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ダイハツ ムーヴカスタム エアロダウン '98

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ダイハツ ムーヴカスタム エアロダウン '98
&Image Credit : Shiki Tojyun
メーカー ダイハツ
英名 Daihatsu Move Custom Aero Down '98
年式 1998
エンジン EF-DET
タイプ ロードカー
軽自動車
5ドアトールワゴン
カテゴリー N100
PP(初期値) ---
総排気量 659cc
最高出力 64PS/6,400rpm
最大トルク 10.9kgfm/3,600rpm
パワーウエイトレシオ 13.91kg/PS
駆動形式 4WD
吸気形式 TB
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,650mm
車両重量 890kg
重量バランス XX対XX
トランスミッション 4速
登場 グランツーリスモ2
備考 軽自動車って660馬力じゃないですかでお馴染み
ワゴンRの対抗馬として登場した、
2代目のトールワゴン。

概要


1998年に2代目としてフルモデルチェンジを施したムーヴ(L900型)のスポーツグレードであるエアロダウンカスタム。
エンジンは直列4気筒のJB-DET型、4WDモデルは直列3気筒のEF-DET型を採用されている。
先代では内装を始めミラとの共通部品が多く散見されたものの、当代から専用部品が多くなりミラよりも上質になっており、尚且つ、前期型はバブルの余韻が残っていたせいか軽自動車という事を考えるとお金をかけて開発された節が散見される為、歴代一上質なムーヴとも呼ばれている。

GTに収録されたのはデビュー当初の最上級グレードであるエアロダウンカスタム。何故か表記が『ムーヴカスタム エアロダウン』となっているが、正しくは『ムーヴ エアロダウンカスタム』となる。99年11月の一部改良で『エアロダウンカスタムXX』とグレード名を変更した。

余談ではあるが、この時代のダイハツは割と車両形式でエンジンや駆動方式が分かりやすくなっており、ミラ等のFF/4WD系はL?の一文字目で車種、2桁目で駆動方式(FFなら0、4WDなら1)、3桁目でエンジン(0はEF系、2ならJB系)、最後のアルファベットで種類(Sなら乗用車、Vなら貨物車(バン)となる。2代目ムーヴの一文字目はL9である事から、GT収録モデルは4WDのEFエンジン搭載車、ムーヴは全車乗用モデルという事で『L910S』となる。

2002年に3代目へとバトンタッチされ、現在も6代目が現行として販売されている。

解説


1995年8月に登場したムーブは、軽自動車新規格に合わせてフルモデルチェンジが行われ、98年10月に2代目となるモデルがデビューした。 先代 と同様、2代目のフルモデルチェンジでもノーマル仕様に対し、カスタム仕様をラインアップしているのが特徴となっている。そんな中でも最上級グレードに位置づけられるのがこのエアロダウンカスタムというモデルである。

発売当初は「裏ムーヴ」のエアロダウンカスタム、エアロダウンカスタムM4、カスタム、「表ムーヴ」のSR-XX、Z4、CL、CX、CGという8グレードを展開。全グレードで新衝突安全ボディTAFを採用し、国内安全基準はもちろん、欧州衝突安全基準(40%オフセット前面衝突、側面衝突)をも余裕もってクリアする。カタログには「クラストップレベルの衝突安全性を実現」と記載されるが、他の新規格軽自動車も同じように謳っており、初代ムーヴとの比較ならともかく、実際にも他の軽自動車たちとそこまで大きな差はない。ABSは全車オプションとなるが、デュアルエアバッグは全車標準装備となっている。
さらにFFモデルのターボモデルにはコーナリング時などの横滑りを防止する軽初のDVS(ダイハツ・ビークル・スタビリティコントロールシステム)が12万円でオプション設定されている。また、ライバルや先代は燃料タンクの容量が30L前後だったが、ムーヴ含む新規格改正直後のダイハツ車は40リットルとしており、航続距離が長めに取れることが特徴である。


エンジンは新開発TOPAZシリーズの直列4気筒DOHCターボであるJB-DETが採用されている。従来のJB-EL型と比較して、可変バルブタイミング機構やダイレクト駆動などの新機構が多く盛り込まれており、最高出力で64ps/6000rpm、最大トルクで10.9kgm/3200rpmを発生。そしてこれに組み合わせられるのは、4速コラムATのみで、駆動方式はFFを採用している。なお、グランツーリスモ2に収録されている本車とSR-XX(未作成)の2台は共に4WDモデルだが、4WDモデルは同じくTOPAZシリーズの直列3気筒DOHCターボのEF-DETが採用されている。エアロダウンカスタムは4速ATだけだったものの、SR-XXは5MTも選択可能だった。が、1999年11月の1回目の一部改良でJB-DET搭載車がエアロダウンカスタムに集約された為消滅し、3気筒のEF-DET搭載のCRとなった為、販売期間が1年ほどしか無かったことから人気の高いモデルとなっている。

