ここでは、2024年5月のクルマ業界ニュースをピックアップしてお届けしたい。
もくじ
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あの英雄の死から30年。アイルトン・セナ没後30年
しかしこの日は我々車好きには忘れてはいけない日である。「音速の貴公子」アイルトン・セナがイモラの地に散った日だ。その事故死から今年で30年を迎えた。1994年の5月1日も、その後のF1の世界を変えてしまった日である。
世界中に多くのショックを与え、F1というカテゴリーの未来すらもどうなるか(FIAは安全対策を次々と施したがそれでも重大事故が相次ぎ、さらに対策の中には過剰だと思われるものもあったりしており、カテゴリーの人気が低迷、F1が消滅しかねない事態にまでなっていた)も分からない状態となったこの出来事だが、彼の犠牲は無駄ではなく、現代に於いて施行されている安全対策のきっかけを作ったのである。
時代が変わろうとも、彼が残した伝説とドラマ、そしてその生き様は世代を超えて語り継がれている、F1を代表する永遠に輝く速さの象徴となった。






また命日の前の4月30日に、Netflixでセナの半生をガブリエウ・レオーニ主演で描くドラマシリーズの配信が発表された。
SNSでの様々なセナの追悼コメント。
loading tweet...— Formula 1 (@F1) May 1, 2024
loading tweet...— EA SPORTS™ F1® (@EASPORTSF1) May 1, 2024

loading tweet...— Oracle Red Bull Racing (@redbullracing) May 1, 2024
※当Wikiでももし、アイルトン・セナが今でも生きていたら?という「IF」のシナリオを考えたので、ぜひそちらも読んでほしい。
もはや絶滅危惧種?のV型12気筒搭載、フェラーリ12チリンドリ登場
その名前は12 チリンドリ。読み方はイタリア語で12Cilindri(ドーディチ・チリンドリ)と読む。
言葉の意味としては12気筒という意味で、その名前の通り6.5リッターV型12気筒をフロントに搭載、しかも今のスーパーカーでは珍しく無くなったターボもハイブリッドも無いという2020年代の車としては珍しすぎるノンハイブリッド、自然吸気の大排気量エンジン車である。
ちゃんと排ガス規制に対応するとしているが、ハイブリッド無しで大排気量のV12エンジン搭載のフロントエンジン車という前時代的な車を2020年代の現代に発表するという、すげー割り切ったフェラーリの男気を感じさせる?一台である。
ちなみに、クーペモデルとスパイダーモデルの2モデルが用意される。
アストン、あんたもかい!アストンマーティンが新型V12エンジンを発表

チリンドリの方はノンターボであるがこちらはツインターボ搭載、全面的な設計の見直しにより最高出力835PS、最大トルクは1000Nmを発揮。
強化されたシリンダーブロックとコンロッド、形状を変更したカムシャフトを組み込んだ再設計のシリンダーヘッド、さらに新しい吸気ポートと排気ポートを内蔵し、また、スパークプラグの位置を変更し高流量の燃料インジェクターを採用することで、クラストップレベルのパフォーマンスと効率性を実現。新たに導入した高速で低慣性ターボチャージャーによりパフォーマンスに加え、スロットル・レスポンスも向上しているという。
このエンジンは、2024年後半のデビューが予定される新しいフラッグシップ・モデル車に搭載予定と発表しており、ますますV12エンジンの火種は消えそうにも無さそうであろう。
力士より目立つ⁉︎尊富士凱旋パレードにメルセデスAMG SLが⁉︎
3月場所を優勝した大相撲の尊富士関の故郷、青森での優勝凱旋パレード。その際オープンカーとして使われたのがなんとメルセデスの最新鋭モデルのAMG SL 43が使われた。
調べたところ、メルセデス車を販売するヤナセの西青森支店が提供したものだと判明。しかしちょっと我々車ファンには力士よりも目立ってしまう?モデルであった事には間違いない。
7月の通常のトミカの新車に、BNR32型スカイラインGT-Rが出るぞ!
まさかの令和の時代の通常のトミカのラインナップに、既に35年前、平成元年の頃に作られた旧車であるBNR32型スカイラインGT-Rが新車として加わると言うあの男も驚くであろうニュース。筆者ですらも驚きましたよ。
こうした旧車は本来トミカプレミアムでリリースされるのが常で(ちなみにR32自体はもう既にトミカプレミアムに入っている)、あくまで通常のトミカは現行車か、最近に作られた車をラインナップするのが当たり前。例外としてかなり前の昔にもスバル360といった旧車を新規金型としてリリースしていた事もあり、現行ラインナップの中にもR34のパトカー仕様があるとはいえ、R34よりも古いR32の登場という展開は、これは誰も予測出来なかった。

ただ、実は元々ダイハツロッキーかトヨタライズのパトカーを予定していたのだが、あのダイハツ不正騒動でまだ問題は解決していなかったと言う事情があり、そこで急遽、過去にイベント用や頭文字Dのドリームトミカで出していたR32を、ピンチヒッターとして呼び出したのでは?と噂されている。まあ、R32ならネオクラシックブームのおかげで今では若い世代の人の方にも人気があるし、現在でも日産がこの車のEV化を進めていたりするので、現代でも出しても問題ない……か?
何にせよ、あのダイハツ不正問題の影響でまさかの旧車が令和の時代の通常のトミカのラインナップに入る事になるという、災い転じて福となった(?)思わぬ展開、今後、7月の時に改めてレビューを掲載したいと思う。
こちらもすごい⁉︎ホットウィール×トランスフォーマーコラボミニカー

なんと、日本でもお馴染みの「トランスフォーマー」シリーズとのコラボとして、トラックなどの牽引車を集めたシリーズ「トラックフリート」の方でオプティマス司令官、通常版の「ベーシック」にはバンブルビーが登場するのである。
「アメリカでトランスフォーマーの商品出しているのはハズブロ社だよね?なぜライバルであるマテル社のミニカーのホットウィールで出ているの?」

ハズブロとマテルはアメリカでは一二を争う大手玩具メーカー同士であり、永遠のライバル関係である事は知られているが、昨年に両社の所有するブランドを相互に共有する複数年のライセンス契約を締結した事を発表。既にバービーコラボのモノポリーや、トランスフォーマーコラボのUNO(ウノ)も出ている。そして、そのコラボが本格的に始動する今年はトランスフォーマーコラボのホットウィールを発売する事になったのだ。
ライバルメーカー同士のコラボ商品と言えば日本でもこれに近いもので、バンダイのコンテンツである「ガンダム」をタカラトミーの商品である「トミカ」とコラボさせた「ガンダムトミカ」などが有名だろう。

今後、他にもマテルとハズブロのコラボ企画商品が出るだろうから我々も楽しみにしておきたいところだ。