グランツーリスモWiki

シトロエン クサーラ ラリーカー '99

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

シトロエン クサーラ ラリーカー '99
Image Credit : 画像を引用した場合、引用元を表記。
メーカー シトロエン
英名 Citroen XSARA Rally Car '99
年式 1999
エンジン XU10J
タイプ レーシングカー
F2キットカー
カテゴリー Gr.X
PP(初期値) 474
総排気量 1,998cc
最高出力 299PS/8,500rpm
最大トルク 25.5kgfm/7,000rpm
パワーウエイトレシオ 3.21kg/PS
駆動形式 FF
吸気形式 NA
全長 4167mm
全幅 1855mm
全高 1305mm
車両重量 960kg
重量バランス 51対49
トランスミッション 6速
登場 グランツーリスモ3(未作成)
グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
備考 1999年のWRCで上位クラスを打ち破り
2回も総合優勝した瞬足のシトロエンのラリーカー

概要


ZXの後継モデルとして1997年に登場した、Cセグメントハッチバック/ステーションワゴン・クサーラ(クサラ)。その3ドアハッチバックをベースに、シトロエンが1998年から世界ラリー選手権(WRC)に投入したのがクサーラ キットカーである。

こちらは1999年のF2キットカークラス参戦用マシンをベースにしたもの。F2キットカーとは、2Lまでの自然吸気エンジンを搭載する2輪駆動車がベースの競技車両である。1995年から設けられたキットカー規定を契機に、堰を切って欧州メーカーはWRCに参戦を開始し、様々なキットカーが登場した。年々性能が向上してきた4WDターボのWRカーに対して、こちらはエンジン改造がほぼ無制限、かつ前後トレッドとボディサイズの変更も可能で、空力付加物が追加できた。さらに市販状態から270kgの軽量化まで許された。

基本構造やエンジンは同じくPSAグループ(現在のステランティス)のプジョー306 Maxiと共通の機構で、前輪駆動+2リッターNAエンジンを搭載。306譲りの軽量なパッケージのおかげか、ターマック(舗装路)ステージのラリーでは上位クラスのWRカーをも上回る速さも得ている。

解説

このクサラキットカーは既存のF2キットカーと異なり、意欲的な機構が盛り込んだのと同時に、あくまでもターマックに特化したコンセプトだったところが新鮮であった。マシンを手がけたのは、後にクサラWRCも手がけるフランス人のジャン・クロード・ボカール。彼はかつてプジョーで名マシン・205ターボ16を手がけた一人でもある。

エンジンは兄弟車の306 Maxiと同じXU10J型2リッターツインカムだが、チューンはシトロエン・スポールが担当。吸気系は珍しい前方吸気で、過給機を使えないNAのため、グリル背後にはラム圧によるエアボックスを追加した結果、パワーは300psを優に超えていたとも言われた。これだけのパワーを無駄なく伝えるために、駆動系はどのライバルも採用していないアクティブデフを採用。結果的にタイヤに優しいだけではなく、従来FFでは不利だったRの小さいコーナーでも問題なくトラクションをかけられるようになったのである。このほか、FFで強いパワーを掛けるとホイールスピンが避けられないため、油圧式の電子制御デフにはトラクションコントロール機能が組み込まれていた。

これによりターマックで行われるラリーの大会ではクサラは路面に貼りつくように走り、加減速もコーナリングもWRカーを凌ぐ性能を見せた。さらに、4WDのような立ち上がり加速を得られないFFゆえの弱点を補うべく、車幅はWRカーよりも60mm大きい1830mmまで拡大。タイヤは18インチだったが、アップライトはツーリングカーばりに冷却フィンが付いた凝ったものだ。

1998年こそ入賞1回のみで終わったが、1999年にはラリー・カタルーニャでフィリップ・ブガルスキーがWRカーも含めた総合リザルトで優勝。ハイパワーな4WDターボが君臨してきたWRCで前輪駆動車が優勝を記録したのは、1988年のオペルカデット以来のことだった*1

続く第6戦ツール・ド・コルス(ラリー・ド・フランス)でも1位にブガルスキー、2位にヘスス・プラスが入り、なんと1-2フィニッシュする偉業を成し遂げた。ところが、あまりの速さにWRカーで出場していた陣営からは不満が続出。これに配慮したFIAは、2000年からFFキットカーの最低重量を20キロ引き上げるとともに、ターボ4WDカーと同様に吸気制限を設けることを決定。これによりキットカーの戦闘力は大幅に低下してしまった。結局、シトロエンはクサラキットカーをベースにWRカーを開発し、上位クラスへ移行したが、この車両自体はプライベートチームを中心に使用され続け、その後もWRCで出走していた。

登場シリーズ

グランツーリスモ3


グランツーリスモ4


グランツーリスモ(PSP)


グランツーリスモ5


グランツーリスモ6


コメント

  • こいつにRSSタイヤ履かせてターボ付けてトラ山走ると気持ちよくなる -- (ラーメン屋) 2024-06-21 23:51:55
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー
注釈

*1 ラリー・ニュージーランドにおいて記録(マニュファクチャラータイトルには計上されないラウンド)。