4気筒のJB-DETは軽自動車とは思えないほどの有り余るパワーを発揮し、旧型より車重が70kgも増えているのに、加速の鈍りはまるで感じられないほどだ。3000回転辺りからターボが利き始め、高速道法定速度の80km/hまで何のためらいもなく上昇する。80km/hのエンジン回転数は3000回転と軽自動車としてはかなり低めであり、エンジン音の低減につながっている。そこからの加速も余裕でこなし、130km/hに達しても直進安定性に不安はない。高速レーンチェンジも背の高いミニバンとは思えないほど、スムーズにこなす。元の特性が高回転指向であるJB-DETとは対照的に、3気筒であるEF-DETは低回転から力強い加速を見せるトルクフルな加速力が魅力で、アクセルを踏まずとも加速するお陰か、燃費のカタログ値はJB-DET型と同等の16.0km/Lであるものの、実燃費では2~3km/L程こちらの方が良かったりする。高回転領域になるとJB型に一歩譲る所はあるものの、街乗りなど軽自動車の用途を考えるとこちらの方が扱いやすいと思われる。カタログ上でのスペックはほぼ同じであるが、JB型とEF型は特性がまるで違う。

サスペンションは、前/マクファーソンストラット、後/トーションビーム式(4WDモデルでは3リンク式)という組み合わせを採用。ブレーキ形式は、前/ベンチレーテッドディスク、後/リーディングトレーリングとなっている。
ただし、このサスペンションは普段乗り、特に高速道路でのクルージングでは少々固すぎる嫌いがあり、特にリアシートでは揺れによる突き上げが顕著に感じられるという欠点がある。

このエアロダウンカスタムの最大の特徴は、やはりそのフォルムであろう。30代のファミリー層をターゲットとした「表ムーヴ」として売り出された通常モデルはジウジアーロ率いるイタルデザインのデザインにより、旧型の特徴だったAピラーからフロントフェンダーにかけて走っていたキャラクターラインが廃止され、またフロントマスクも小さくなってスッキリとした上品なムードになったのに対し、10〜20代の若者をターゲットとした「裏ムーヴ」と呼ばれるエアロダウンでは、フロントグリルに埋め込まれた丸4灯のヘッドライトやリアコンビランプと一体になったルーフレール、メッキドアミラー&ドアハンドル、フェンダー回りの仕上げなどがスポーティでなおかつワルな印象を与えている。さらに、専用スポーツサスペンションによって、ノーマルよりも20mmもローダウンされているのが特徴だ。

室内は長さが10mm~25mm、幅が40mmプラス。逆に高さが25mmダウンしている。旧型はインパネや室内フロアをはじめ、キャビンがミラと共用だったため、背の高いミニバンなのに、インパネやシートの位置が低すぎて開放感が味わえないという欠点が指摘されていた。新型ではインパネとシートの高さを適正位置へ高めると共に、インパネは専用設計とし、解決を図った。実際、乗ってみると、高さ方向による空間は全く影響がなく、十分すぎる頭上空間を確保し、横方向による余裕が明らかに拡大されていることを感じさせてくれる。リアシートもしっかりとしたヘッドレストが付き、前席よりも座面が高く設定されていることもあって、開放的。座面が短めなのが欠点ではあるが、左右独立リアシートワンタッチ格納システムは便利な装備だ。

また、この2代目からコラムシフトと足踏み式パーキングブレーキを採用した点も特徴のひとつ。カスタム系にはヤングユーザー、特にカップルを想定したフロントベンチシートが採用されるのが特徴。中央には収納ボックスを備えた大型センターアームレストも付き、ダッシュボード中央部最上段には1DINのオーディオスペース(カーナビ用)も装備される。
↑前期型カスタムの内装写真。カジュアルは青背景に白文字になるが、カスタムは白背景に黒文字になる。後期型になると、NAモデルが全車タコメーターレスになり、メーターも全車シルバー背景の白文字となる。
このカスタム系の専用内装地(ファブリック)が結構趣向を凝らしており、表面が蛇皮のような発泡穴あきウレタンフォームで、今までにないさらっとした感触となっている。ただカタログにはグレーと記載されているカラーがあるのだが、どうみても紫と茶色の中間といった感じの形容しがたい色にしか映らなく、ケバイ。この辺りは好みが分かれるところだが、「裏」ということで納得するしかないだろう。

