アウディ R8 LMS ultra '12 | ||
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メーカー | アウディ | |
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英名 | Audi R8 LMS ultra '12 | |
年式 | 2012 | |
エンジン | V型10気筒DOHC | |
タイプ | レーシングカー | |
カテゴリー | Gr.3 | |
PP(初期値) | 588 | |
総排気量 | 5,200cc | |
最高出力 | 536PS/8,000rpm | |
最大トルク | 55.0kgfm/6,500rpm | |
パワーウエイトレシオ | 2.33kg/PS | |
駆動形式 | MR | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 4,620mm | |
全幅 | 1,994mm | |
全高 | 1,195mm | |
車両重量 | 1,250kg | |
重量バランス | 47対53 | |
トランスミッション | 6速 | |
ダート走行 | 不可能 | |
登場 | グランツーリスモ6 | |
備考 | アウディのGT3マシンで、世界中のレースに参戦した |
概要
アウディ R8 LMS ultra '12は、アウディの高性能スポーツカーであるR8 5.2 FSI quattroをベースにしたGT3レーシングカーである。2012年に登場したエボリューションモデルで、軽量化や空力性能の向上が図られている。直噴5.2リットル90度V型10気筒エンジンは、550PS以上の出力を発揮する。
解説
アウディ R8 LMS ultra '12は、アウディのカスタマーレーシングが2011年から世界中のGT3レースのお客様に販売していたレーシングカーである。ベースとなったR8 5.2 FSI quattroは、アウディの最高峰のスポーツカーで、4WDシステムのquattroを搭載している。しかし、GT3のレギュレーションでは4WDは許されないため、quattroシステムは省かれており、ミッドシップリアドライブとなっている。トランスミッションはパドルシフトのシーケンシャル6速で、フロントスポイラーや大型リアウィングが装備されている。
2012年のスペックカーは、R8 LMSの改良版でR8 LMS ultraと呼ばれ、外観には大きな変化はないが、性能には大きな違いがある。
主なアップデートは、重量の軽減と空力性能の改善である。ドアパネルはアルミニウムからカーボンとファイバーグラスの組み合わせに変更され、重量は40kg軽くなって1,250kgになった。フロントとリアの空力パーツは細部まで洗練され、ダンパーの位置が変更された。フロントタイヤは大きくなり、吸気・排気システムも更新された。V10エンジンの出力は550PS以上と発表されているが、リストリクターによって519PSから560PSの間に制限される。
GT3カテゴリーは、ツーリングカーの試金石であり、多くの強力なプライベートチームが覇権を争っている。R8 LMS ultraは、世界中のチームから高い評価を得た。2009年からニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦しており、2012年に初めて総合優勝を果たした。日本の最高峰のツーリングカー選手権であるスーパーGTでも、2012年から多くのR8 LMSがGT300クラスで戦った。