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日産 スカイライン GTS-t Type M (R32) '89

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日産 スカイライン GTS-t Type M (R32) '89
Image Credit : 画像を引用した場合、引用元を表記。
メーカー 日産
英名 Nissan Skyline GTS-t Type M (R32) '89
年式 1989
エンジン RB20DET
タイプ ノーマルカー
2ドアクーぺ
カテゴリー N200
総排気量 1,998cc
最高出力 215ps/6,400rpm
最大トルク 27.0kgfm/3,200rpm
パワーウエイトレシオ XX.XXkg/PS
駆動形式 FR
吸気形式 TB
全長 4,530mm
全幅 1,695mm
全高 1,325mm
車両重量 1,260kg
重量バランス XX対XX
トランスミッション 5速
最高速度 XXXKm/h (フルノーマル/フルチューン時) (知らない場合は抜かしてよい)
登場 グランツーリスモ4
グランツーリスモ(PSP)
グランツーリスモ5
グランツーリスモ6
備考 絶対的なパフォーマンスを持つGT−Rと違って、
バランスの取れた素性の良さがウリ。

概要

1989年5月に8代目としてフルモデルチェンジを施したスカイライン(R32型)は、4ドアセダン7グレード、2ドアクーペ5グレードへと刷新し、GT-R以外の系列は最後の5ナンバースカイラインとなる。
ボディタイプは R31型 まで存在していた4ドアセダン、およびステーションワゴンは廃止となり、ピラードハードトップ構造の4ドアスポーツセダンと2ドアクーペの2本立てとなった。
また、キャッチコピーと通称は「超感覚スカイライン 」と名付けていた。

「GT−Rには手が出せないけどGT-Rが欲しい」という若者が購入し、ルックスをR仕様にする事もあり、また下はスカスカだが軽快なRB20ターボの軽快なフケ上がりにFRというパッケージはドリ車としても一定の支持を得る。4ドアのHCR32オンリーのチームが出来るほど…。


第二世代のスカイライGT−Rが軒並み中古価額が非現実的な値段まで高騰している現状を見れば、あえてRじゃないこのクルマの価値を見直すのも悪くない。とは言えスカイラインもターボ×MTは一時期と比べるとかなり値段が上がってしまったが…
1993年に 9代目 へとバトンタッチして生産終了。

余談ではあるが、型式の意味はH(RB20エンジン搭載)C(HICAS搭載車)R(スカイラインシリーズ)32となる。グレード別の型式は以下の通り

BNR32…RB26搭載.アテーサET-S&ハイキャス搭載車(GT-R)
HNR32…RB20搭載.アテーサET-S&ハイキャス搭載車(GTS-4、オーテックにてRB26DEに換装されたオーテックVer.はこれに改が付く)
HCR32…RB20搭載.ハイキャス搭載車(GTS-t.typeM、GTStypeX.J.S.VセレクションⅡ)
ECR32…RB25搭載.ハイキャス搭載車(GTS25typeS.G)
ER32…RB25搭載.ハイキャス非搭載車(GTS25typeX)
HR32…RB20搭載.ハイキャス非搭載車(GTS.アーバンロード、GTE.typeX.G)
FR32…CA18搭載.ハイキャス非搭載車(GXi.typeX)

本車はHCR32である。

ちなみに、GT-Rとスカイラインは一部ライト(フロントヘッドライト)類位の物でこのため、不意に事故して他グレードから部品取りしようとしても合わないことも多い。しかもRと違いボディがワイドになっていないためそもそもの幅がかなり違う。内張も専用品が多く流用出来る部分は少なかったりする。

解説

GTS-t Type Mは新車当時の売れ筋グレードの一つで、RB20DET搭載のGTS-tをベースに鍛造の16インチアルミホイール、4ポッドブレーキキャリパー、専用の小径ステアリングを追加し、走りにさらに磨きを掛けたグレードである。二輪駆動(FR)のグレードの中では最上級グレードにも当たるが、GTS-tとの価格差があまり無かったこともあり、販売台数や現存数はベースになったGTS-tよりも多くなっている。