発売翌年の1999年11月には、早くも一部改良で中期型に移行した。内容として、リヤバンパーに埋め込まれているバックランプの変更と、その変更に伴ってテールランプもリフレクター位置の変更等が行われた。グレードでは、カジュアル系はSR-XXが廃止となり、新グレード『CR』に、カスタム系ルーフレールを排して価格を安く済ませた廉価版の『エアロダウンカスタムS』と、『カスタム』をベースに装備を厳選し価格を引き下げたお買い得グレード『カスタム Lセレクション』が追加。それに伴い従来の『エアロダウンカスタム』は『エアロダウンカスタムXX』に名称変更。
↑中期型で登場したエアロダウンカスタムS。カジュアル系とテールランプの形状は共通ながら、こちらはクリアテールになっているなど、廉価グレードの割には結構手間を掛けている事がわかる。エアロダウンカスタムSも、中期型に移行するまでの11ヶ月しか製造されておらず、後期型で復活した『エアロダウンカスタム』に統合された。


2000年10月にはマイナーチェンジで後期型に移行。カジュアル系は全車マルチリフレクターのヘッドライトの他、前後バンパー、テールランプも変更された。このデザイン変更は社内の手で行われた為か、前期、中期のカタログにあったデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロのサインが消されていたりする…

カスタム系は丸四灯のヘッドライトは、瓢箪型の2つが一体になったヘッドライトに変更された。これには当時市場に流通しつつあった色温度の高いヘッドランプの風合いを出すために淡青色に色づけされているものもあった。また、フロントウィンカー/リヤバックランプが四角から丸型に形状変更。勿論前後バンパーやテールランプも変更された。
また、このマイナーチェンジで、カジュアル、カスタム問わず、NAモデルは全車タコメーターレスとなる。

2001年3月にはモデル末期にも関わらず、ディスチャージヘッドライト、専用大型フロントエアロバンパー(バンパー・ヘッドランプグリル一体式)・ダーククロームメッキグリル・ステアリングシフトなどを採用した新グレード『RSシリーズ』が追加された。
↑RS。モデル末期の1年半しか販売されなかったものの、爆発的人気を誇り、未だに街中で見かける事も多いのではないだろうか?


L900系と呼ばれるこの型のムーヴの特筆すべき点は、オーディオ関係に力を入れていた事が挙げられる。カスタムシリーズは標準でカロッツェリア製スピーカーが装備され、オプションでカロッツェリア、ケンウッド、アゼストの3メーカーからデッキやスピーカー、ウーファーを選択する事が出来た。
当時はライバルメーカーも後部天井に吊り下げるサテライトスピーカーが流行ったが、ここまで豊富な種類とメーカーが選べたのはムーヴだけだった。新車時はカロッツェリアが一番人気があり、次いでアゼスト→ケンウッドの順で売れた為、ケンウッド製のサテライトスピーカーは希少性が高いのか、ヤフオク等でも他二つより高値で取引されていたりする。

近年ではカスタムパーツの多さや個体そのものの安さから人気がじわじわと上がっており、数少ないMTモデルは高値を付けることもしばしば。更に海外でも人気が高まっており、日本で廃車になった個体が東南アジア中心に流れており、マレーシアでは現地生産のプロドゥナ*1・クナリと、日本から輸出されてやってきたムーヴと合わせてムーヴ&クナリオンリーのMTが開催されるまで発展した。その為、オークションではOPパーツを巡って日本人とマレーシアニキとの札束ビンタが頻発してるとかなんとか…




登場シリーズ

グランツーリスモ2

EAST CITYのDAIHATSUディーラー内、NEW CARにて新車で購入可能。
価格はCr.1,380,000
なお、購入すると61psとなり、3psの馬力詐欺が発生する。

コメント

  • 某二等兵スンのぶーぶ君 -- (名無しさん) 2024-03-18 19:59:14
  • これも比較的よく見かけるな -- (名無しさん) 2024-05-29 21:01:20
  • 親が初代トッポから買い換えたのが2WDの前期エアロダウンカスタムだったな。トッポよりもドアが軽くてビックリした。 -- (名無しさん) 2024-07-29 01:03:26
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*1 ダイハツ子会社の小型車専門会社