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2024年クルマ界ニュース 5月編 - (2024/05/20 (月) 14:12:07) のソース
ここでは、2024年5月のクルマ業界ニュースをピックアップしてお届けしたい。 先月←[[2024年クルマ界ニュース 4月編]] 次月→[[2024年クルマ界ニュース 6月編]] ---- もくじ #region() #contents() #endregion ---- **あの英雄の死から30年。アイルトン・セナ没後30年 &image(https://pbs.twimg.com/media/GMa_g2ebcAAsSVE?format=jpg&name=medium)世間的にはゴールデンウィーク中盤、ちょうど5年前には日本が、平成から令和へと元号が変わった日付でもある5月1日。 しかしこの日は我々車好きには忘れてはいけない日である。「音速の貴公子」&bold(){[[アイルトン・セナ]]がイモラの地に散った日だ。}その事故死から今年で30年を迎えた。1994年の5月1日も、その後のF1の世界を変えてしまった日である。 &image(https://pbs.twimg.com/media/GMaANymbMAAVYaP?format=png&name=small)30年前のあの日のイモラは非常に異常だった。2日前にはバリチェロが負傷、1日前にはラッツェンバーガーが事故死、そしてそんな中で迎えた5月1日、セナが散った。 世界中に多くのショックを与え、F1というカテゴリーの未来すらもどうなるか(FIAは安全対策を次々と施したがそれでも重大事故が相次ぎ、さらに対策の中には過剰だと思われるものもあったりしており、カテゴリーの人気が低迷、F1が消滅しかねない事態にまでなっていた)も分からない状態となったこの出来事だが、彼の犠牲は無駄ではなく、現代に於いて施行されている安全対策のきっかけを作ったのである。 時代が変わろうとも、彼が残した伝説とドラマ、そしてその生き様は世代を超えて語り継がれている、F1を代表する永遠に輝く速さの象徴となった。 &image(https://cdn-image.as-web.jp/2024/04/23122214/asimg_00_dppi_2c662729665eba0.jpg)そのセナの死から30年を迎えるのに合わせて、世界中で様々な企画や追悼イベントが展開されており、5月1日にはイモラサーキットでセナ没後30年のイベントが行われた。 &image(https://pbs.twimg.com/media/GMgRFBhWgAABVGO?format=jpg&name=large)&image(https://pbs.twimg.com/media/GMgRGuUXsAAndOY?format=jpg&name=large)&image(https://pbs.twimg.com/media/GMgRHxsWcAALi5S?format=jpg&name=large)&image(https://pbs.twimg.com/media/GMgRJAEXkAAaNbb?format=jpg&name=large) &image(https://cdn-image.as-web.jp/2024/05/17081558/asimg_24R07EmiliaTh-SennaRun-XPB2_d0664693adb7238.jpg)5月17〜19日に行われたF1のエミリア・ロマーニャGPではセバスチャン・ベッテルの呼びかけで、ドライバーたちをはじめとするF1関係者が、セナとラッツェンバーガーを追悼するイベントも行われた。&image(https://cdn-image.as-web.jp/2024/05/17081051/asimg_24R07EmiliaTh-SennaRun-XPB1_86646927b0a3f5.jpg) &image(https://cdn-image.as-web.jp/2024/05/18065939/asimg_24R07EmiliaFr-Tsu-RB1_626647d34b2491e.jpg)また、各ドライバー達は、セナのヘルメットを模したフェイスマスクを被ったり、決勝レース前にはセバスチャン・ベッテルが所有するマクラーレンMP4/8のデモランも行われ、セナとラッツェンバーガーの没後30年を弔った。 &image(https://cdn-image.as-web.jp/2024/05/20004154/asimg_XPB_1278631_1200px_5c664a1dc140a16.jpg) &image(https://www.lego.com/cdn/cs/set/assets/bltf8476f68fa47b137/10330.png?format=webply&fit=bounds&quality=60&width=640&height=640&dpr=2)この他にも、3月の話だが、レゴブロックが、セナが乗ったMP4/4を商品化。セナ氏のレゴ人形付きである。 また命日の前の4月30日に、Netflixでセナの半生をガブリエウ・レオーニ主演で描くドラマシリーズの配信が発表された。 &youtube(https://youtu.be/Zho3EFiiFYQ?si=76db22ELs9u1AmOc) SNSでの様々なセナの追悼コメント。 #twitter_widget3(){<blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">Across the world, Ayrton Senna’s legacy lives on<a href="https://twitter.com/hashtag/F1?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#F1</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/Formula1?