日産 シルビア (CSP311) '65 | ||
Image Credit : 画像を引用。 | ||
メーカー | 日産 | |
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英名 | Nissan Silvia (CSP311) '65 | |
年式 | 1965 | |
エンジン | R型 直列4気筒OHV | |
タイプ | ノーマルカー 2ドアクーペ | |
カテゴリー | N100 | |
PP(初期値) | 317 | |
総排気量 | 1,595cc | |
最高出力 | 90PS/6,000rpm | |
最大トルク | 13.5kgfm/4,000rpm | |
パワーウエイトレシオ | 10.89kg/PS | |
駆動形式 | FR | |
吸気形式 | NA | |
全長 | 3,985mm | |
全幅 | 1,510mm | |
全高 | 1,275mm | |
車両重量 | 980kg | |
重量バランス | XX対XX | |
トランスミッション | 4速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | あれば記入 |
概要
日産 シルビア(CSP311型)は、1965年から1968年まで製造および販売していた中型スポーツクーペ車である。
本車は、1964年の第11回東京モーターショーに「ダットサン クーペ1500」として出品され、日産初の高級パーソナルクーペとして販売開始した。
フェアレディ(SP310型)のシャーシにSUツインキャブ付直列4気筒R型1600cc OHVエンジンを載せ、クーペボディを架装して作られた。
日本初4段フルシンクロシフト、クリスプカットと呼ばれた美しいデザインが特徴であったが、高価であったことから販売は低迷し、1968年をもって生産及び販売を終了した。
なお、次期型の登場は1975年まで待たなければならなかった。
ちなみにS13シルビアやフォーリア('05年のコンセプトカー)のデザインは本車の影響を受けている
解説
欧米の新しいセンスが日本に流れ込んできた1960年代、日本で一番最初に「洒落たパーソナルクーペ」にチャレンジした日産から登場したのがシルビアだった。名前はギリシャ神話の女神「シルビア」に由来している。
CSP311のコードネームからもわかるように、エンジンやフレーム、足まわりなどはスポーツカーのフェアレディ 1600を利用。それに専用のクーペボディを架装したため、とても手頃なサイズで乗りやすいパーソナルカーに仕上がっていた。
このシルビアの最大の特徴はデザインだ。大きな塊から鋭いナイフで削りだしたようなフォルムは簡潔そのもの。造形センスが未熟だった当時の日本では、ひときわ輝く存在であった。
デザイナーはドイツ出身のアルブレヒト・ゲルツ。当時すでにBMWの503や507といったスポーツモデルなどを手がけて、広く知られる存在だった。このシルビアを含めたアルブレヒトのデザインした車たちは、カーデザインといえばイタリアにばかり気を取られていた日本に、強烈な衝撃を与える作品でもあった。
デザイナーはドイツ出身のアルブレヒト・ゲルツ。当時すでにBMWの503や507といったスポーツモデルなどを手がけて、広く知られる存在だった。このシルビアを含めたアルブレヒトのデザインした車たちは、カーデザインといえばイタリアにばかり気を取られていた日本に、強烈な衝撃を与える作品でもあった。
しかしシルビアの誕生はあまりに先進的すぎていた。垢抜けたライフスタイルの表現としてクーペを乗り回すことなど、 まだ当時の日本人の感覚にはなかった。またそれに加えて、“それ”を理解するごく少数の愛好家は、折りしも輸入が自由化された外国車を選んだのである。
更に追い打ちをかけるように熟練工による手作りのボディを採用したため、価格が約120万円と、フェアレディより30万円高かった。サラリーマンの初任給が1万円台の時代であり、当時の1万円は現代に換算すると4.3万円程になる。当時の平均初任給と現在の平均初任給の差も考慮して計算すると、シルビアは現在の貨幣価値では2,600万円程に相当し、2024年1月現在、新車で購入出来る車たちではBMWのM8カブリオレや日産のR35 GT-R NISMO、ランボルギーニ ウラカンなどがほぼ同じ値段で購入出来ると聞くと、いかにシルビアの価格が高かったのかが分かるだろう。
結局、初代シルビアは3年間にわずか550台を生産して販売を終えた。とはいえ、このクルマが日本のスペシャルティ・カーの先駆けとなり、更にフェアレディZやトヨタの2000GTなどの手本となったのは間違いない事実なのである。
登場シリーズ
グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
コメント
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