| マクラーレン MP4-12C '10 | ||
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| メーカー | マクラーレン | |
|---|---|---|
| 英名 | McLaren MP4-12C '10 | |
| エンジン | M838T | |
| タイプ | ノーマルカー スーパーカー | |
| カテゴリー | N600 | |
| 総排気量 | 3,800cc | |
| 最高出力 | 609PS/7,500rpm | |
| 最大トルク | 64.3kgfm/3,000rpm | |
| 駆動形式 | MR | |
| 全長 | 4,509mm | |
| 全幅 | 1,908mm | |
| 全高 | 1,199mm | |
| 車両重量 | 1,350kg | |
| 重量バランス | 44対56 | |
| トランスミッション | 7速 | |
| 最高速度 | XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らない場合は抜かしてよい) | |
| 登場 | グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 グランツーリスモSPORT グランツーリスモ7 | |
| 備考 | ダート走行不可 | |
概要
マクラーレン F1以来、およそ15年ぶりとなるオリジナルロードゴーイングカー。車名は「V12エンジン並みの性能を備えカーボンファイバー(Carbon Fiber)を使用した車両」に由来する。
MP4とは、1981年以来マクラーレンのF1マシンで使用されている呼称で、後期は車名から"MP4"の表記が外れて"12C"と呼称された。
解説
最大の特徴は、市販車としては世界初となる1ピース構造のカーボンファイバーコンポジットシャシーを採用している事である。「モノ・セル」と呼ばれるこのシャシーは、コックピットを囲む構造体が一体成形のカーボンコンポジットで構成されている。単体重量は僅か80kgに抑えられており、更に金属疲労が発生しにくいとされている。
搭載エンジンは、日産製VH型エンジンの構造を参考にリカルド社と共同で独自開発したM838T型3.8L V8ツインターボで、最高出力は600psになる。ドライサンプ化とフラットプレーンクランクシャフトの採用により、車体中央の低位置へのマウントを可能にした。
これに組み合わされるトランスミッションはゲトラグ製7速DCTで、「プリ・コグ」と呼ばれるシフト時間の短縮機構を備えている。
サスペンションは前後ダブルウィッシュボーンで、電子制御サスペンションを導入してハンドリングと乗り心地の両立が図られた。インパネの「アクティブダイナミクスパネル」の操作により、ノーマル・スポーツ・ハイパフォーマンスの3モードを切り替えられる。
更にコーナーリング時に内側のリアタイヤにブレーキを掛ける事でアンダーステアを防ぐ「ブレーキステア」を備える。現在のハイパフォーマンスカーではトレンドとなったエアブレーキ等のハイテクデバイスも装備され、強力なダウンフォースを発揮する。
0-100km/h加速は3.1秒、最高速度は330km/hと発表されている。ニュルブルクリンク 北コースでは非公式ながら7分28秒を記録している。
2012年にはマイナーチェンジが施され、最高出力が625psに向上した他、ヘッドライト等にも改良が加えられる。なお、マイナーチェンジ前に購入したオーナーには、改修を無償で行うアフターケアがされるという。
2014年4月4日に生産終了が発表、 MP4-12Cは僅か3年ほどで姿を消す事となった。2014年3月のジュネーブモーターショー14で初公開された650Sが事実上の後継車と言われている。


