ダイハツ ムーヴ RS リミテッド '02 | ||
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メーカー | ダイハツ | |
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英名 | Daihatsu Move RS Limited '02 | |
年式 | 2002 | |
エンジン | EF-DET | |
タイプ | ロードカー 軽自動車 5ドアトールワゴン | |
カテゴリー | N100 | |
PP(初期値) | 289 | |
総排気量 | 659cc | |
最高出力 | 64PS/6,400rpm | |
最大トルク | 10.5kgfm/3,200rpm | |
パワーウエイトレシオ | XXXkg/PS | |
駆動形式 | 4WD | |
吸気形式 | TB | |
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,610mm | |
車両重量 | 920kg | |
重量バランス | 58対42 | |
トランスミッション | 4速 | |
登場 | グランツーリスモ4 グランツーリスモ(PSP) グランツーリスモ5 グランツーリスモ6 | |
備考 | より快適さに拘ったムーヴの最上級グレード。 歴代最後のJBエンジン搭載車となる。 |
概要
2002年に3代目としてフルモデルチェンジを施したダイハツ ムーヴ。
テーマは、標準車が「生活革新!エキサイティングミニバン」カスタムが「モバイル世代のラジカルボックス」で、DVDナビシステムやレーダークルーズコントロールとハイテク&快適機能満載となっており、「RSリミテッド」には、ドアスピーカーやディスチャージヘッドランプが装備されている。
解説
ダイハツの主力モデルともいうべき、ワゴン軽自動車の3代目だ。初代ムーヴのデビューは1995年、2代目の登場は1998年。そしてこの3代目は、2002年10月に登場した。
ボディタイプは「エキサイティングミニバン」をうたうムーヴと、「モバイル世代のラジカルボックス」をうたうムーヴカスタムの2本立て。前者はリッターカーにも匹敵する高いクオリティが特徴で、後者は過激なスポーティさが魅力だ。
外観でいうと、ノーマルムーヴ(カジュアルムーヴ)ではそれまでのイタルデザインによるエレガントなエクステリアから一転。カジュアルな印象を強めより上質感あふれる外観に変化した。ボディも先代までの初代ベースとは異なり完全新設計となった。プラットフォームも一新し、居住空間においては室内長が1730mmから1920mmに大幅拡大。室内幅も1220mmから1305mmに拡大したことで、乗り込んだときの広さは格段にアップした。
↑標準車、画像のモデルは後期型となる。先代後期では『カジュアル』と呼ばれていた標準車だが、今代からはまた標準車と呼び名が戻っている。

また、DVDナビゲーションシステムやクルーズコントロールなど快適&豪華装備もオプションで設定するなどより高級路線をも強めるモデルへと変化していった。
そのカスタムモデルである「ムーヴカスタム」はカジュアルムーヴと同時にデビュー。先代同様にノーマルをベースにスポーティーな外観と内装が与えられるスポーティな仕様になっている。
外装では専用丸目ヘッドライト、メッキグリル、専用フォグランプ付きフロントエアロバンパー、アルミホイール、サイドアンダースポイラー、メッキドアミラー、メッキドアハンドルカバー、ルーフスポイラー、専用リアコンビランプ、専用リアエアロバンパーを装着。カジュアルムーブとは一線を画し、ほとんど兄弟車と言っても過言ではない。
内装ではブラック調内装にタコメーター付き2眼スピードメーター、最上級グレードではモモ製本革巻ステアリングを標準装備(それ以外はオプション設定)としてノーマルよりも精悍な顔つきとスポーティーな内装を実現した。
エンジンは56 PSの直列3気筒DOHCノンターボのEF-VE型、64 PSの直列3気筒DOHCターボのEF-DET型、さらに64 PSの直列4気筒DOHCターボのJB-DET型で3種類。ノンターボが「L」「X」、直3ターボが「R」、直4ターボが「RS」とグレード分けされている。グレード名は2代目から一部統合され、カスタム系の「エアロダウンカスタム」が廃止。「カスタムRS」に統合され、先代のモデル途中に追加されたカスタムを名乗らないもうひとつのカスタムモデルの「エアロダウンRS」は完全廃止となった。
直4ターボのほうがグレード的には上で、絶対的な速さや高回転域でのスムーズさ、静粛性などで直3ターボに勝っている。しかし、ゼロ発進や燃費など、軽自動車として重要視される面の殆どの領域で直3ターボのほうが優れているため、どちらを選ぶかはユーザー次第だ。
RS リミテッドは2003年5月に発売されたムーヴカスタムのトップグレード。ディスチャージヘッドランプ、ハイマウントLEDストップランプ、15インチアルミホイールなどを標準装備している。駆動方式はFFと4WDが選べるが、FFだと高回転重視のJB-DET型、4WDだとトルクの太いEF-DET型になる。ギアボックスはコラムシフトの4速ATのみの設定。硬派なムーヴカスタムの中でも、とびきりスポーティなモデルである。
3代目ムーヴカスタムでは、先代のイメージを継承しつつも、全体的に質感がアップ。より万人受けしやすいデザインをプラスして新たな顧客層を開拓するものであった。
最後故に...
この3代目ムーヴを最後に、初代から続いてた4気筒のJB型エンジンがカタログ落ちした。搭載されていたのは、RSグレードのFF車のみ(車両形式でいうとL152S)かつ、トランスミッションは4ATのみと少々味気ない上に、JBエンジンとATの相性が非常に悪く、街乗りだと燃費がリッター6という軽自動車としてあるまじき数値を叩き出すことも珍しくはなかった。(先代L902S前期5MTだとリッター18前後)
そんな同車だが、エンジン自体のポテンシャルは非常に高く、それに気付いた一部のマニアの中には、ブーストアップやCPU書き換えのみに飽き足らず、K3-VET用のF4タービンに換装したり、パワーに耐えられないATをストーリアX4用のクロスミッションに載せ替えてしまう人も一定数存在し、中には、排気量も660のまま、高速道路やサーキットでミラやアルトワークスどころか普通車とも張り合えるような狂気じみたスペックを持つ個体も存在する。
余談だが、マニア曰く、CAN通信等コンピューター系の制御が後期型になると複雑になるらしく、ベースにするなら前期の方が良いとのこと。また近年、L152S型は主にミラバン(L700.250系)等のエンジン載せ替えのドナーとして需要があり、一部界隈では先代のL902Sと併せてJBエンジンの梱包材呼ばわりされていたり...
登場シリーズ
グランツーリスモ4
日本のダイハツディーラーで購入可能。
価格はCr.1,572,000
価格はCr.1,572,000