■ イスラエルの為の戦争はもうご免だ?(その1) 「ROCKWAY EXPRESS(2013.9.26)」より
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 シリアに対する軍事行動を執拗に追求するアメリカ政府の背後に親イスラエル・ロビーの活動がある、ということは言わずもがなであるが、以下の記事はそのことを明確に指摘している。

 アフガン戦争もイラク戦争もリビヤ戦争も、全てアメリカ内の親イスラエル・ロビーの強い意向あるいは影響力によって議会で決定され実施されてきたことであり、またアメリカ国民が親イスラエル系ないしやユダヤ系に握られているマスメディアの発する情報によって自らの思考を形付けられて、その戦争を支持してきた結果である。

 要するに、アメリカの政策、とりわけ外交政策はユダヤ系アメリカ人によって決められてきたといってよいであろう。それは500万のユダヤ系が3億のアメリカ国民の意思を無理やりに代表してきたようなものである。そしてその目的はアメリカの国益ではなく、イスラエル・ユダヤの利益である。

 しかし9月10日号の「オバマ政権:シリアの化学兵器使用の証拠提出を拒否」で以下のように、「これは、人類史の一つのターニングポイントなのかもしれない。『世界を牛耳ってきた勢力』が好き放題に戦争をすることができなくなってきていることを示している、と言えそうだ」と記したように、今回のシリア戦争も親イスラエル・ロビーの働きで戦争の方向に追いやられてきたのであるが、シリア攻撃は中止となったことは画期的なことであり、以下の記事でも、今回のアメリカのオバマ政権の「シリア攻撃中止」を「歴史的転換の開始かもしれない」と指摘している。

 このように、アメリカを始めとする世界の人々が覚醒しだしているようなので、これからの世界はイスラエル・ユダヤが願う方向なり内容とは異なる方向、内容に世界は向かっていく可能性を感じさせられるのである。またそうならなければ、人類がこの大地に住まわせてもらえる資格を失うかもしれないし、そうなった場合には、天変地異というものが、その規模を巨大化し、人類の戦争など幼児の屁のように思わせる事態が生じるかもしれないのだ。

(※ 以下略、ブログ本文で)

■ イスラエルの為の戦争はもうご免だ?(その2) 「上に同じ」より
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 アメリカはイスラエルの安全保障上の理由から、中東ではイスラエルに対し敵対的姿勢を取る国を今までに次々に攻撃してきた。イラクやリビヤはそのライン上にあるし、シリアも同様である。

 イスラエルとアメリカがシリアを攻撃するだろう、ということは「イスラエルはヨルダンとトルコの協力でシリアを包囲し弱体化させられる。そのための戦略的環境を整えねばならない。この中核となるのはイラクのサダム・フセイン体制の打倒である」と「完全な断絶・イスラエルの領土保全のための新戦略」というネオコンが書いたシナリオに書かれているから想定できたことだ。

 だから、化学兵器の使用は、「レッド・ラインだ」とオバマ大統領が語った時には、誰かが化学兵器を使用し、それをシリア政府がやったと喧伝し、レッドラインを超えたのだから、アメリカは攻撃する、というシナリオ通りにことが進んだ、と理解できるものであった。筋書きさえも分かっていたことなのだ。

 このイスラエル政府に対する提言書の装いを持つ論文では、イラクのサダム・フセイン体制が打倒されるべきこと、つまり政権が転覆させられることも記されている。またシリア攻略時には、トルコとヨルダンがイスラエルに協力することまで示されている。従ってシリア紛争は、その真相はイスラエルの戦略的陰謀が実行に移されたものなのだ。

 このイスラエルの陰謀をアメリカで外交政策として推進してきたのが、ネオコンと言われる者たちであり、特に今は「アメリカ新世紀のためのプロジェクト」という殆どがユダヤ人で構成されるシンクタンクに結集しているメンバーたちである。こうしてアメリカ国民の血税で築かれた巨大なアメリカの軍事力が、イスラエルの戦略的陰謀のために使用させられる、という構図が出来上がっているのだ。イラク戦争にしても動員させられ、血を流したのはアメリカの青年たちであり、その攻撃を受けるイラク人であった。
(※ 以下略、続きはブログ記事で)

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■ イスラエルの為の戦争はもうご免だ?(その3 最終章) 「ROCKWAY EXPRESS(2013.9.28)」より
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 このブログではしばしば指摘してきたことだが、イスラエルはその敵対的姿勢を改め、パレスチナ問題の解決に向けて、最後の努力を真摯に行うべきである。イスラエルがパレスチナ問題をアラブの同胞たちが納得できる形で解決すれば、シリアのイスラエルに対する敵対感情も収まるのである。ましてイランがイスラエルの破滅を図って攻撃するなどということはアリはしないのだから。

 ではその解決とは何か、と言えば、これもまた既にこのブログで再三再四指摘した内容である。「常にこのブログで指摘してきたことだが、イスラエルが生き残る道はただ一つ、1967年の第三次中東戦争勃発前の境界線に戻ることであり、パレスチナ国家の樹立を実現し、その新生国家と平和条約を締結し、更にはその新生国家に対して内外共の支援をするところにある」(2011年6月7日号)

 しかしもしもイスラエル・ユダヤがその特異な「選民思考」で、世界制覇というようなことを夢想しているとすれば、彼らの生き残る道は最小限にせばめられてしまうであろう。彼らが流浪の民であった過去の歴史が再び再現されないとも限らなくなる。今回のアメリカのシリア攻撃が頓挫した経緯からも、世界の潮流としては、今までの構図、すなわちアメリカ議員を脅してイスラエルに敵対する勢力をアメリカ軍の力で叩き潰す、という構図は実現されなくなってきている。アメリカ人が目覚めだしているのだ。

 従って彼ら一般アメリカ人の覚醒が深まり、500万のユダヤ人が残りの3億のアメリカ人の鼻づらを引き回し、脅迫という手段を駆使して好きなようにしてきた、という歴史をあまねく知り尽くせば、ユダヤ人のいる場所は少なくともアメリカには無くなってしまうであろう。
(※ 以下略、続きはブログ記事で)









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最終更新:2013年09月29日 16:52