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Formula1</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/Senna30?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Senna30</a> <a href="https://t.co/hSbuBf3x42">pic.twitter.com/hSbuBf3x42</a></p>— Formula 1 (@F1) <a href="https://twitter.com/F1/status/1785697436737921285?ref_src=twsrc%5Etfw">May 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>} #twitter_widget3(){<blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">An Icon. Always.<a href="https://twitter.com/hashtag/Senna30?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Senna30</a> <a href="https://t.co/la7QbQJuoL">pic.twitter.com/la7QbQJuoL</a></p>— EA SPORTS™ F1® (@EASPORTSF1) <a href="https://twitter.com/EASPORTSF1/status/1785686282846294203?ref_src=twsrc%5Etfw">May 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>} &image(https://images.daznservices.com/di/library/DAZN_News/cd/83/2020-04-14-hill-senna_1qrhzz7u0fv1t1m62j3s6bl1cf.jpg?t=2007289537&w=800)なお、セナ最後のマシンとなったFW16を生み出したエイドリアン・ニューウェイ氏は奇しくもこのセナの命日の5月1日にレッドブル離脱を発表し、「新たな挑戦がしたい」とコメントしたが、もしかすると彼の命日に合わせて発表したのも彼の事も少し頭に浮かんでいたのかもしれない。 #twitter_widget3(){<blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">The Team announces that Chief Technical Officer Adrian Newey will leave the Red Bull Technology Group in the first quarter of 2025.<br><br>The engineering supremo will step back from Formula 1<br>design duties to focus on final development and delivery of Red Bull’s first hypercar, the… <a href="https://t.co/FSSHqzieip">pic.twitter.com/FSSHqzieip</a></p>— Oracle Red Bull Racing (@redbullracing) <a href="https://twitter.com/redbullracing/status/1785607957427765517?ref_src=twsrc%5Etfw">May 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>} ※当Wikiでも[[もし、アイルトン・セナが今でも生きていたら?>クルマの世界の「もしも……」]]という「IF」のシナリオを考えたので、ぜひそちらも読んでほしい。 **もはや絶滅危惧種?のV型12気筒搭載、フェラーリ12チリンドリ登場 &image(https://pbs.twimg.com/media/GMnmY6_akAAaw08?format=jpg&name=large)フェラーリが新たなモデルの車をこの月、発表した。 その名前は&bold(){12 チリンドリ}。読み方はイタリア語で&bold(){12Cilindri(ドーディチ・チリンドリ)}と読む。 言葉の意味としては&bold(){12気筒}という意味で、その名前の通り&bold(){6.5リッターV型12気筒をフロントに搭載、しかも今のスーパーカーでは珍しく無くなったターボもハイブリッドも無いという2020年代の車としては珍しすぎるノンハイブリッド、自然吸気の大排気量エンジン車である。} ちゃんと排ガス規制に対応するとしているが、ハイブリッド無しで大排気量のV12エンジン搭載のフロントエンジン車という前時代的な車を2020年代の現代に発表するという、すげー割り切った[[フェラーリ]]の男気を感じさせる?一台である。 ちなみに、クーペモデルとスパイダーモデルの2モデルが用意される。 &image(https://pbs.twimg.com/media/GMnmY6_bgAANJg6?format=jpg&name=large) **アストン、あんたもかい!アストンマーティンが新型V12エンジンを発表 &image(https://cdn-image.as-web.jp/2024/05/05123016/asimg_THE_DAWN_OF_A_NEW_V12_ERA_011_376636fd47c3fe8.jpg)同じV型12気筒の話題としてアストンマーティンも5月1日に新型のV型12気筒エンジンを発表した。 チリンドリの方はノンターボであるがこちらはツインターボ搭載、全面的な設計の見直しにより最高出力835PS、最大トルクは1000Nmを発揮。 