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■ 「中国産食品を闇雲に避ける人」が知らない事実 中国産=危険という発想が染み付いてないか 「東洋経済オンライン(2024.12.27)」より
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本稿では、科学ジャーナリストの松永和紀氏著『食品の「これ、買うべき?」がわかる本』より一部抜粋・編集して、中国産の食品および農薬や食品添加物の安全性についてぞれぞれ紹介する。
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輸入食品の中でとくにイメージが悪いのは中国産です。それも無理からぬこと。中国産食品は2000年代初頭、冷凍ほうれん草に大量の農薬が残留していたり、うなぎから発がん性の疑いがある抗菌剤が検出されたり、さまざまな問題が起きました。

2008年はじめには、中国産餃子を原因とする薬物中毒事件が発覚。工場で従業員が故意に農薬を投入していました。中国産に対する不安が高まり、週刊誌などで盛んに報道されました。

でも、中国は日本の輸入相手国としてもっとも大きく、輸入件数の3~4割を占めています。水産物やその加工品が多く輸入されているほか、そば、あずき、野菜、きのこ、さまざまな農産加工品も大量に入ってきています。中国なしでは、日本の食卓は成り立ちません。

中国にとっても日本は大事な"お得意様"です。そのため、中国政府は規制を強化し安全性の改善に取り組みました。また、中国側と取引する日本の輸入商社や食品メーカー、生協なども、中国側の生産者や加工事業者などの指導や製品検査などに取り組みました。

問題が生じると日本企業や生協自体の大きな損失やイメージダウンにもつながるので、日本側も必死です。厚生労働省や自治体の検査も、中国に対して厳しく行われるようになりました。
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私は餃子事件の後、何度か中国を訪問して日本向け野菜の栽培地や冷凍加工工場などを視察しましたが、日本国内の工場よりも安全管理のレベルは上、と思うことがしばしばありました。中国人と日本人が共同で取り組んでいるのです。

日本の食料自給率はカロリーベースで38%しかありません。日本で休耕地を農地に変え生産をがんばったところで、日本の1億2000万人強の食品生産をまかなうにはまったく足りません。

水産物も十分な量はとれません。輸入食品、中国産食品も、日本人の食卓を助けてくれる大切なパートナーです。偏見のない目で見てゆきましょう。
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(米 以下、筆者は国の基準策定にさほど疑問は抱いていないようで、安心感の推奨で終えている。私はやはり割高でも「なるべく国産派」を捨てきれない。)












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最終更新:2024年12月28日 07:55