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『グランツーリスモ』の「ディープフォレスト・レースウェイ」は、アイオワ州の廃墟となったサーキットがモチーフ?興味深い発見

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出典: GtPlanet


ディープフォレスト・レースウェイ」は、1997年に発売された「グランツーリスモ」のメインシリーズに必ず登場する人気の定番コースだ。このサーキットは、山内一典とポリフォニー・デジタルのチームによって作られた、完全に架空のサーキットであると長い間考えられてきたが、そうでないかもしれない。

GTPlanetの読者であるジョエル・ハーダー(Joel Hadar)氏は、インディアノラ(Indianola)というアイオワ州の田舎町の南から約12マイルのところに、「ディープフォレスト・レースウェイ」に酷似した廃墟のレーシングサーキットを発見した。

「グリーンウッド・ロードウェイ」(Greenwood Roadway)として知られるこのサーキットは、1963年に建設され、SCCAやクラブのさまざまなレースを開催するために建設されたが、最終的には資金面や安全面の問題からたったの4年で閉鎖されてしまったという。その後はひっそり忘れ去られ、辺りは元の大自然に戻っている。

このコースは GoogleMap上 でも見る事が出来る。さらに、ネットというのは便利なもので、 グリーンウッド・ロードウェイ・ドットコム や、チャック・ブラント(Chuck Brandt)氏の サイト にはいくつかの資料が残っている。更に、ジョエル氏は現地を訪れた際に撮った何十枚にも及ぶ写真を提供してくれた。(写真は全部載せられません!元サイトを参照してください!)


その形状を見れば分かる通り、グリーンウッドはディープフォレストの完全なレプリカではないが(グリーンウッドは全長3マイル、ディープフォレストは2.2マイル)、ジョエル氏が指摘するように、いくつかの興味深い共通点が存在する。

地図ではわからないが、2つのコースの地形が似通っている。両方のコースを走ると、サーキットの起伏はほとんど同ことが分かるだろう。どちらもバックストレートの終わり(ディープフォレスト・レースウェイのトンネル内)と、中間セクションの90度カーブの2カ所が最も高く、バックストレートの始まりとメインストレートの終わりのヘアピンの2カ所が最も低い場所だ。

グリーンウッドのピットの位置は、ディープフォレストとは少し違異なるが、おおよそ右側の同じ位置にある。

実際のコースを走ってみると、奇妙なほどディープフォレストを走っているような感覚に陥るのは、この2つの場所の起伏がほとんど同じだからだ。


なんと、最近ではいくつかのカークラブがサーキットへのアクセスを許可されており、参加者の中にはサーキットをドライブする様子を撮影している人もいる。グランツーリスモ5のディープフォレスト逆走レイアウトの映像を比較として載せておく。



「ディープフォレスト」はグリーンウッドにインスパイアされたのだろうか?日本から6,000マイルも離れた場所にある、歴史的にはほとんど無名のサーキットの存在を、ポリフォニー・デジタルが果たして認識していたのだろうか?真相は謎である。

ところで、「グランツーリスモ」シリーズの生みの親である山内一典氏は、GamesCom 2010で「グランツーリスモのオリジナルコースを現実に作るならどれにしますか?」 という質問 に対して、1分近く答えを考え、「ディープフォレストですね」と答えていた。

これのコースは彼にとって、あるいは他の裕福なファンにとって、魅力的な古いレーストラックにかつての栄光を取り戻させ、『グランツーリスモ』シリーズの重要なコースを現実にするチャンスとなるかもしれない。

最後になるが、写真とこの興味深い発見を教えてくれたジョエル氏に改めて感謝を示したい。


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