日産 ザナヴィ ニスモ GT-R 03 | ||
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メーカー | 日産 | |
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英名 | Nissan Xanavi Nismo GT-R '03 | |
年式 | 2003 | |
エンジン | VQ30DETT | |
タイプ | レーシングカー JGTC-GT500 | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | 583 | |
総排気量 | 2,987cc | |
最高出力 | 485ps/5,600rpm | |
最大トルク | 75kgfm/4,000rpm | |
パワーウエイトレシオ | 2.19kg/PS | |
駆動形式 | FR | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,600mm | |
全幅 | 1,885mm | |
全高 | 1,220mm | |
車両重量 | 1,080kg | |
重量バランス | 52対49 | |
トランスミッション | 6速 | |
登場 | グランツーリスモ4 プロローグ グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | チャンピオン2冠を獲得し、 有終の美を飾った最後のスカGのGTマシン |
概要
日産とニスモがJGTC(全日本GT選手権)2003年シーズンに投入されたザナヴィニスモ GT-Rは、2003年のJGTCのドライバーとチームの両チャンピオンをもたらしたGTマシン。
このシーズンのドライバーラインナップは本山哲とミハエル・クルムのコンビを継続しており、スカイラインGT−Rにとっては最後のGTマシンである。
このシーズンのドライバーラインナップは本山哲とミハエル・クルムのコンビを継続しており、スカイラインGT−Rにとっては最後のGTマシンである。
解説
90年代、全日本GT選手権を直列6気筒エンジンで戦い苦境に陥っていたGT-Rは、2002年の市販車両の生産中止を待って、RB26DETT型エンジンをV型6気筒VQ30型へ換装した。
この進化型GT-Rが実戦デビューしたのは2002年5月。日産はこのマシンで実戦テストを重ね、翌年さらに車室前後の構造をパイプフレームに変更した2003年型GT-Rをデビューさせたのである。
このGT-Rはトランスアクスルを採用するいっぽう、思い切った空力デザインを採用するなど意欲溢れるマシンに仕上がっていた。走行性能も大幅に向上、これまで不得意だったコーナリングでライバルをしのぐ操縦性を示し、「コーナリングマシン」とまで呼ばれた。
2台がニスモ、1台がインパルからシリーズに参戦した2003年型GT-Rは、狙い通り生きかえって猛威を振るった。開幕戦こそ、ゼッケン23、ザナヴィ ニスモ GT-Rはスープラに次ぐ2位に終わったが、第2戦ではゼッケン22の影山 正美/リチャード・ライアン組、第4戦と第8戦ではゼッケン12のブノア・トレルイエ/井出有治組が優勝した。
そんな中、ゼッケン23の本山/クルム組は、第2戦以降4位、3位、5位、11位、5位、3位と入賞を続けた。優勝こそなかったが、上位入賞すればするほどウェイトを課せられるJGTCでは、理想的な戦い方だった。その結果、本山/クルム組はJGTCのシリーズチャンピオンとなり、ニスモはチームチャンピオンを獲得するという完勝を遂げたのである。
日産陣営はすでに、このシーズン限りでJGTCのベース車両をフェアレディZへ切り替える決断を下していた。99年以来の栄光は、GT-Rにとってまさに有終の美であり、スカイラインGT−Rとしては最後の栄光を残した。