強化されたシリンダーブロックとコンロッド、形状を変更したカムシャフトを組み込んだ再設計のシリンダーヘッド、さらに新しい吸気ポートと排気ポートを内蔵し、また、スパークプラグの位置を変更し高流量の燃料インジェクターを採用することで、クラストップレベルのパフォーマンスと効率性を実現。新たに導入した高速で低慣性ターボチャージャーによりパフォーマンスに加え、スロットル・レスポンスも向上しているという。 このエンジンは、2024年後半のデビューが予定される新しいフラッグシップ・モデル車に搭載予定と発表しており、ますますV12エンジンの火種は消えそうにも無さそうであろう。 **力士より目立つ⁉︎尊富士凱旋パレードにメルセデスAMG SLが⁉︎ &image(width=450,https://pbs.twimg.com/media/GMeqA_SbwAAtTPF?format=jpg&name=large)ちょっと気になった意外なところでの車にまつわるニュース。 3月場所を優勝した大相撲の尊富士関の故郷、青森での優勝凱旋パレード。その際オープンカーとして使われたのがなんとメルセデスの最新鋭モデルの[[AMG]] SL 43が使われた。 調べたところ、メルセデス車を販売するヤナセの西青森支店が提供したものだと判明。しかしちょっと我々車ファンには力士よりも目立ってしまう?モデルであった事には間違いない。 **7月の通常のトミカの新車に、BNR32型スカイラインGT-Rが出るぞ! &image(width=200,https://pbs.twimg.com/media/CcxAVuiUEAAHcCN?format=jpg&name=360x360) &image(width=450,https://pbs.twimg.com/media/GNMBKLEbIAAv2pZ?format=jpg&name=900x900)&bold(){マジです。(汗)} まさかの令和の時代の通常のトミカのラインナップに、既に35年前、平成元年の頃に作られた旧車であるBNR32型スカイラインGT-Rが新車として加わると言う[[あの男>中里毅]]も驚くであろうニュース。筆者ですらも驚きましたよ。 こうした旧車は本来トミカプレミアムでリリースされるのが常で(ちなみにR32自体はもう既にトミカプレミアムに入っている)、あくまで通常のトミカは現行車か、最近に作られた車をラインナップするのが当たり前。例外としてかなり前の昔にもスバル360といった旧車を新規金型としてリリースしていた事もあり、現行ラインナップの中にもR34のパトカー仕様があるとはいえ、R34よりも古いR32の登場という展開は、これは誰も予測出来なかった。&image(width=450,https://www.takaratomy.co.jp/products/tomica/new/images/2111/pic_001_01.jpg) ただ、実は元々ダイハツロッキーかトヨタライズのパトカーを予定していたのだが、あのダイハツ不正騒動でまだ問題は解決していなかったと言う事情があり、そこで急遽、過去にイベント用や頭文字Dのドリームトミカで出していたR32を、ピンチヒッターとして呼び出したのでは?と噂されている。まあ、R32ならネオクラシックブームのおかげで今では若い世代の人の方にも人気があるし、現在でも日産がこの車のEV化を進めていたりするので、現代でも出しても問題ない……か? &youtube(https://www.youtube.com/watch?v=pqG1k9UckhM) 何にせよ、あの[[ダイハツ]]不正問題の影響でまさかの旧車が令和の時代の通常のトミカのラインナップに入る事になるという、災い転じて福となった(?)思わぬ展開、今後、7月の時に改めてレビューを掲載したいと思う。 **こちらもすごい⁉︎ホットウィール×トランスフォーマーコラボミニカー &image(https://blog-imgs-171.fc2.com/s/n/a/snakas/Hot-Wheels-x-Transformers-Optimus-Prime-01.png)「嘘だろ承太郎!」と言ってしまいたいくらい信じられないニュースが、アメリカを代表するミニカー、ホットウィールの方にも起きた。 なんと、日本でもお馴染みの「トランスフォーマー」シリーズとのコラボとして、トラックなどの牽引車を集めたシリーズ「トラックフリート」の方でオプティマス司令官、通常版の「ベーシック」にはバンブルビーが登場するのである。 &image(https://pbs.twimg.com/media/GMqAt4aagAA3STF?format=jpg&name=medium)しかし、こちらのコラボに違和感を感じた人もいるのでは無いか? &bold(){「アメリカでトランスフォーマーの商品出しているのはハズブロ社だよね?なぜライバルであるマテル社のミニカーのホットウィールで出ているの?」} &image(https://blog-imgs-161.fc2.com/s/n/a/snakas/hasbromattel.jpg)実はこれ、&bold(){ハズブロとマテルが共同ブランディング契約、両者の商品のコラボレーションを行うという企画で生まれたもの。} ハズブロとマテルはアメリカでは一二を争う大手玩具メーカー同士であり、永遠のライバル関係である事は知られているが、昨年に両社の所有するブランドを相互に共有する複数年のライセンス契約を締結した事を発表。既にバービーコラボのモノポリーや、トランスフォーマーコラボのUNO(ウノ)も出ている。そして、そのコラボが本格的に始動する今年はトランスフォーマーコラボの[[ホットウィール]]を発売する事になったのだ。 ライバルメーカー同士のコラボ商品と言えば日本でもこれに近いもので、バンダイのコンテンツである「ガンダム」をタカラトミーの商品である「トミカ」とコラボさせた「ガンダムトミカ」などが有名だろう。 &image(https://m.media-amazon.com/images/I/51pmOQbUtqL._AC_SX679_.jpg) 今後、他にもマテルとハズブロのコラボ企画商品が出るだろうから我々も楽しみにしておきたいところだ。