このグレードの上に存在するGTS-4は、GTS-t Type MをベースにアテーサET-Sを搭載するモデルとなる。

日産が当時行っていた901運動(90年代までにシャシ性能で世界一を目指す)を象徴するクルマにするために、GT-R以外のグレードにもかなりの手間と資金を注ぎ込んだと言われており、『スカイラインありきのGT-Rにする為、標準車も徹底的に走りを追求した。』と当時の開発主任であった伊藤修令氏は語っている。

先代R31型で大型化したボディから、開発時に取ったアンケート結果に基づき、『(東京から)箱根まで若者4人が乗れるサニーサイズの室内空間とシルビアサイズのトランク』として室内空間、トランクをバッサリと削減。リヤオーバーハングだけを見ても70mmも短縮され、走りに重きを置いた車である事を実感させられる。当時は同クラスにセフィーロ、シャシを共有するローレルもあった事からこの割り振りが出来たのだろう。メーター周りに設置されたワイパースイッチや、同クラスのクルマと比較すると幾分タイトな室内はこの設計思想が影響している。

そして、『セドリック並みにパワフルなエンジン』を目標に、R31型からのキャリーオーバーであるRB20エンジンにも手が加えられ、ハイオク仕様にした上で、インジェクター、燃料ポンプ改良、市販車では世界初のボールベアリング式タービンにより190psから215psにパワーアップした。これによりR32型スカイラインは文句なしのスポーツセダンとして世に放たれた。


…が、R32型を取り巻く環境は刻一刻と変化していた。走りを優先した結果、室内空間とトランクを犠牲にした為ファミリーユースが離れ、カップル等プレミアムカーを求める層も当時人気が高まっていたRV車系に、最終的に質の良い走りに広い室内空間を持つ1ランク下のプリメーラに客足を取られてしまい販売は4ドアセダンを中心にモデル後半は伸び悩む結果となってしまったが、ケンメリから減少傾向にあったスカイラインの販売台数はこの代で一時踏み留まることには成功した。

登場シリーズ

グランツーリスモ4

中古車ディーラー(旧車専門店)で購入。

グランツーリスモ(PSP)

Cr.2,385,000で購入可能。

グランツーリスモ5

中古車ディーラーで購入。

グランツーリスモ6

Cr.2,385,000で購入可能。

開発の意図した通りになった販売状況


前述の通り、「セドリック並のエンジンを積んだサニーとシルビア」のような車になったR32は、発売前に販売や営業から開発を止めるようにネガキャンが行われる。

開発が全力で走りに振った結果、セダンにしては異様に狭い後部座席とトランクが出来てしまい、クーペもGT-Rの過ぎない車と悟った販売や営業から「新型のスカイラインの売り方が分からん。」と言われてしまう。

クーペやスポーツユーティリティを求めるユーザーにとってR31は醜い車だったが、ハードトップとセダンの高級車路線というのは新たな購買層の獲得に成功しており、新型(R32)もR31の良さを伸ばしたセダンになるだろうと期待されていた…が、実際は先程書いた通り「全力で走りに振る」だった。

開発は営業・販売と衝突する羽目になり、終い目に開発は「セダン欲しかったらローレル買え、小さいセダン欲しいならサニー買え、高いセダンが欲しいならセドリックを買え、走れるセダン欲しいならスカイラインを買え、これで売り文句が出来た。」とか言い始める始末。

埒が明かない事態になった販売・営業は役員クラスへ相談を持ちかける…も、その役員クラスや社長は開発の意見を(ノリノリで)尊重。その結果、開発の意図した通り「走りのスカイライン」でR32はロールアウトした。

市場ではR31で獲得したファンはそっぽ向いたものの、バブルでお金を持った成金を筆頭に若者がスポーツユーティリティを求めクーペを購入していき、往年のスカイラインファンが「また日産がアホなことしてるw」と笑いながらセダンを購入していった。

…後にこのR32で出来たファンがR33、R34に「デカすぎる」とケチを付け始めてしまうのであった…。

コメント

  • 居住性に振っても叩かれるし走りに振っても叩かれる、スカイラインとは何と窮屈なクルマだろうか -- (名無しさん) 2024-07-28 06:01:27
  • ↑どの車も何かしらモデル統合で車格変わったりメーカーやユーザーによる『思ってたのと違う』が起こると叩かれがち -- (名無しさん) 2024-07-28 07:56:49
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