三菱 ランサー 1600 GSR ラリーカー '74 | ||
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メーカー | 三菱 | |
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英名 | Mitsubishi Lancer 1600 GSR Rallycar '74 | |
年式 | 1974 | |
エンジン | 4G32 | |
タイプ | レーシングカー ラリーカー | |
カテゴリー | Gr.X | |
PP(初期値) | XXXX | |
総排気量 | 1,597cc | |
最高出力 | 160ps/X,XXXrpm | |
最大トルク | XX.Xkgfm/X,XXXrpm | |
パワーウエイトレシオ | 5.16kg/PS | |
駆動形式 | FR | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 3,965mm | |
全幅 | 1,525mm | |
全高 | 1,360mm | |
車両重量 | 825kg | |
重量バランス | 54対46 | |
トランスミッション | 5速 | |
ダート走行 | 可能 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | 後のランエボ快進撃の礎になったラリーカー |
概要
三菱が1974年の世界ラリー選手権に出場するために
初代ランサー
をベースに開発されたラリーカー。
デビュー戦で早くも1位から4位までを独占するなど、世界の自動車メーカーを相手に活躍していた。
デビュー戦で早くも1位から4位までを独占するなど、世界の自動車メーカーを相手に活躍していた。
解説
三菱自動車は1973年2月に発表したランサー 1600 GSRを、同年末のサザンクロスラリーに送り込んだ。1.6L直列4気筒SOHCエンジンはSUキャブレターをソレックス製に換装、カムを交換、4-2-1タイプのエキゾーストマニホールド採用などにより、ノーマルの110 PSから160 PSへとパワーアップされていた。
軽量コンパクトなボディにパワフルなエンジンを搭載したランサーは、国際ラリーのデビュー戦だったこのサザンクロスで優勝。翌74年、世界ラリー選手権の1戦であるサファリラリーへの挑戦を決定した。サファリラリーは全長6000.0 km、5日間という、WRCの中でももっとも過酷なラリーだ。
ランサーは決して十分な体制でサファリに参戦したわけではなかった。スタート直前まで現地で車両の準備が続き、未完成の状態でスタートを迎え、サービス地点でまだ追加の作業が進められるというありさまだった。なにしろこの年のランサーには、バケットシートすら装備されていなかったのである。
しかしランサーはこの厳しい状況の中、総合優勝を果たした。ドライバーは地元ケニア在住のインド人、ジョギンダ・シンである。世界でもっとも有名なラリーでの劇的な勝利により、三菱ランサーの名は世界中に知れ渡ることとなる。76年には再びシンとランサーがサファリを制覇。またサザンクロスラリーでは、74年以来4年連続で優勝が続いた。
その後、オイルショックや環境規制のために三菱自動車のモータースポーツ活動は一時中断されるが、ここで得たノウハウが、のちのランエボへと継承されたのである。