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ホンダ シビック Sedan '96

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ホンダ シビック Sedan '96
Image Credit : 画像を引用した場合、引用元を表記。
メーカー ホンダ
英名 Honda Civic Sedan '96
年式 1996
エンジン B16A
タイプ ロードカー
4ドアスポーツセダン
カテゴリー N200
PP(初期値) XXXX
総排気量 1,595cc
最高出力 170PS/7,800rpm
最大トルク 16.0kg/7,300rpm
パワーウエイトレシオ XX.XXkg/PS
駆動形式 FF
吸気形式 NA
全長 ---mm
全幅 ---mm
全高 ---mm
車両重量 ---kg
重量バランス XX対XX
トランスミッション 5速
ダート走行 可能
登場 グランツーリスモ2(北米版)
備考 あれば記入

概要

ホンダ シビックフェリオ Si-II (EK) '97のアメリカ(北米)版収録仕様。
詳しい解説は 日本収録版 を参照。

解説

ホンダが「シビック」という名に込めてきたのは、単なる量販車ではなく、人と機械の関係そのものを更新し続ける思想だった。バブル経済が崩れ、社会が現実的な効率と環境性能を求めはじめた1990年代中盤、ホンダの開発陣はその理念を新しい時代にふさわしい形で再定義しようとした。その答えとして1995年9月に発表されたのが、6代目シビック・セダン(EK型)である。

当時の日本の自動車産業は、市場の縮小と環境規制の強化という二つの圧力に直面していた。シビックは4代目「グランドシビック」、5代目「スポーツシビック」を経て、もはや単なる小型車ではなく、ホンダの理念そのものを体現する存在となっていた。6代目の開発テーマは「よりグローバルに、より人間中心に」。従来の鋭い走りを維持しながら、快適性・静粛性・安全性・環境性能を総合的に高めることが求められた。

プラットフォームは全面的に刷新され、セダン(EK3/EK4)を軸に、3ドアハッチバック(EK2/EK9)、ステーションワゴン版のシビック・オルティア(Orthia)、北米カナダ市場向けの上級セダン(Acura EL)など多様な派生モデルを展開。セダンは特に世界戦略車としての位置づけが強く、北米では「Civic Sedan」、アジアでは「Civic Ferio」として現地生産された。ボディ寸法は先代セダンより全長が拡大(約4395→4450mm)、ホイールベースは2620mmで同一。高剛性・軽量化構造を採用し、衝突安全骨格の改良によってキャビンの変形を抑制した。なお「G-CON(G-Controlled body)」という安全概念の正式導入は1998年であるが、その基礎技術はこの世代ですでに形成されていた。

エンジンはSOHCおよびDOHC VTECを中心に構成され、上級仕様のEK4セダンにはB16A型DOHC VTEC(1.6L・170PS/7800rpm)を搭載。EG型から内部摩擦を低減し、吸排気効率を改善することで高回転域の伸びと中速域の扱いやすさを両立した。吸気系の段階制御は市場仕様により差があるものの、実用トルク特性の改善が図られている。燃焼室形状と点火制御の最適化、O₂センサー制御付き三元触媒により排出ガス性能を向上させ、LEV基準を満たした。トランスミッションは5速MTと電子制御式ロックアップ付き4速ATを設定。変速制御マップを最適化し、レスポンスと燃費の両立を実現している。

サスペンションはフロント・リアともにダブルウィッシュボーン式を継承。構造をコンパクト化しつつリンク剛性を最適化することで、操縦安定性と乗り心地を高水準で両立させた。ホンダはこの構造を「人間の感覚に忠実なハンドリング」を生むための核技術と位置づけ、コスト重視でストラット化を進める他社に対して明確な差別化を図った。軽量化と低重心化も進み、旋回応答性・直進安定性ともに先代を上回っている。

内装は、従来の“若者向けスポーティ”な印象から、上質で落ち着いた空間へと変化した。ドライバー中心のインパネ配置、高剛性キャビン、遮音材の最適化によりNVH(騒音・振動・ハーシュネス)特性を大幅に改善。素材やスイッチ類の質感も高められ、日常使用における快適性が飛躍的に向上した。北米市場では信頼性・快適性・燃費の総合力が高く評価され、複数の調査機関でクラス上位の信頼性評価を獲得している。

その結果、6代目シビックは「成熟した走り」「扱いやすく静かな車」として広く受け入れられた一方、先代の鋭いレスポンスを好む層からは「落ち着きすぎた」との声もあった。しかし、この変化は後に登場するCivic Type R(EK9/1997年発売)が担う“純スポーツ”との明確な分離を生み、ホンダがスポーツと普遍性を両立させる方向性を決定づけた。

総じて1996年式シビック・セダンは、「人間中心・環境対応・グローバル志向」というホンダの理念を現実的に具現化したモデルであり、単なるコンパクトセダンの枠を超えて次世代の“世界車”の原型を示した。耐久性・信頼性・ハンドリングバランスのいずれも高く、今日でも北米や東南アジアでは「最後のホンダらしいシビック」として再評価され続けている。

登場シリーズ

グランツーリスモ2


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