はまた、移民の身分を明らかにするための移動領事館を設立すると語った。しかし、現状は解決とは程遠い。
アメリカ税関・国境警備局職員によると、ティフアナ市に近いサン・イーサイドロ国境検問所は一日に最大100人の移民手続きしか処理できない。現在ティファナに滞在中の不法移民は数千人に上り、今後更に増加する見通しだ。
さらに、不法移民キャラバンのメンバーのうち何人かが移民に適格であるかも不明だ。彼らの多くは中米のホンジュラス出身だが、キャラバンの規模が大きくなるにつれ構成者が複雑化した。アメリカ政府の情報関係者によると、キャラバンの中には薬物中毒者や犯罪者が500人以上紛れ込んでいるという。
(翻訳編集・文亮)
★ 国境一時閉鎖、異例の訓練 米が移民の不法入国警戒 「産経新聞(2018.11.23 11:30)」より
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【ロサンゼルス=住井亨介】米税関・国境警備局(CBP)は22日、メキシコ北西部ティフアナと国境を接する米カリフォルニア州サンイシドロの国境検問所を一時的に封鎖する異例の訓練を実施した。米メディアなどが伝えた。ティフアナには中米諸国から米国を目指してきた移民の集団「キャラバン」が約6千人集結しており、訓練は移民の不法入国を想定したものとみられる。
トランプ大統領は22日、記者団に対し、国境付近に派遣され、国境警備の後方支援に当たる軍が必要に応じて殺傷能力のある武器を使用できるよう許可したと明らかにするとともに「移民が(過激化して)制御できなくなれば一定期間、メキシコとの国境を封鎖する」と述べた。
検問所で実施された訓練には数百人が参加し、上空には警戒のヘリコプターが旋回して物々しい雰囲気に包まれた。同検問所は1日に数万人のメキシコ人が通勤や通学のために米国側へわたる世界で最も往来の激しい国境検問所の一つとされる。
一方、ティフアナ側では22日、数百人の移民が滞在先の施設での待遇改善や米国への入国を求めて国境付近までデモ行進した。メキシコの警察当局が警戒を強め、大きな混乱はなかった。
■ 自国国境を守る米軍 「DEEPLY JAPAN(2018-11-05 13:26:54)」より
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アメリカに向かって歩いてくる移民キャラバンとかいう人たちが、徐々にアメリカに近づいてくる。どうなるものやら、といったところなのだが、それを迎え撃つアメリカは州兵だけでなくて米陸軍を出してる。
何をしているのかというとワイヤを張ってる。有刺鉄線というやつですね。
こんな具合。
US Troops Lay Down Razor Wire At Southern Border
で、まぁ、過去何十年も他国の国境を、主に過激派イスラム教徒をパートナーに侵して来た軍が、自国の国境を守る光景というのは、ある意味正常化への一歩のようにも思う。
過激派イスラム教徒と共に世界中をぐっちゃぐちゃにしたNATO諸国は、今後自分たちがしたことの仕返しに合うんだから、自国に引きこもって守ったらどうだろう、などとも思う。
(※mono....以下略、詳細はサイト記事で)
★ 中間選挙はどうなる? アメリカを目指す7000人の移民の背景に進歩派の資産家の影 「FNN-PLIME(2018年10月30日 火曜 午後7:00)」より
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・アメリカを目指す移民は160人から7000人に膨れ上がった
・民主党も共和党も移民を歓迎せず、対応に苦慮している
・様々な憶測が流れる中、“ある資産家”の関わりが取り沙汰される
(※mono....詳細はサイト記事で)
■ アメリカまで辿り着いた不法移民の子供1475人が行方不明。なぜそれでも彼らはアメリカを目指すのか? 「ハーバービジネスオンライン(2018.06.16
)」より
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6月に入って、パナマと米国の間で協力して不法移民の取り締まり部隊の創設が合意された。パナマは運河や自由貿易区を持ち、港湾とロジスティック運輸面において世界の中継地となっている。(参照:「El Pais」)
それは裏を返して見れば人的にも中継地として人の出入りが多いということになる。それを利用してこれまでもアフリカ、アジア、南米からの移民が米国に向けて出発する起点がパナマなのである。
米州機構(OAS)の外務担当マヌエル・ゴンサレスが2016年5月の時点で、南米から中米に向けて9000人以上がパナマを中継していると述べている。実際にブラジル、ベネズエラ、ペルー、エクアドルを出国してそのルートをチャレンジした人たちの語ったところによると、まずコロンビアを通過して中米7か国からメキシコに到達するのだという。しかし、通過する各国の国境警備が厳しくなり、人を移送するのを商売にしている組織も一部解体を余儀なくさせられているという。(参照:「El Pais」)
(※mono....中略)
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同伴者なしで辿り着く移民挑戦者の子の行く末
もちろん、彼らの行為は不法だ。しかし、不法ではあるが米国への移民をチャレンジする者の10人の内の2人だけが米国への入国を達成するという。しかし、悲惨な例は子供が同伴者なしで米国に辿り着いた例だ。2017年からこれまで7635人の子供が身元引受人に預けられているが、そのうち1475人が行方不明になっているということが最近明らかにされて社会に衝撃を与えている。(参照:「HispanTV」)
なぜそこまでして彼らはアメリカを目指すのか。それは次の数字が物語っているだろう。
その数字とは、不法であれ合法であれグアテマラから米国に移民を果たした者が2016年に本国に送金した金額である。その額なんと、70億ドル(7560億円)。この“仕送り”によって、グアテマラの600万人が恩恵を受けたという。
不法移民の問題はアメリカ大陸の経済格差や中南米諸国の政情不安などさまざまな問題の象徴であり、トランプのように壁を設置して防ぐようなことでは決して解決しない根深い問題なのである。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
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■ 親や同伴者なしでアメリカを目指す中米の若者たち。不法移民を国境で追い返すだけでは何も変わらない 「ハーバービジネスオンライン(2018.07.21)」より
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トランプ政権による不法移民の親から引き離された子供の数は3000人とも4000人とも言われている。米国の移民局の方でその数を完全に掌握出来ないでいるというのが現状である。(参照:「La Jornada」)
この非道とも言えるトランプ政権の方針に社会から批判が相次ぎ、連邦地方裁は7月26日までに親と再会させることを命じている。しかし、これだけ多くの幼児を指定された期日までに親に引き合わせることは物理的に難しいように思われる。また、幼児の中には親と数か月離れていた影響で親を認知出来なくなっているケースもあるという。そして、それまで傍にいて幼児を介護していた婦人の元に戻ることを願う子供もいるという。正に親子の二重の悲劇となっているのだ。(参照:「Clarin」)
「子供だけ」で国境を越えようとする事例も増加
(※mono....以下略)
■ 移民待ち構える米兵、5200人派遣を正式発表 「読売オンライン(2018年10月30日 10時51分)」より
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【ワシントン=黒見周平】米国防総省は29日、中米ホンジュラスなどから移民集団が米国に向かっている問題で、兵員5200人をメキシコ国境に新たに派遣すると正式発表した。
国防総省によると、派遣されるのは米陸軍が主体で、フェンスの設置や監視、輸送、医療業務などで国境警備隊を支援する。約800人はテキサス州のメキシコ国境に向けて既に出発しており、週内に派遣を完了する見通しだという。
また、米税関・国境取締局は移民集団の規模について、約3500人と約3000人がそれぞれ米メキシコ国境を目指していると分析していることを明らかにした。
トランプ米大統領はツイッターで、「法的手続きなしには米国入国は認められない」と強調し、移民集団の流入について「侵略行為であり、軍が待ち構えている」と書き込んだ。