三菱 ギャラン 2.0 DOHC ターボVR-4 '89 | ||
![]() | ||
メーカー | 三菱 | |
---|---|---|
英名 | Mitsubishi Galant 2.0 DOHC Turbo VR-4 '89 | |
年式 | 1989 | |
エンジン | 4G63 | |
タイプ | 4ドアスポーツセダンカー ホロモゲーションモデル | |
カテゴリー | N200 | |
PP(初期値) | 408 | |
総排気量 | 1,997cc | |
最高出力 | 205PS/6,000rpm | |
最大トルク | 30.0kgfm/3,000rpm | |
パワーウエイトレシオ | XX.XXkg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 4,560mm | |
全幅 | 1,695mm | |
全高 | 1,440mm | |
車両重量 | 1,340kg | |
重量バランス | 59対41 | |
トランスミッション | 5速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | レガシィに対抗して、 WRC•グループA参戦用のホロモゲーションモデルとして投入された、 三菱のトップグレード車。 |
概要

三菱 ギャランは、1969年から2005年まで製造及び販売されていた三菱の中型自動車で、ギャランの由来は、フランス語で勇ましいを意味している。
今では馴染みがない名前かもしれないが、三菱初の乗用車である『コルト』を源流に持つ同車はかつてはパジェロと並ぶ三菱の顔として一世を風靡した。
本車は1987年に6代目としてフルモデルチェンジされたギャランで、VR-4というグレードが追加された。
解説
1987年10月、三菱ギャランは6代目へとフルモデルチェンジした。5代目のギャランシグマもしばらくの間販売され続けていたが、6代目ではこれまで長くラグジュアリー路線を取り続けてきたギャランを、この6代目ではシグマの名前ごとそのイメージを捨てて、セダンの高機能さを追求し、やや背高でマッシブなフォルムを持つ、硬派な雰囲気のセダンモデルへと生まれ変わった。搭載されたエンジンは1.6L、1.8L、2Lという3種類。駆動方式はFFとフルタイム4WDの2種類が用意され、エンジンは1.6Lと1.8LではSOHCエンジン、1.8Lのみにディーゼルターボがラインナップされたが、2LだけはDOHCヘッドを持ち、ターボとNAをラインナップした。
もうひとつ、このギャランにはニュースがあった。83年のスタリオン以来途絶えていたWRCへの復帰である。三菱はこの間スタリオンを4WD化して参戦を試みたが、結局その夢は叶わなかった。ギャランはその意思を継いで、新たにグループAというカテゴリーに参戦したのである。
そのベースマシンとなったのがこのVR-4。VR-4はギャランの頂点に位置する高性能グレードだ。VRはVictory Runnerの頭文字で、それに「4WD、4WS(四輪操舵)、4IS(四輪独立懸架)、4ABS、4valve」 という5つの「4」をキーワードに、ACTIVE FOURと呼ばれる最先端技術を満載したモデルだった。
搭載されたエンジンはこの車以降も15年の間、第一線で活躍する事になる4G63型2L直4DOHCターボ。最高出力205PS、最大トルク30.0kgfmというスペックは、当時のスカイラインやZすら凌ぐ驚異的なものだった。駆動方式も最新のフルタイム4WD方式を採用しており、VR-4はスポーツカーすらねじ伏せる日本最速のスポーツセダンだったのである。
更にこのVR-4はラリーでのライバルの進化に対応すべく、年々進化を果たす。1988年2月に限定生産で競技ベース車となるRSを発売したのを皮切りに、89年にはエンジンパワーを220PSにアップ、90年には240PSまでその性能を高めた。

ラリーでの活躍もめざましい。WRCでは少人数のラリーチームが睡眠時間を削って突貫工事でラリー車を製作。VR-4ベースのラリー車は、ボディが大きく不利な面もあったが、4G63エンジンはもともと低中速トルクに優れたエンジンであり、さらに過給圧を上げて最高出力290PSまでパワーアップ。エンジンと並行して実車のチューニングと耐久信頼性の確認試験が急ピッチで進められた。そして、1988年のWRC最終戦RACラリー(現在はラリー・オブ・グレートブリテン)にフィンランド人のバタネン選手を擁して参戦。最終日までトップ争いを展開し、2つのSSでトップタイムを刻んだものの、エンジンのオーバーヒートでリタイアとなった。しかし翌年1989年には、1000湖ラリー(ラリー・フィンランド)とRACラリーで総合優勝を飾っている。
最終的にはWRCで通算6勝を記録。他にもアジアパシフィックラリーや全日本ラリーでも勝利を欲しいままにしているのである。
居住性を重視した6ライトのキャビンの大きいフォルムは、背が低くスタイリッシュなモデルが全盛の時代にあって異質だったが、上記の通り国際ラリーでも活躍した走りの実力も含めた力強さが受けて、三菱としては久々のヒット作となった。
この後、この6代目ギャランは1992年に7代目ギャランと
初代ランサーエボリューション
へとバトンタッチ。6代目ギャランで熟成した技術は、後のランエボ快進撃への礎となったのである。
登場シリーズ
グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
コメント
- このギャランに乗ってWRCに参戦した篠塚さんが今週亡くなってしまいましたね……😢 -- (名無しさん) 2024-03-23 17:26:31